６月１２日（土曜日）
先月の２７日に、 「お誕生日おめでとう！」 と言って、愛妻は封筒を渡してくれた。開けて見ればラブメッセージと、ＭＡＬＴＡライブのチケットが入っていた。
ラブメッセージ：おめでとう６６歳。海原で育ったガキ大将が、まじめに遊び続けて６６年。善意の方たちに支えられてバラいろ迷走中♭ そして・・・・４０年経ってすっかり変色した赤い糸は、よっぽど丈夫なのか？ こんがらがって解けないのか？ 行き倒れだけはカンベンしてネ～。
何とＭＡＬＴＡが、我が地元の文化パルク城陽へやってくるではないか。ＭＡＬＴＡは自慢ではないが、一応私の高校の５歳下の後輩になる。ＭＡＬＴＡのライブに行くとなると、大阪のビルボードライブ大阪の夜の公演が定番だ。
しかし、今日は真昼間のライブなので、調子が狂いそうだ。愛妻と二人でライブに行くと聞けば、誰しも二人揃って隣の指定席にと思うかも知れないが、我が家はお互い遠ざかって楽しんだ。これだけ極端は珍しいかも。ホールの２階の前列左端は愛妻で、前列の右端は私だ。
当日券がありますと会場入り口に出ていたので、お客さんの入りが悪いのかと案じていたが、ほぼ満席だった。（３００人弱くらいな感じ）
大阪でのライブであれば、メモを係りの方に渡せば、アルコールでも食べ物でも何でも持ってきてもらえる。しかし今日は公共の施設なので、そんな大人の優雅なライブではない。
始まる前と中休みにロビーで、ウイスキーのウーロン茶割りでお茶を濁した。
大阪でのライブであれば、ＭＡＬＴＡとの距離は２メートルくらいなものだが、今日は１５メートルくらい離れていた。
次は フライミートゥーダムーン を演奏しますとか、 スターダスト を演奏しますとか言うのだが、残念ながら全部の曲がはっきりと聞こえない。本日のＭＡＬＴＡのバック演奏は、 ジーン重村（Ｄr）、 加納新吾（Ｐf）， 小笹了水（Ｂs） の三人の方だった。ドラマーのジーン重村（Ｄr）さん以外は初めてだ。大阪でのライブであればバック演奏は５人なので、迫力のある演奏を楽しめるが、本日は少々落ちるのもやむを得まい。京都のお客さんはおとなしい方ばかりと思っていたが、会場内から手拍子が沸き起こるので嬉しくなる。ビルボードライブ大阪では照明がカラフルでムード満点だが、ここは単色なので、ムードが欠けるのが惜しい。ライブは２時から始まり、７曲くらいで前半の一部が終わり２０分の休憩に入った。３時１０分から後半が始まった。目を閉じサックスの音に酔う。後半の２曲ほど聞けば、お尻が浮いてきた。
４時過ぎまでライブがあるのは間違いないのだが、今日は爺さんがショートステーに行っているので、３時５０分までには家に帰らなければならない。後ろ髪を引かれる思いで、３時３５分に会場を後にした。愛妻は勿論一人で、最後までジャズ演奏を堪能したのは言うまでもない。愛妻が帰宅し、「今日は何十年ぶりにジャズを楽しむことができて満足な一日だった」と喜んでいた。４０年前の独身の頃は、結構ジャズに夢中だったようだ。その頃の私はと言えば、「パチンコ」に夢中だった。えらい違いだ。
【サックス奏者 ＭＡＬＴＡの経歴】
１．鳥取県倉吉市出身。13歳よりサックスを吹き始め66年より故・阪口新氏に師事。73年、東京芸術大学卒業後、8月バークリー音楽大学留学のため渡米。76年同校卒業後、1年半同校
1973年、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。バークリー音楽院に留学。
1976年、バークリー音楽院卒業。
1979年、ライオネル・ハンプトン楽団のコンサートマスターに就任。
1983年、デビュー・アルバム『MALTA』を発表。
1987年、アルバム『SPARKLING』で第一回日本ゴールド・ディスク大賞に輝く。
1988年発売の『HIGH PRESSURE』は、全米発売にもなり大ヒットアルバムとなる。現在、29枚のアルバムを発売するとともに、雑誌への連載、自叙伝・教則本の出版、「全日本高等学校選抜吹奏楽大会」で審査員を務め、“マルタ賞”を設立。2004年1月21日、自身初となるJAZZアルバム『MANHATTAN IN BLUE』を発売。（★Swingjournal選定【ゴールドディスク】）。3月24日、同アルバムの高音質版XRCD24も発売となる。2004年12月8日発売のシーズン・ベスト第2弾『WINTER BEST』。最新作は２００８年『ＢＲＡＳＳ ＭＡＬＴＡ』。
２．ＭＡＬＴＡは本名が丸田良昭で昭和２４年生まれで、今年６１歳になる。生まれは鳥取県倉吉市小鴨（おがも）で酒屋の次男坊として育つ。高校では応援団長、生徒会長それに柔道初段の腕前である。
３．2002年から「倉吉天女音楽祭」を開催し、総合プロデューサーを務めている。 この音楽祭のために結成された地元の吹奏楽団などとＭＡＬＴＡとのジョイント演奏も行われる。
