高年法の改正により、4月から65歳までの高年齢者雇用確保措置は原則希望者全員対象となります。ベビーブーマーの世代が多かった企業の定年退職者は確かに減少傾向で、退職者向け説明会も年4回程度行っていたものが1回になったケースもありますが、まだまだ定年退職者はかなり多く控えているという企業もたくさんあります。その場合どのような仕事をしてもらうかなどなかなか企業も悩みが尽きません。「2012 年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果(日本経済団体連合会調査)」の概要(2012.10.25)に、高年齢者雇用安定法の改正にともない必要となる対応(複数回答)として以下が載っていました。
① 高齢従業員の貢献度を定期的に評価し、処遇へ反映する(44.2%)
② スキル・経験を活用できる業務には限りがあるため、提供可能な社内業務に従事させる(43.6%)
③ 半日勤務や週2~3日勤務などによる高齢従業員のワークシェアリングを実施する(41.0%)
④ 高齢従業員の処遇(賃金など)を引き下げる(30.0%)
⑤ 若手とペアを組んで仕事をさせ、後進の育成・技能伝承の機会を設ける(25.8%)
⑥ 60歳到達前・到達時に社外への再就職を支援する(24.1%)
⑦ 60歳到達前・到達時のグループ企業への出向・転籍機会を増やす(22.7%)
⑧ 新規採用数を抑制する(16.9%)
⑨ 60歳到達前の従業員の処遇を引き下げる(13.3%)
⑩ 業務がないため、従来アウトソーシングしていた業務を内製化したうえで従事させる(11.7%)
⑪ 特段の対応はしない(9.4%)
⑫ 高齢従業員の勤務地エリアを拡大する(8.9%)
⑬ その他(7.2%)
40%を超える3つの中の2つ(②と③)は労働時間が少なそうです。あまり目新しい対応はないですが①のように60歳以上の社員にも評価制度を適用して行く方向にはいくと思われ、定年前とは異なる評価制度を適用することになるだろうと考えられます。定年退職後の再雇用者向け評価シートなど準備しておくのは良いかもしれません。
先日東京会のボーリング大会が後楽園であったため、久しぶりに水道橋に行きました。打ち上げの後、水道橋の駅に向かう道や駅から見える道が思いがけず懐かしく、不覚にも涙がホロリときそうな感じでした。TACの採点チームに入ってから講師になりその間の本拠地はずっと水道橋でした。ずいぶん長い間水道橋日曜クラスを担当して、毎週毎週日曜日の朝に講義でここに来ましたし、教材ミーティングに行く時も必ずこの改札を通っていましたから。当時の受講生の顔も目に浮かぶくらい懐かしくて。駅構内はリニューアルされて変わっていましたが駅周辺はあまり変わっていませんでした。時は流れて行ってしまうものですね。今この時々を大切にしながら生きていきましょう。
ここのところ時間を取られがちだった案件が先週末にある程度めどがつき、改正対応について今週は少し時間がとれそうです。今年はどうしても3月中旬から新規に受託頂く企業に対する簡易な労務監査とアウトソースの手順等の分かりやすいメニュー化を図りたいと思っています。考えるとワクワクしてきます。毎年思うように出来上がらないでバラバラになっている気がするので今年こそ!