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キャタピラーに追いつけコマツの株価(PER)

2025-02-02 | 今日の東京市場

本日2月2日は千代田区町選挙の投票日です。さとうさおりさんが当選することに期待しています。彼女が当選すると東京から日本が変わります。7月の都議会選、参議院選の自民大敗の引き金になります。選挙結果に期待しています。


昨年末からJ-FlEC(金融経済教育推進機構)の認定アドバイザーとして、民間企業を中心に講師として派遣され、講義をしています。先日、日比谷の企業に行きました。20代が中心でしたが、NISA制度の理解が浸透しており、多くの方が株式投資を始めていました。
ただ、中にはチャート信者がいたので、チャートで売買するリスク等をお伝えしました。

日米ともに企業決算発表が続いています。市場予想より好成績を発表した企業の株は買われ、予想に届かなかった業績を発表して企業の株価は下落。
来週も株価は決算発表の数字に一喜一憂するでしょう。


・コマツ
好決算を発表したコマツ。株価は決算発表後に急伸し、4700円台に乗せました。
コマツは31日に社長交代の人事を発表、4月1日付けで今吉氏が社長に就任します。
財務畑の今吉氏。コマツをどう引っ張っていくのか注目しています。

建機最大手のキャタピラーとの差をいかに縮めていけるか。キャタピラーの時価総額は約27兆円とコマツ(約4.5兆円)の約6倍の規模。キャタピラーの2024年4Qの売上高は162億ドル(約2.5兆円)、コマツの2024年3Qは約0.98兆円なので、キャタピラーの売上高はコマツの約2.5倍。今吉新CEOには、時価総額の差を売上比並みに引き上げてほしいです。

・キャタピラーとコマツの資本コスト
ここではキャタピラーとコマツの資本コストについてみていきましょう。
加重平均資本コスト(WACC)はキャタピラーが9.55%、コマツは11.05%。
ROIC(投下資本利益率)はキャタピラーが18.02%、コマツは10.03%です。
WACCが資本コスト、ROICは結果なので、ROICがWACCを上回る企業は
投資家の期待を上回る収益を上げた企業です。


キャタピラーはWACC<ROICですが、コマツはWACC>ROIC
コマツは資本コストを下回った利益率。これが株価低迷の要因の一つかもしえれません。
PERはキャタピラーが17.5倍、コマツは11.5倍。コマツのEPS(予想)は404.46円なのでPER17.5倍は株価7078円。
アシックスは2018年以降の企業コストを意識した経営改革が功を奏し、株価は10倍以上に上昇しました。
新CEOに期待したいと思います。


・REIT
今年に入り、REITが堅調に推移しています。特に、オフィスREIT指数の騰落率(年初来)は4.0%と東証REIT指数3.13%を大きく上回っています。
背景にはシンガポール投資ファンド3DによるNTT都市開発リートへのTOBがあげられます。株価はすでにTOB価格(131.89万円)を上回る水準まで買われています。
REITの分配金利回りは4.8%。今後もオフィスREITに資金が継続するのか疑心暗鬼になります。

 

神戸市がタワマン空室税の導入に動いています。まだ認可されていませんが、認可されると日本中で、空室税が導入されタワマンのマンション価格が下落します。マンション価格高騰を止める起爆剤となります。個人的には空室税導入には賛成です。

・インド
インド株式市場は昨年好成績だった中小型指数が大きく下落。資金はインドから米国に流れているようです。
インドの成長はまだまだ続きます。長期的な目線で投資しましょう。

データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

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ソフトバンク(携帯)は社債より株式投資が有利

2025-01-26 | 今日の東京市場

ソフトバンク(携帯)は社債よりも、株式投資が魅力的


① ソフトバンク(通信)27回債について
ソフトバンクが7年27回債を起債しました。
・クーポン:1.81%(7年国債+0.89%)
・投資単位:10万円(額面10万円の整数倍)
・格付け:A+(R&I)、AA-(JCR)
・発行額:1260億円
・償還日:2032年2月4日

