OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

労基法1日の概念

2015-06-28 23:55:06 | 労働法

残業が徹夜になり翌日の勤務が始まってしまった場合どこまで残業としてカウントするのかという問題があります。

労基法の1日の概念としては以下の通達があります。

「2暦日にわたる1勤務については、継続勤務はたとえ暦日を異にする場合でも1勤務として取り扱うべきであるから始業時刻の属する日の労働として、当該日の『1日』の労働と解する(昭和42.12.27基収5675号」

要するに徹夜で翌日にかかった残業は翌日の始業時刻までが前日の時間外労働とされ、始業時刻以降は翌日の労働ということになるわけです。

しかし法定休日にかかった場合は扱いが異なります。

「法定休日である日の午前0時から午後12時までの時間帯に労働した部分が休日労働となる。(平成6.5.31基発331号)」とされており、前日から継続した労働時間が翌日に及んだとしても、翌日が休日である場合0時からは休日労働となり時間外労働とはされません。

従って残業が徹夜になり0時を超えた場合に法定休日にかかることになれば、原則として午前0時以降は割増率が休日割増の35%(午前0時までは25%で足りる)に加えて午前5時までは深夜業の割増率25%が加わり60%になることになります。

時間外労働については延長時間の限度基準が定められており、通常の場合は1カ月45時間と36協定に定められています。また36協定において特別条項が70時間等と定められている場合は、1年の半分である6カ月間は70時間までの時間外労働ができることになっています。

この45時間や70時間については法定外労働である時間数をいい、所定労働時間を超えた時間数ではありません。もし割増賃金を所定労働時間を超えた時間数について支払っていたとしても、36協定の時間数については法定労働時間を超えた時間数となります。

また上記に書いたように、時間外が翌日にわたってしまった場合であっても法定休日にかかった時間数をカウントする必要はありません。

特に監督署の調査の場合、36協定に定められた時間数を超えて時間外労働をさせてしまうことは違法となり是正勧告されてしまいますので、カウントの方法を正確に知っておくことは大切ということになります。

なお、36協定の休日労働記載欄については「始業及び終業の時刻」を必ずしも記載する必要はありません。休日の「始業及び終業の時刻」は法的効力はなく、法定記載事項は休日労働の日数のみになります。東京労働局のHPにある36協定の記載例においても以下が示されています。

「始業・終業時刻の代わりに当該休日労働の時間数の限度を定めることでも差し支えありません。(例:法定休日のうち1箇月に2日以内、休日労働時間数10時間等)」

http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0128/4087/201417145916.pdf

休日の「始業及び終業の時刻」は法定記載事項・協定事項ではないため、たとえ記載してある始業時刻前から就業したとしても法律違反になるわけではない(法定効力はない)ということになりますが、予測される実態にできるだけ近いものとする工夫は必要かと思います。

最近購入した「ネルネル」はとても気に入っています。これは鼻呼吸を促す口閉じテープということです。喉が弱いので試してみたところこれが効果有りなのです。喉の渇きの人の80%超が口呼吸をしているそうですが、正しい呼吸法は鼻呼吸だということです。鼻腔を通る間に空気が浄化・加湿され、取り除けなかった時は鼻の奥で消化されさらに喉の扁桃腺が防ぎの役目をして体を守っているということなのです。やわらかい薄いテープなのですが、喉の乾燥を防ぎ、起床時に喉がすっきり爽快ですと解説書にあるのですがこれが本当で、びっくりしました。また関係があるのかどうかわかりませんが使い始めた翌日から舌もとてもきれいになりました。ただときどきうっとうしいと眠りながら感じているのか寝る際に口に貼ったテープが剥がれて丁寧に枕の横の部分のシーツに貼られていることがあるのです。しかし以前もブログに書いたマスクをして寝るよりは楽である上効果がありそうです。


違なるものを取りこむ器

2015-06-21 21:14:30 | 雑感

歯ごたえのあることに取り組むことが好きなんだと思います。

いつ頃からそうなったのか良くわかりませんが思い当るのは一つ、大学の体育会テニス部でのリーグ戦。2年生になり初めてレギュラーになった私にとってのデビュー戦で、いわゆる「捨てポン」として自分より格上の相手校の上級生と当たるオーダーを言い渡されたときです。相手のボールを拾いまくって、粘りに粘って思いがけず勝利しました。自分の力が足りなくても粘って頑張ることにより強い相手に勝つことができると実感したことです。

