OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

事務所の移転

2014-08-03 23:04:35 | OURS

8月1日に事務所の引っ越しを行いました。

とにかく受験生がいるためできるだけ7月10日の年度更新と算定を終えた後早めに平日を使って(土日は勉強に充てるため)ということでこの暑いさなかの引っ越しとなりました。今回の事務所はこれまでお世話になってきたドエル青山から見るとより246に近く、また青学の西門通りからすぐ入ったところということで、それほどこれまでの事務所との距離はないのですが表参道により近くなったと言えます。ただ渋谷からもヒカリエ246側の出口を出て246を青山方面に行きスタバの前の横断歩道を渡りさらに青学方面に進むとそれほど前の事務所と変わらず到着します。

これまで15坪ほどの事務所の広さでしたが、今回は30坪を少し超える広さです。来客も2組重なるときがありましたので応接室は2つ作りました。とはいえ1つについては通常は拠点にいるスタッフや非常勤スタッフが使えるフリースペースにもなるようにして、さらに2つの応接室を可動式の扉で仕切ったので20名程度の会議も可能になるように考えました。また人数が増えてこれまで本当に人が多い日はギューギューという感じだったのが、今回だいぶゆとりが出ました。私も自分の机をスタッフに譲り、1年間小さな作業台で頑張ってきたのですが、今回は事務所の中央に一番大きなスペースをもらうことができました(しかし意外にも後ろからの西日とクーラーがちょっとした天井のでっぱりで遮られかなり暑い席のような気がして明日からが心配ではあります)。

事務所の作りが少し変わっていて柱が私のデスクの横にあり、そのデッドスペースをどのように使うかなあと考えていましたが、私の本などを置くちょっとした隠れ部屋のようなスペースも出来上がりました。

また今回は全員のロッカーを設置して私物やコートをすっきり収納することができるようにしました(これはここのところの私の夢でした)。

前日から荷物を詰めて、引っ越し当日を迎えたのですがやはり大所帯になったせいか、引っ越し屋さんがほとんど運んでくれて、スタッフがほぼ総動員で荷を開けてくれたのですがなんだか私一人とてもバテてしまい、当日はパワーを発揮できず自分のデスク周りを片付けるのがやっとという情けなさでした。翌日発奮して事務所に行き、自分のデスク周りを少し整理した後キッチンの片づけをしてだいぶ落ち着いてきました。まだまだ片付いていない部分がありますが何とか4日の新事務所業務開始に間に合いました。ぜひ近くにお越しの際はお立ち寄り頂ければと思います。

BBクラブから素敵なお花を頂き、また事務所の民法勉強会の講師をして頂いている弁護士の岩田先生から欄のお花や、幸福の木、とても大きな観葉植物などたくさんのお祝いを頂きましてありがとうございました。写真のお花と写っているとてもかわいいケーキはアイスクリームでできている受講生OBの差し入れです。

                                       

  頂いたお祝いのお花や差し入れのケーキ            まだまだ引っ越し片付け中                 フリースペースから見た来客スペース       隠れ家的書庫         憧れのロッカースペース


民法と労働法

2011-08-07 22:29:31 | OURS
 8月から私を含め事務所スタッフの知識向上のため、就業時間後弁護士の岩田先生の講義による勉強会を行うことにして第1回目が始まりました。岩田先生はまだ弁護士になり1年目の若い先生なのですが大学の時にゼミ形式で後輩を指導した経験があるというだけあり、条文を読ませたりクイズのような質問を投げかけたりととても楽しい時間でした。時にはスタッフから質問も出てそれに先生が答えてくれるという双方向の勉強会であったため予定の半分しか進まなかったようですが充実した勉強会となりました。
 以前から顧問先企業にアドバイスするには民法をもっと勉強したいと考えて温めていた構想でしたが、金銭的な面でも良い先生と巡り合う機会という点でもなかなか実現できないでいました。私としてはやっとここまでたどり着いたということで始まったのですが、やはり今回初回から目からウロコがぼろぼろでした。というのもこれまで社会保険労務士として取り扱う労基法を始めとした労働法については社労士試験の教材作成の過程で条文の隅々までかなり読み込んでいたのですが、これら特別法の根底に流れる民法を大げさに言えば体感した感じでした。この一般法としての民法と、特別法としての労働法を比較しながら法趣旨を考えたりすることがとても面白く、講義の次の日もあれこれ思いめぐらしてしまうほどでした。例えば以下に挙げてみます。
●民法
第六百二十八条  当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
●労働契約法
第17条  使用者は、期間の定めのある労働契約について、やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することができない
両者を比較するとよくわかるように、労働契約法は「やむを得ない事由がなければ」有期労働契約の期間途中の解除はできないとなっているため、一般法の民法よりより厳しい特別法として存在するわけです。
子が出生した時点の問題も先生から問われましたが、胎児もかなり話題になりました。
●民法
第八百八十六条  胎児は、相続については、既に生まれたものとみなす。
●労災法
第16条の2,2項 
 労働者の死亡の当時胎児であつた子が出生したときは、前項の規定の適用については、将来に向かつて、その子は、労働者の死亡の当時その収入によつて生計を維持していた子とみなす。
「将来に向かって子とみなす」というのは本試験のポイントでもありましたが、だてにポイントだったわけではないのだと思いました。民法の相続の規定については胎児ということで既にに生まれているとみなすのに、労災法の遺族補償年金の受給権者として扱われるために必要な生計維持関係は、出生した時に初めて胎児であった時代でも認められそれも将来に向かって子とみなすとしているわけです。
これからもっと色々と勉強したくなりました。自分の息子と同じ歳の先生から「意欲的ですね」と褒められてうれしい私でした。
昨日は7士業無料相談会に行ってきました。正式名称は「渋谷暮らしと事業の無料相談会」ということで、弁護士、司法書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、行政書士、税理士、社労士という7つの士業で行う相談会です。それぞれの士業の特徴がなんとなくわかるような雰囲気が醸し出されているように思いました。その後、控室では自分の通信環境の説明会となりiPadの有効な使い方など教えてもらいました。とにかくメモなどすべてデータ化して、出先でもiPadで見るというのを聞いてうらやましくなりました。「これから駆け落ちするみたいだな~」と言われるくらい私は重たいバックをいつも持っているので、これは検討する必要があると思いました。それにしても税理士の先生の元気には見習うものがあると思いました。