クーポンは1.81%と同期間の国債よりも0.89%高い水準に設定されています。(0.89%を債券市場ではTスプレッドと呼んでいます。)
はたして、この債券に投資してよいものか?社債のメリット・デメリットを見ていきましょう。
・メリット
1:利率が国債よりも高い
2:発行企業がデフォルトしたとしても0にはほぼならない。
3:定期的に決まった利息が貰える
4:途中売却した場合にも前回の利落ちから受渡日までの利息が貰える
5:償還まで保有すると額面で償還される

・デメリット
1:流動性が低い
2:売り値は証券会社の言い値
3:インフレに弱い
4:途中売買でもうかることはまずない
5:社債の上限額は決まっている

ソフトバンク27回債に100万円投資すると、2032年2月までは、毎年2月と8月の4日に税込み9050円を利息として受取れます。
格付けはR&I A+という高格付けで、倒産リスクはほぼありません。
7年間寝かせるお金があれば投資しても良いとは思います。
しかし、日本ではインフレ率が上昇傾向にあります。
日本のインフレ率は前値同月比3.6%(コアは3.0%)です。これは、昨年100円で購入できた商品が103円以上に上昇したことを意味しています。
ソフトバンク27回債のクーポンはインフレ率を下回っているためインフレ継続が予想される環境下では投資妙味はないと思います。


② ソフトバンク(携帯)は債券より株式
株式投資の魅力はインフレに強いことや、配当金や株主優待を受取れることなどありますが、一方で元本割れや倒産リスク元もないます。より安全な銘柄に投資する場合、指標となる指数にごちそうレシオと藤井レシオがあります。

・ごちそうレシオ
ソフトバンクの株価は196.3円、投資単位は100株なので、最低投資金額は1月24日時点では1万9630円です。配当金額は年間8.6円なので、100株投資すると年間の配当金額は860円です。(配当利回りは4.38%)
また、株主は毎年1000円分のPayPayマネーライトを受取れます。
つまり、100株株主は年間1860円を受取れます。これは、年率9.4%に相当。27債のクーポンを大きく上回っています。

ソフトバンクの”ごちそうレシオ”は、20歳の女性が6.3倍、男性は5.7倍。70歳でも女性が1.5倍、男性が1倍と現在の優待が継続した場合にはリスクが低い銘柄の一つと言えます。
*ごちそうレシオ:株を平均寿命まで持ち続けた場合に受取れる配当金と優待額と最低投資金額を割った値で、1より大けれれば多き程魅力的な銘柄。

ごちそうレシオに加え、藤井レシオでもこの銘柄には安全性の高い銘柄です。

・藤井レシオ
藤井レシオとは、年間受取り配当金額と年間の変動幅(1標準偏差=リスク)を比較し、配当金額が変動幅より大きければ配当金額でリスクがカバーできるというレシオです。

ソフトバンクの場合、配当金が8.6円、標準偏差が5.2円なので、藤井レシオは
8.6円 / 5.2円=1.65

 

ソフトバンク(9434)はごちそうレシオ、藤井レシオともに優秀な銘柄と言えます。

 

標準偏差はエクセル関数で簡単に計算できます。1年分の終値データはインターネット上でちれます。便利な世の中になりました。


藤井レシオの注意点は、データが日々変わること。価格変動が大きくなると標準偏差が大きくなることや、あくまでも正規分布上のものなので確実ではありません。

・ソフトバンク27回債の投資に向いている人
〇遺言で株式投資を止められている人
〇元本割れが絶対いやな人

 

データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

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トランプ大統領就任で米国内需株が熱くなる

2025-01-19 | 今日の東京市場

先日、Every Stock NEWSというYouTubeチャンネルにゲスト出演しました。そこでは、ニュース解説のほか、ごちそうレシオについて解説しました。
ごちそうレシオは株価が急変しても大丈夫という銘柄を選ぶ際に用いるレシオで、2008年9月のリーマンショック時に思いついたオリジナルの指数です。
お時間があればネットで検索し、1月17日の番組をみてください。

① 米国株
米国株式市場は20日のトランプ氏大統領就任前に、トランプ政策期待銘柄や好業績を発表した企業の株が買われています。
トランプ氏による関税引き上げ、移民政策等は物価を押し上げ、株価のネガティブ要因です。一方、トランプ減税の延長、化石燃料生産を巡る規制撤廃、規制緩和などは株価にポジティブです。
トランプ政策の恩恵を受けられる銘柄としてキャタピラーは年初から6.4%上昇。