自分ができること、余裕が持てることをやっている分には自信はついてこない。ダメだと思ったところを克服してこそ次に進める、と常に考えています。従ってどちらかというと人がしり込みするところを「やってみようじゃないか」と思い手を挙げてしまい、いつも大変そうに見えるというか大変なのだと思います。これは性分なので自分自身では苦にしてはいません。

現在もいくつも火中の栗を拾うことにして、それをどう克服して行けばよいか四六時中考えています。しかし社労士の相談業務は「ソリューション」。いくつもの事案の解決方法を、あれこれ考え結論を出して提案をしていくことに大きなやりがいを感じていますので何とかなる方法があるのではないかと。

懸案事項は必ず解決方法があるはずと、ずっと考えていればひらめく瞬間がありその瞬間は何にも代え難いものがあります。それでもどうしようもないことももちろんあるのですが、その場合は得意のじっくり時間をかけて色々なところに手を打ち少しずつ足場を固めていく、という方法も嫌いではないです。

歯ごたえがあるものに取り組むのが好きというのは珍しい人種なのだと感じたのはTACの講師時代。本試験で解答作成を担当する科目について、「できればみんなが嫌がる難しい厚生年金保険を担当したい」と発言したところ、「ウ~ン」と事務局のスタッフに驚かれたときでした。当時は一番難しい科目と言われていた厚生年金保険は私も苦手科目であり、それを何とか克服するには時間との闘いである本試験の担当をするのが一番と考えたのでした。

最初は私が出した解答を見て以前からの教材スタッフが「大丈夫ですか?お疲れですか?」と言われてしまう始末でしたが、10年担当して途中からは得意科目になりました。また、一般常識が苦手だったので一般常識問題集を作ることをTACに提案し担当することで苦手の一般常識が好きになりました。

TACの講師を卒業し、社労士会渋谷支部の支部長を務めたり、OURSの法人化とそれに伴いスタッフが増えてきたことで「組織」というものをいつも考えるようになって思うのは、みんなが気が合う者同士で和気あいあいとしているのはもちろん良い事なのだけれど、そこには何か違和感があるというものを取り込む力も持っていなければならないということです。

違なるものを取り込み、取り込んだことが自然なことになっていく状態こそ組織の成長、器が大きくなったということで、違和をどこまで取り込めるかは挑戦です。人も組織も器を大きくもつというのは異なるものをどれくらい受け入れられるかということだといつも念頭に置いています。あまりに無理をすれば崩壊するかもしれないのでなんでも取り込めばよいというわけではないけれど、受け入れる側の器を少し大きくすることでさらにたくさんのものを取り込むことができれば前より大きな器となり、力になっていく、といつも考えています。

今週末は母の様子を見に実家に行ったついでに、実家も断舎離をするということで預けていた着物を捨てられないように確認しました。嫁に出すのに着物の1枚も持たせないわけにはいかないと〇十年前の母の見栄で購入したものの、息子の七五三のときに着た1枚以外袖を通していない着物が2枚。2枚ともとても気に入っているのですが今私が着るにはあまりに派手という物らしいのです。残念。この歳になるともしかしたら着物を着る機会もあるかもと思うのですが、仕方ないですね。一応引き取ることにしました。

 


ストレスチェック 50人未満の事業場の考え方

2015-06-14 23:35:33 | 法改正

平成27年12月からスタートするストレスチェックについては、50人未満の事業場は適用が除外されることになっています。


当初は全事業場が対象となっていましたが、平成27年2月4日の労働政策審議会の答申による修正事項として条文に修正が加わりました。


産業医の選任が義務づけられている従業員数50人以上の事業場に対して、医師又は保健師その他の厚生労働省令で定める者による労働者の心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)等の実施を義務づける。
従業員数50人未満の事業場については、当分の間努力義務とする。


この50人のカウントについてはQ&Aに以下の通り示されています。


①法人単位ではなく、事業場ごとの従員数が 50 人未満か否かをみます。


法人全体で従業員数 50 人以上の場合であっても、事業場単位でみたときに従員数が 50 人未満であれば義務とはなりません。(この 考え方は、現行産業医選任対象事業場と同様です。)


