OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

経営というもの

2019-01-20 22:14:02 | 雑感

社労士を開業して26年経ちますが、これまでのことを思い起こしてみると「社労士」の仕事は自分にとても合っていたという感じがしています。本来とても不器用なのですが、どちらかといえば社労士の業務は蓄積がものをいいますので、スポーツでいえば長距離走であり、その面で粘り強さだけが取り柄の私には向いていたという気がします。

「社労士」の仕事は、まず人と接する機会が多くそれがとても楽しく刺激やパーワーを頂くことも多くあり、また感謝して頂くことも多いので仕事の達成感や充実感もとてもあると思います。しかし事務所の経営となるとこれがなかなか難しいと言えます。企業からのご相談を受けアドバイスしているとやはりその難しさを感じ、法律をベースにしながら一緒に考える場面が多いのですが、振り返れば今ご相談頂いている社長や人事担当者の気持ちは自分とダブることもあります。事務所が小さい頃は小さい頃の悩みがあり、大きくなれば大きくなったなりの悩みがあります。私の中にはやはり会社は一家、社員は家族という昭和時代の感覚があり、それは今の世の中には通じにくいのかもしれません。しかし、「人とのご縁と信頼関係が一番の財産」という考えは持ち続けようと思っています。

事務所運営については、稲盛和夫さんの「人生を生かす」という経営塾での質疑形式の本を、また松下幸之助さんの「道をひらく」という本を開いてみることにしています。

毎月勤労統計のことがかなり報道されており、かなり大きな問題になりそうな感じです。ちょうど平成26年に社労士試験の選択式問題として出題されたこともあり、複雑な気持ちになります。額的には、1件ごとそれほど大きな額にならないように思えますが、その件数たるやかなりの数になると思われ、今後の対応が懸念されます。先日厚生労働省に出向いた際もその話ばかりでしたので、若干働き方改革の進捗にも影響する可能性を感じました。

ところで、36協定のモデルを自分なりに作ってみたのですが、なかなか色々な点で作成ポイントがあると感じました。渋谷労働基準協会の36協定集中講座だけでなく、2月15日のOURSセミナー、2月23日のBBクラブでご説明できればと思いますが、まずは事務所のミニ勉強会でスタッフがアドバイスをできるようにして顧問先企業のご相談に応じられるようにしておこうと思います。 

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