米国株指数では、半導体指数の上昇率(年初来)が6.6%と、S&P500の1.9%を大きく上回っています。就任後はトランプ氏の一声で株価が乱高下します。


日本企業も影響を受けますが、日本に半導体企業の中にはマーケットシェアを独占している企業が多く、それらの銘柄については割安な水準まで売られたら投資するようにしましょう。半導体の市場は成長過程にありますから。

今年は、世界の資金は米国に集まりそうです。


② 米国クレジット
米国クレジット市場は堅調。ジャンク債のTスプレッドは低水準で推移しています。
これは、株式市場にポジティブ材料です。

③ 日本株市場
日本では1月末にTOPIX銘柄数が現在の2155銘柄から流通時価総額100億円未満の
439銘柄が除外されます。

2028年7月にはTOPIXの構成銘柄は約1200銘柄に削減される予定。
これは、東証の市場改革の一環です。株価水準が低い経営者に株価や資本コストを意識した経営を促しています。
企業経営者の意識が株価に反映されるようになります。
株価水準が低い銘柄(PBR1倍割れ)はTOPIXの50%以上を占めています。
PBRはPERとROEに分解できます。PERは市場の評価なので、IR活動で引き上げることができます。ROEについては自社株買いなどで資本を減らすことで上昇させるこができますが、ROEは利益率、回転率、レバレッジの3つの要素で構成されますが、もっとも重要な指数は利益率です。経営者の課題はいかに利益率を引き上げるか。

④ キャタピラーとコマツ
建機で世界市場シェア1位キャタピラーと2位のコマツですが、株価の評価は雲泥の差があります。
PERはキャタピラーの17倍に対し、コマツは10倍。2020年から22年にかけてはこれほど広がっていませんでしたが2022年から拡大傾向が鮮明(図)。


ROEを比較するとキャタピラーが53%、コマツは13%と大きな開きがあります。(コマツの13%も良い数字ですがキャタピラーが高すぎる)。
ROEを利益率、回転率、レバレッジに分解し、比較すると、利益率はキャタピラーが15.4%に対しコマツが10.1%、回転率はほぼ同じ、レバレッジはキャタピラーの4.8倍に対しコマツは約1.9倍です。ROEの違いはレバレッジの違い。
事業拡大に積極的なキャタピラーに対し、地道なコマツと言えそうです。
今年はこの2銘柄には期待しています。コマツよ!第二の東京エレクとなってくれ!

⑤ 万科企業
中国でまた大手デベロッパーにデフォルト懸念が出ています。万科企業の社債利回りがデフォルト懸念から急上昇しています。
不動産市況は底を打ったようにみえますがまだまだトンネルは長そうです。

⑥ インド
インド株は引き続き小型・中型株中心に下落。
インドの経済成長は今後も期待できるため、長期投資に適しています。
積み立てやNISA枠で投資すると良いと思います。


データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

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NISAでは日本株を買おう!

2025-01-11 | 今日の東京市場

トランプ氏の政策によるインフレ懸念から、米国債利回りが上昇しています。昨年8月にが4%を下回っていた30年国債の利回りは4.96%と、約1%も上昇しています。
特に長期債、超長期債の利回りが上昇しているため、イールド・カーブがスティープニングしています。
10年国債と2年国債の金利差は0.38%、30年2年は0.57%と利下げ開始以降の最大水準です。

米国株式市場は金利の上昇が嫌気され下落。

株式市場と債券市場の割高・割安を判断材料の一つ、イールド・スプレッド(10年国債利回りと益利回りとの金利差)はS&P500指数は0.7%に拡大。
一方、日本市場では、国債金利が上昇基調にあるものの10年債利回りは1.2%、TOPIXの益利回りが6.75%なので、イールド・スプレッドはマイナス5.55%と、株式市場に割安感があります。

TOPIX構成銘柄2123銘柄の内PBRが1倍を下回っている銘柄は、1000銘柄程度存在しています。

日米株価を比較すると、日本株には割安感があります。

ということで、今年は日本株が再び注目される年となるでしょう。株価上昇のタイミングは石破総理の退陣です。今年は参議院選が7月に予定されているため、解散次期は早ければ3月。遅くとも7月となるでしょう。いずれにせよ自民党は大敗することでしょう。
日本の株が上がらないのは石破内閣が機能していないからです。