なお、義務とならない小規模事業場の中でも、 例えば 、大企業の支店など であって、 本社による 統括管理等実施体制が十分整っている場合にはストレチェックを実施することが望ましいとされています。


②在籍出向者については、以下のQ&A1-8に示されていますが、労働契約関係の事業者において行うこととされ、労働関係の実態、指揮命令権、賃金の支払い等、を総合的に勘案して判断されることになります。概ね出向元から賃金が支払われていることが多くあるのではないかと思いますので、出向元でストレスチェックを受けることになると思います。労働局に確認したところ、この考え方から出向先の50人のカウントに含まない扱いになるとのことです。


なお集団分析は出向先で出向者も含めて実施することが望ましいとされています。


③派遣労働者については、以下のQ&A18-1に示されていますが、正規労働者が40人で派遣労働者が20人という場合は、派遣先は40人の正規労働者に対してストレスチェックを実施することになるとありますので、派遣先の50人のカウントに含むことになります。


なお派遣労働者のストレスチェックは派遣元で行う義務がありますが、派遣先が実施し、集団分析することが望まれるとされています。


ストレスチェック制度Q&A


http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150507-2.pdf#search='%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E5%88%B6%E5%BA%A6%EF%BC%B1%EF%BC%86%EF%BC%A1'


また当面実施が猶予されている小規模事業場のために助成金が準備されています。


小規模事業場に対する「ストレスチェック」実施促進のための助成金
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000086887.pdf#search='50%E4%BA%BA%E6%9C%AA%E6%BA%80%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%81%E5%B0%8F%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%A0%B4%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF'


講師を卒業したら休日の予習はしなくてもよいと思っていたのですが、なんのなんの週末もかなり仕事をしている状態です。私の人生何とかならないかしらと思うのですが、困ったものです。先日読んだ「ハイパフォーマー思考」に毎月1回は身体のメンテのために温泉や整体やエステに行くこととありました。うちの隣にあるエステに今度行ってみようと思います。


セキュリティ対策

2015-06-08 00:31:13 | 雑感

日本年金機構の「基礎年金番号の流出」問題は大変なことになりました。ちょうどほぼ完成に近づいたOURS顧問先様向けマイナンバーセミナーのレジュメにもあるのですが、基礎年金番号に住民票コードを収録する取り組みを行っていましたので、基礎年金番号が漏れたということになるとこれはマイナンバーに大きな影響があるのではと思いました。今のところ変更する予定はないとされています。

以下、甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨(平成27年6月2日)でそのことが書かれています。

http://www.cao.go.jp/minister/1412_a_amari/kaiken/2015/0602kaiken.html

事務所のセキュリティー対策は昨年夏に移転したため入室管理を初めとしてかなり厳重になっているところです。先日もPマークの社内研修を行いましたが、やはり研修を受けるとセキュリティに対する意識は高まりますので良いことだと思いました。

合わせて自宅のセキュリティー体制も整えました。どうしても昼間は打ち合わせや会合などの外出が多くあり、夜自宅でメールを見ることが多々あるので、セキュリティーソフトでの対策はこれまでも十分とっていました。しかし今回PCを新たに購入してとにかく余計なものは一切ダウンロードしない、また余計なプログラムはすべてアンインストールして完全仕事用限定としましたのでさらに万全の対策をとれたのではないかと思います。しかし日本年金機構のHPに脆弱性があるとなるとこれはもうどうしようもありません。いくら極端に仕事に限定したPCといっても日本年金機構のHPはどうしても見ることもあり、書式等をダウンロードすることもありますので心配です。

それにしても新たに購入したPCの設定はやはり大変です。昔のように大きな箱に何冊もマニュアルが入っていたりということはなく箱は小さくいたってシンプルな中身ですが、ウィルス対策ソフトを入れたり、メール設定をしたり、なんだかんだで3時間程度は使ってしまいました。それでも懸案事項が一つ片付きましたので良かったです。

最近グレープフルーツになぜかはまっています。朝これを食べるとさわやかな気分になるので、欠かせない感じです。グレープフルーツも小さくても瑞々しく美味しいものもあり必ずしも大きなものがよいというわけでもないようです。レッドとホワイトの2種類があり、私はホワイトのほうが爽やかな感じがしています。