カーライルのウィリアム・コンウェーCEOが香港で開かれたグローバル・ファイナンシャル・リーダーズ・インベストメント・サミットで、「最も有望視する市場は日本だ」と発言
しました。「ドル資産を持つ人にとって、日本中が安売り状態、うまく活用すべきだ」と語
ったりました(Bloombergニュース)。
TV報道でも、ブランド品の中古が外国人に大人気のようで、中には1000万円以上購入する方も紹介されていました。
ビンテージや高額楽器も対象となりそうです。ストラト2本買って良かった。楽器購入予定の方は早く動いたほうが良いですよ。日本からビンテージギターがなくなってしまいます。
最近どうして日本はなぜ給料が上がらないか考えるようになりました。
結果、人を簡単に解雇できないことが要因だと思います。経営者は設備投資と人件費を天秤にかけます。設備投資をし、業務を効率化しても人の移動ができればよいですが、中小企業では移動する場所がありません。そのため、経営者は設備投資をしないという選択をし、非効率=人件費が上がらない構造になっています。負のループです。
就活生の方へ
良い企業に入って定年まで勤めあげるというシステムは壊れます。就活は、企業を選ぶのではなく、何がしたいかを重点に選びましょう。日本もジョブ型に移行します。大企業に入っても、はじめに配属された部署が重要。その業務が将来年収を決める要素となるからです。
つまり、企業規模に関係なく、スペシャリストを目指す時代がきています。
・トルコ株急騰
エルドアン大統領の思惑通りトルコの株式市場が活況です。金利低下が功を奏してか企業業績が好調、イスタンブール100指数の年初来上昇率は127%(円換算107%)です。
利下げをしても通貨が売られなくなりました。
インフレに勝てる資産としての株が見直されています。
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・米国株
FANNG銘柄の暗雲が垂れ込めています。そのため、株式指数にも変化が現れています。それはFAANG銘柄の時価総額があまりにも大きいためです。構成銘柄の年初来下落率はメタが73%、アップルが21%、ネットフックスが56%、アルファベットが50%、アマゾンが45%です。されにテスラ(41%)やマイクロソフト(33%)が大きく下落。
この結果、年初7.7倍程度だったダウS&P500レシオが8.6倍に拡大しています。
FAANG銘柄等大型ハイテク株の下落がS&P500指数の足を引っ張っています。
資金はダウ構成銘柄に流れています。この流れは続くでしょう。
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・日本株
引き続きインバウンド関連と大型優良銘柄が良いでしょう。
注意点はANA、ANAは2031年12月償還のユーロ円CBを1500億円起債しています。
転換価格が2883円とすでにITM(イン・ザ・マネー)です。乖離率が7.5%なので転換は進んでいません。しかし、株価が上昇するとデルタ換算株式数が増えるため株価が抑えられる(ヘッジ売りにより)可能性があります。
ANA CBの乖離率
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・債券
米国2年国債と米国3年債利回りの金利差が約マイナス7bpです。つまり、債券に投資するなら2年債です。国債でも社債(A以上)の2年債(ドル建て)に投資妙味があります。
社債なら5%以上の銘柄もあります。ドルを保有している方は2年ドル債に投資すると良いと思います。社債は銘柄により異なりますがおおむね1000ドルから投資可能です。
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データ:Bloomberg
藤井理