先日10月の施行に向けて追い込みに入る時期になりましたが、先日「なるほど」という発見を顧問先担当者とお話していて気づきましたのでブログに記しておきます(この件は当然と思う方も多いかもしれません)。
柔軟な働き方を実現する措置は、3歳から小学校就学までの5つの措置のうち、事業主が2つ以上を選択して、そのうち1つの措置を労働者が選択するという仕組みになっています。5つの措置とは①始業時刻等の変更(フレックス又は時差出勤)、②テレワーク(10日以上/月)、③保育施設の設置運営等(ベビーシッターの補助も可)、④養育両立支援休暇(10日以上/年)、⑤短時間勤務制度、ということになっています。
概ね時差出勤と短時間勤務を選択する会社が多いのですが、1つの措置を選んだ場合、3歳から小学校に入るまでの約3年間はその選択した措置を貫かなければならないのかというご質問がありました。確かに3年間は長く、状況も変わる場合も多いのだろうと思いますが、何となくこれまでは1つを選ぶという点に流されて、最初に1つ選べば3年間継続するように感じていました。ただ、一度選択した措置は小学校就学前まで変更することはできないとはどこにも規定していないため、こちらについては、途中変更は可能と考えます。
厚生労働省で示している育介規程のモデル(例えば柔軟な措置の短時間勤務制度)でも「申出をしようとする者は、1回につき、1か月以上1年以内の期間について、短縮を開始しようとする日及び短縮を終了しようとする日を明らかにして、原則として、短縮開始予定日の 1か月前までに、短時間勤務申出書により人事部労務課に申し出なければならない。」とされています。これまで育介規程の様々な措置にこの文章は入っていて、単に手続きを定めただけのものと考えていましたが、それほど単純な意味合いではなかったと感じました。本人が申し出た期間が措置の開始日または終了日となり、終了日後それを引き続き続けるか、それとも区切りで措置を選び直すか、それとも措置の適用を受けずに働くかという選択を都度できるようになっているのだと思います。
昨日あたりから夕方は涼しく感じるようになりました。猛暑だったので早く涼しくなって欲しいと思っていましたが、秋を感じるとそれは少し寂しく感じます。目黒に20年住んでいますが、有名なさんま祭りというものがあります。毎年宮古から水揚げされたさんまが届けられて大通りでそれをおそらく町内会で焼いて、並んだ人が無料で頂けるという楽しいイベントがコロナ前まではありました。引っ越してきたとき、朝起きてみたらさんまを食べるための行列が五反田方面まで伸びており、何事かとビックリしたり、焼く場所の真ん前にある銀行は建物全体をビニールで覆い目黒の駅前全体がさんまを焼く煙に包まれ、翌朝出勤する時までさんまを焼いたにおいがしているという一大イベントでした。イベント会場では徳島のスダチがぎっしり入った箱がとても安価で売っていたりしていましたのでそれは購入して、並んでさんまを食べたことはなかったのですが、たいがいその日の夕食はつられてさんまにしていたように思います。
果たして今日がさんま祭りの日だったのですが、有料の寄席の会場などはできていましたが、さんまを焼くことはなく、以前のようなイベントもありませんでした。それでもやはりさんまを夕食にしたのですが、今年のさんまは適度に脂がのって、しっかりと太ってとても美味しかったです。昨年はほっそりしたさんましかなかったと思うのでちょっと安心しました。まだ目黒区側では10月にさんまを焼いてお祭りをするようなので興味のある方はそちらへどうぞ(事前応募制で区民限定だそうです)。そちらは気仙沼のさんまです。