〇米国債券
米国債券市場ではインフレが懸念され、国債金利が上昇。今年は、トランプ政権による関税引き上げの影響で、インフレ率が上昇。利上げの年となるかもしれません。
クレジット市場では、ジャンク債が堅調。資金は投資適格からスプレッドの厚いジャンクに流れているようです。

〇エマージング
今年はエマージング市場にとって厳しいとしとなりそうです。特に、中国・香港市場の株式指数は昨年末比5%も下落しております。
エマージング市場は株・債券(価格)とも下落しております。

〇フランス
フランス国債の価格下落がとまりません。ECBは利下げを実施しているものの政治不安から国債金利が上昇。国債利回りはギリシャ国債を上回る水準で推移しています。
ギリシャの格付けはBa1(MDY)、BBB-(S&P)、フランスはAa3u(MDY)、AA-u(S&P)。
売られ過ぎの状況です。BIDが逃げているのでしょう。

〇インド
インド市場は中・小型株指数が5%を超える下げとなりました。昨年大幅に上昇した反動でしょう。新興市場の中で唯一上昇が期待できそうなインド株。
インドの長期ストーリーは崩れていません。下落したら買い!

 


データ:Bloomberg
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藤井理

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日産がジャンクから投資適格へ  

2024-12-22 | 今日の東京市場

今年もあと6営業日となりました。今回が年内最後のブログです。来年も宜しくお願いい
たします。

今年は日経平均が42000円まで上昇。来年はもっと上昇するかもしれません。キーは石破総理。参議院選挙前には解散するでしょう。
日本株は割安株の玉手箱。PBR1倍割れ企業がゴロゴロしています。
PBR1倍割れ企業の中から原石を拾うことで、将来大きな資産を築くことができる可能性が高そうです。

2022年3月に東証がPBR1倍割れ企業に対し、改善を要請しました。
PBRは、PERとROEに分解できます。PERは市場の期待値なので、企業はコントロールが難しいですが、ROEは企業がコントロールできます。ROEの目標、投資家との対話を重視することで、PBRを引き上げることができます。
先日、京都大学経営管理大学院の砂川教授の「資本コストとPBR」という講義を受ける機会がありました。そこで議論されていたのをWACC(加重平均資本コスト)です。

WACCは負債コストと株主資本コストの加重平均。負債コストは簡単に算出できますが、株主資本コストはCAPM(Capital Asset Pricing Model)を用いて求めます。
算出式はCAPM=リスクフリーレート+β×マーケットリスクプレミアム
リスクフリーレートは国債金利、マーケットリスクプレミアムは自社の社債と国債との金利差等から求められるます。キーはβです。βが下がるとWACCも下がります。
ROEが資本コストを上回る時に企業価値は拡大すると考えられるからです。

企業経営者が資本コストを意識し、株主と対話することで、PBR1倍割れの企業が減少していくことでしょう。

久々に勉強しました。興味深い講義でしたよ。テキストは日本経済新聞出版「ゼミナール、コーポレート・ファイナンス」でした。

〇日産
日産とホンダが経営統合に向けての協議を進めていることが公表されました。株式市場では日産が買われる一方、ホンダは下落しましたが、2社合計の時価総額には大きな変化はありません(約8.1兆円)。


クレジット市場では、ニュースを受け、ホンダのCDSが18bp程度から45bpまで上昇していますが、社債市場ではホンダのTS(国債との金利差)は大きな変化は見られません。社債市場では発表まえ220bpだったTSは134bpまで縮小。社債市場はこの統合を好感しているようです。


格付け会社S&Pの格付けはホンダがA-、日産がBB+です。仮に統合がおこなわれると
この統合により、日産がジャンクから投資適格BBBに格上げされる可能性が高い考えられます。つまり、日産の社債は買いということになります。
図は米国市場の残存5年の格付けスプレッドの推移です。米国市場のTSはBBが1.92%、BBBは0.78%と、その差は1.14%。BBからBBBへの格上げは資金調達コストを大幅に引き下げることができます。


財務面でみると、営業利益率はホンダが6.7%、日産は4.48%、純利益率はホンダ
5.4%、日産が3.36%、統合した場合の純利益率は約4.6%。この数字はトヨタ10.65%と比べると大きく見劣りしてしまいます。


