昨日のBBクラブは東京会の会長になられた大野実先生の「社会保険労務士を取り巻く環境と今後の展望」で~番号制度(マイナンバー)の導入、TPP問題などと社労士業務について~を午前中勉強し、午後は労働法の動向で2013年度前期の法改正を勉強しました。
大野先生のお話は、番号制度(マイナンバー)がどのようなスケジュールで導入されるのか、導入するに当たり添付書類の省略などが可能になるということではあるが懸念される点がいくつもありそれらを平成26年度の政省令の作り込までに指摘して行かないとならないこと、さらに社労士業務は番号制度の導入で大きな影響を受ける可能性があり、今後さらにセキュリティーを厳重にしていく必要がある、という非常に刺激を受けるお話が盛りだくさんでした。
大野先生から頂いた7月25日付の最新資料をあとで見ていたところ、主要諸国の番号制度という参考資料がありました。
付番対象だけとってもさまざまだと興味を持ってみました。
ドイツ 全ての居住者(外国人からの移住者も)
アメリカ 国民・労働許可を持つ在留外国人
スウェーデン 国民・1年を超える長期滞在者
オーストリア オーストリアで出生した国民・国内に居住地を得た外国人
フランス フランスで出生したすべての人 ・フランスの社会保障制度利用者
デンマーク デンマークで国民登録する者・労働市場補助年金基金に含まれる者など
韓国 韓国に居住する国民(90日以上居住する外国人には外国人登録番号を付与)
シンガポール 国民・永住権所有者・就労許可を受けた在留外国人
新たな制度を作るときにはその対象から検討していくことになり、その過程で各国の同じような制度の分析が役立ちそうです。
昨日の勉強会も135人の会員が参加いただいて盛況でした。しばらくぶりに来られた方も、必ず参加頂く方も私は懐かしく、勉強会で会えるのが楽しみで仕方ないという感じです。大野先生の講義と島中先生の法改正で頭がパンパンになり、充実した一日でした。大野先生は開業した21年前からいつもここぞという大事な時にはご相談をさせて頂き、またいつも先の絵を描いてくれた私の社労士人生において一番大きな影響を頂いた先輩です。昨日の講義はまさにそんな感じで、これからの事務所の方向性をはっきり見せて頂きました。セキュリティーを厳重に保てる事務所を探そうと思います。