11月10日(火曜日)
京都御所の秋の一般公開が1日から始まっている。今日がその最終日だ。プールで泳いだ後、昨日に引き続き道草を食った。関西に46年住んでいながら一般公開の時、一度たりとも参観したことが無かった。愛妻に一般公開に行ったことがあるかと尋ねたところ、私と同様で御苑の散策だけだった。近くに住んでいると、いつでも行けると思うだけで、月日はあっと言う間に過ぎ去っていく。御所には時代祭りで10月に行ったので、大体の地理は頭に入っている。迷うことなく御所のそばの駐車場へ車を置いて御苑に入った。
普通最終日であれば人が多いはずだが、閉門間近(公開は午前9時から午後3時半)と小雨が重なり意外と少ない。帰路につかれた4人組の和服のおば様とすれ違った。御所の庭に和服はマッチして中々いいものだ。
順路にはロープが張ってあり、→に沿って歩く。
天皇即位20年にちなみ、大正期以降の即位の式典に使われた品々が披露されており、皇室の歴史をたどりながら散策を楽しんだ。
諸大夫の間では、京都御所で営まれた昭和天皇の即位の礼で、紫宸殿の庭に掲げられた2つの大旗が初公開されていた。
長さ5メートル45センチ、幅91センチあり、「日像纛旛 ( にっしょうとうばん ) 」は赤地の錦に金色の太陽、「月像纛旛 ( げっしょうとうばん )」は白地の錦に銀色の月が刺繍されている。
このほか、過去の礼で実際に使用した「威儀物」と呼ばれる太刀や弓、大嘗祭後の儀式で掛けられた幕なども展示してあった。
例年非公開の御所北側の皇后宮常御殿や飛香舎なども見学できた。
各部屋の襖絵も見ごたえがあるが、近くで見れないのが残念だ。
御所はとにかくスケールがでかい。どの建物も立派の一言である。
一体建築費にどれだけかかっていることだろう。そして、広い御所の維持管理費は半端でないと想像できる。庭の植木も手入れが行き届き、
紅葉も見頃だった。
これだけの品々を見て無料とは、今時珍しいではございませんか。
まだ御所の一般公開に行ったことの無い貴女、春にもありますので元気な間に、是非一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。決して損はしませんよ。