〇インド
インド株のファンドがローンチされ初めています。特に小型株を中心に運用するファンドが中心です。インド市場では大型から中小型銘柄へのシフトが起きているので、その流れでしょう。ちょっと遅い気がしますが、投資の選択幅が増えることは良いことです。


メリークリスマス&HAPPY NEW YEAR

データ:Bloomberg
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藤井理

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札幌のオフィス賃料、史上高値更新

2024-12-15 | 今日の東京市場


今年もあと半月。あっという間の1年でした。今年は日経平均がバブルの高値を更新し、一時42000円台に。その後、31000円台まで急落する場面もありましたが、徐々に回復し
39000円台で推移しています。
日本株がもう一段上がるためには、石破政権の解散。来年はトランプ政権の経済政策により、
米国ではインフレが起きそうです。米国では再び利上げが始まるかもしれません。
好調な米国株ですが、来年は今年のような高パフォーマンスは期待できそうにありません。

一方、来年の日本は石破政権が解散。高市新政権が立ち上り、日本再生の向けた政策が指導します。日本が世界から注目されるでしょう。株価、円が買い戻され、円は130円を目指すでしょう。
S&P500 やオルカンばかりではなく、日本株にも投資した方がよいですよ。

〇オフィスビル状況(三鬼商事)
三鬼商事が11月時点のオフィスビル市況は公表しました。
東京都心の平均賃料は前月比65円上昇し、20243円に、大阪が21円上昇の12158円、札幌は52円上昇の10685円でした。前年同月の上昇率は札幌が5.5%、東京が2.5%なので、札幌の上昇率は東京の2倍。札幌のオフィス価格が急騰してます。


東京と大阪の賃料の差は東京の上昇が大阪を上回り8085円に拡大。2020年6月に11000円程度だった価格差は7800円程度まで縮小しましたが、再び価格差が拡大傾向にあります。


大阪と札幌の賃料の差は、1995年12月には6206円でした。現在、最低の2723円です。
ラピダスの北海道進出が影響しているのでしょう。この流れは続きそうです。

〇eMAXIS
年初来騰落率はSLIIM S&P500が37.95%、オルカンが30.56%。TOPIXが16.06%なので、S&P500やオルカンに投資されている方。おめでとうございます。


AIが銘柄を選ぶ、新時代のインデックスファンドNEOシリーズの中で、S&P500指数の騰落率を上回った銘柄は、ウェラブルの40.22%のみ。自動運転や電気自動車、クリーンテックは元本割れ。
AIは絶対ではないということが証明されましたね。AIを過信しない方が良いと個人的には思います。


〇インド
今年のインド市場では小型指数の騰落率が42.91%(円換算)と、センセックス指数やNifty50を大きく上回っています。年末から来年にかけ、日本ではインド小型株ファンドがローンチされます。インフラ関連もまだまだ上昇するとは思いますが小型ファンドも面白そうです。

 

〇日本株戦略

日本株は来年の石破政権解散に向け、仕込み場です。引き続きPBR1倍割れ、成長、高配当銘柄を仕込みましょう。

 

データ:Bloomberg
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ユナイテッドヘルスの株価が急落、クレジットは変化なし

2024-12-07 | 今日の東京市場

ドイツDAX指数が史上高値を更新。DAXの今週の上昇率は3.86%と、ナスダック指数の3.34%を上回りました。
DAX構成銘柄で年初来リターンがもっとも高い銘柄は再生可能エネルギー会社のシーメンス・エナジーで332.83%(12月6日時点)です。ドイツ経済は最悪、景気刺激策期待で
しょう。

〇ユナイテッドヘルス
CEOが殺害されたユナイテッドヘルスの株価が前週比9.93も下落しました。


株価は急落しているものの、クレジット市場は大きな変化はありません。
CDSが36bp程度、5.15%2034年7月償還債のTS(国債との金利差)は73.35bpとほぼ横ばいです。

株式を投機筋が売っているのでしょう。買いのチャンス。

 

 

〇日本
今年はREITがひどいことになっています。年初来の騰落率では株式指数は概ねプラスですがREITはマイナス。特に住宅指数は約11%下がっています。その結果、分配金利回りが4.86%に。
5%貰っても指数の下落率が10%。これじゃ誰も買いません。

皆さまの好きなeMAXIS Slimシリーズの年初来騰落率です。S&P500指数連動型の騰落率は35.7%(年初来)、オルカンは28.6%と好成績です。

ぱっとしない日本株ですが、配当利回りが魅力的な銘柄が増えてきました。来年度のNISA枠でそろそろ買う銘柄を絞りましょう。

日本株が上昇するのは石破さんが退陣するタイミングです。もう少しの辛抱です。
今の内に割安、優良銘柄を拾いましょう。


〇インド
インド株式市場は、中・小型指数の上昇率が大型指数を上回っています。
インド関連ファンドでは、HSBCインフラ株式OPENの騰落率(先週比)が2.95%と
イーストスプリング・インドインフラ株式ファンドの1.98%を大きく上回りました。
この2銘柄の年初来騰落率はHSBCが33.3%、イーストスプリングは20.44%。なんでこんなに運用成績に差が出るんでしょう。

 


〇今年の後悔①
GEベルノバ 投資する予定でしたが買うタイミングがなかった銘柄。

データ:Bloomberg
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まさかフランス国債が

2024-11-30 | 今日の東京市場

日本株がぱっとしません。自民党総裁選で日本が海外投資家から見放されてしまったのでしょうか。経済はドイツ、中国が失速。為替市場ではユーロがもう一段下がりそうです。
お金は米国とビットコインに集まっています。
仮想通貨市場が拡大すればするほど、実態経済へのリスクが拡大します。世界の中央銀行は仮想市場が拡大すればするほど存在がなくなるので、そのうち行動にでるかもしれませんね。

〇フランス
フランスは政治不安に直面。債券市場ではフランス国債10年債利回りがギリシャ国債利回りを史上初めて上回りました。株式市場でも代表指数CAC40指数の年初来騰落率はマイナス4.08%と主要欧州株式市場で唯一のマイナス。

 

 

欧州銀行株の年初来推移 (昨年末=100) BMPはマイナス


〇キャピラーの時価総額がコマツの7.6倍に拡大
建機市場では世界1のキャタピラーと2位コマツの時価総額倍率(円換算)は7.6倍に拡大。キャタピラーの時価総額29.3兆円に対し、コマツは3.8兆円。この差はいったい?

2024年9月Q決算ではキャタピラーの売上高が約2.4兆円(コマツ1兆=約2.4倍)
、純利益が約3700億円(コマツ919億円=約4倍)です。

純利益率はキャタピラー15.4%に対しコマツが9.1%です。利益率の差は利払い額が1要因、キャタピラーコマツは利息費用が売上の2.5%を占めていますが、キャタピラーはネットでプラス0.3%。
以下主なデータ比較です。

        RO      PER    ROA      PBR     財務レバ    売上利益率    純利益率
CAT    53.5    18.6     12.3   10.11        4.8               34.7               15.4
コマツ  13.4        9.8       7.1      1.34       1.9               31.3                 9.1

なお、配当利回りはキャタピラーが1.36%、コマツは4.1%。キャタピラーのPBRはコマツの約7.5倍。同業ですが株価は成長株とバリュー株ですね。

 

 

〇インド
インド株式市場は、小型株指数が買われています。小型と言ってのBSE小型株指数には数兆円の企業も含まれています。小型株指数で先週最も買われた銘柄はボーキサイトとベントナイトの採掘を専門としているAshapura Minechem Ltdで、騰落率は39.56%。

 

データ:Bloomberg
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日本株反騰の鍵はイッシー辞任

2024-11-16 | 今日の東京市場

米国株は堅調ですが日本株は上値が重い展開が続いています。自民党の総裁選をみていたら外国人は日本株を買えません。日本株の低迷はキッシーが悪い。

米国はトリプリレッド、トランプさんの独裁政治が始まります。トランプ大統領の経済政策が実施されるとインフレを導くでしょう。来年の今頃、米国では利上げが始まっているかもしれません。
中国経済はさらに悪化。暴動が起きてしまうかもしれません。

マネーは米国に向かっていくでしょう。日本株は、イッシーの辞任が買いのサイン。
それまでは、割安成長株を仕込みましょう。

〇米国株
米国株式市場では、半導体指数が前週比マイナス8.64%とナスダックのマイナス3.15%を大きく下回りました。中国依存の高い半導体関連が売られました。日本では好決算を発表し
た東京エレクトロンの株価は前週比マイナス4.0%。増配に加え、自社株買いも発表しましたが株価が元気だったのは決算発表の翌日のみでした。トランプ大統領再任で、半導体関連は厳しい状況に置かれています。

〇日本株
日本株は、イッシーが去るまでは期待薄です。日本株の投資対象としては、雄一無二の魏実力、米国市場シェアの高い銘柄です。
世界シェア上位の日本企業の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析 | deallab
や低PBE,高配当で売上が成長している企業です。

〇インド
インド株式市場では外国人投資家が売り超しています。今週は、小型・中型指数が下落しました。インド株は世界株式と比較し、割高に買われているので、利食いが出たのかもしれません。また、中国株が一時的に反騰したので、一部中国株に資金が移動した可能性もあります。


しかし、インドのGDP成長率は8.57%、国民所得は8.3%とインフレ率の6.2%を大きく上回っており経済は順調に成長しています。

 

押したところは買いでしょう。ただし、日本からはインド株への直接投資は悲しいことにADR上場銘柄のみ。
投資対象としては投資信託です。SBIの投信検索機能でインド関連ファンドのトータルリターン(1年)が高い銘柄を検索すると1位がHSBCインド・インフラ株式オープンの46.89%、次は、イーストスプリングのインド・インフラ株式ファンドの43.68%。
インドのインフラ整備が遅れており、政府は道路網や鉄道整備に力を入れています
インフラファンドは今後も高パフォーマンスが期待できます。

別件ですが、友人が「資本コストとPBR」の短期セミナーを開催します。
短期集中 資本コストとPBR | 京都大学オープンアカデミー
ご興味のある方はどうぞ。現役の京都大学MBA教授の講義が受けられます。もともと企業価値専門の方です。面白い講義になると思います。


データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

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マスク氏ほくほく 183億円の投資が35兆円に!

2024-11-09 | 今日の東京市場

トランプ氏が大統領に返り咲きました。米国にとって良い選択だったと思います。
トランプ氏はウクライナ情勢を巡っては戦争を終わらせるとしています。戦争が終われば次は復興。トランプ当選がつたえられるとキャタピラーは10%近く上昇する場面がありました。
ただ、トランプ大統領の関税強化策はコストプッシュインフレを導いてしまい、債券市場では国債利回りが上昇しています。FRBが利下げに踏み切ったものの、2年債は選挙前の水準より8bp程度上昇しています。現在FFが4.75%なのでまだ安全圏ですが4.5%を上回るような動きがでてくると要警戒。

トランプ前政権(2017年1月~2021年1月)において、S&P5指数の上昇率は約80%。構成銘柄で上昇率1位はエンフェーズ・エナジーの16,500%、2位がテスラの2,000%、3位がAMDの1,100%です。テスラは今回の好スタート。マスク氏のトランプ氏への献金が功を奏し株価は大統領選前日からすでに30%弱上昇しています。テスラの時価総額は約35兆増加。献金額約183億円をはるかに上回っています。マスク氏、エビで鯛をつる作戦だったのかさすがです。

〇日本株
日本株は石破総理が居座る限り上値は期待できそうにありません。政治不安は株式市場にはネガティブ。日本のために、石破総理、決断を!殿~~~!
トランプ氏の関税強化で輸出企業は厳しい状況です。しかし、その中でも唯一無二の技術力がある企業は問題なしです。

そろそろ来年にNISA銘柄を決める時期です。私はフジクラとスズキ、インドファドに投資する予定。スズキはマルチスズキと比較しやすいこと。フジクラは核融合。インドファンドは夢。積み立ては引き続きナスダック100を月2万円。

別件ですが、友人が「資本コストとPBR」の短期セミナーを開催します。
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〇インド株
小型株指数のボラが高くなってきました。小型株指数は前週比マイナス1.27%とセンセックス指数のマイナス0.3%、Nifty50のマイナス0.64%を大きく下回りました。
しかし、その中でもJSW HDは57.34%高、Avalon Technologiesは34.31%高、
JSWは投資会社、Avalonは電子機器メーカーで、グローバル展開をしています。


データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

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