11日に発生した地震について

2011-03-13 13:57:08 | OURS
11日に発生した地震については、まず被災された東北・関東地方の方にお見舞い申し上げますとともに1日も早く元の生活に戻れるよう祈念いたします。今の段階でTVを見ている限り、とにかく国が被災地域の復興の手だてを迅速に打っていく必要があるのだろうと思いますが、そのグランドデザインが早く示されればと思います。原発も心配ですし、原発が被災したことにより電力が不足する状態は必須のようですので、昨日から電気を大切にして使うようにしています。ここは国民が一体となって乗り越えなければいけない局面となったと思っております。

今日はブログの日なのですがこんな状況ですのでOURSの当日の状況報告にさせて頂こうと思います。
地震が起こったとき、事務所は私と秋澤の2人で、中村はハローワークに出かけておりました。また佐藤と里見は赤坂の出先に行っており、さらに地震直後出先に連絡を取ったところ里見はハローワークに外出中ということでした。三枝・和田・大津は出勤日ではなかったため出勤しておりませんでした。地震が起こった直後はこのような大惨事になるとはもちろん思ってもみませんでしたが、事務所内部もかなり長く揺れておりました。古いビルですからどうかなと思っていましたが、昨年の2階への移転の際に手伝ってくれたBBクラブのメンバーが設置してくれたツッパリポールの威力は絶大で(また揺れの方向が入り口からベランダ方向だったことも幸いし)書籍が書棚から落ちることも全くなく、時計だけぐらついて不安であったため取り外したくらいで済みました。

その後中村も戻り、里見は直帰することになり無事家に到着を確認し、電車が動くのを待ち、22時半頃大江戸線が動いたとのことで中村が青山1丁目まで行ってみたのですが改札にも入れずとても乗れる状態ではなかったと戻って来るのを待って23時40分に私の目黒の自宅に秋澤・中村と40分くらい歩いて戻りました。幸い夫は仕事先の九段の実家に足止めという状態ではあったのですが、私の妹も五反田の勤務先から合流し自宅は合宿状態となりました。佐藤は出先で待機後ご家族に迎えに来てもらったとのこと、島中先生も確定申告行った際に地震となり帰りは松戸から歩いたとのことで全員無事を確認できました。

携帯電話がいざとなったときあまり役に立ちませんでした。私は事務所にずっといましたので電話と携帯電話とパソコンメールと携帯メールを駆使してなんとかスタッフの状況確認ができている状態でしたが、意外に有効であったのは携帯のショートメールでした。この大事な日に携帯を自宅に忘れた妹が勤務先のパソコンから私に連絡したいので(たぶんメールアドレスだとめんどくさかったから?)携帯電話の番号を教えて、と言ってきて使い始めたのですが、いざショートメールを使ってみると返事もすぐ来るということで、出先の佐藤にも最後はショートメールを送っていました。

12日(土)は事務指定講習の勉強会をすることになっていましたが延期ということで残念ですが仕方がなかったですね。皆さんに連絡を取ってくれた幹事さん有難うございました。

トヨタも週明け操業中止とのことでしばらく経済活動も滞ると思いますが、ここは日本の踏ん張りどころと考えて、頑張っていきましょう。

OURSブログ

2009-11-03 01:27:45 | OURS

2009.11.4

ブログを始めることにしました。これまでちょっと敬遠していたのですが、OURSのHPを作ってくれている友人が、ブログのほうが絶対に良いからと薦めるので、やってみることにしました。

今年は本当にいろいろとありました。年明けに個人事務所を法人化したのをはじめとして、永年仕事の大きな部分を占めていたTAC社労士講座の講師を卒業し、そのほかにも変化がありました。講師卒業にあたっては、合格者OBが中心となり謝恩会を開いて頂き、本当に幸せな15年間を締めくくることができました。謝恩会でいただいた長い長い拍手は一生忘れません。本当に幸せな講師生活をありがとうございました。 

この会では私がウルウルするのを期待する向きもあったようですが、やはり受講生の合格祝賀会に勝るものはなく、期待にお応えすることはできませんでした。とはいっても謝恩会の写真が出来上がり見せてもらった時は、もう教壇に上がって受講生と合格を目指すことはないのだなと、ひとりジーンときてしまいました。

これからはもう少し幅を広げた勉強と、実務をもっと丁寧にやっていきたい、また新しいことを始めてみたいと考えています。しかし同時に、来年の育児介護休業法の改正条文を読んだり、改正労働基準法のセミナー用のパワーポイントを作ったりセミナーで解説してみると、これまで講師として勉強させてもらったものがいかに自分のベースになっているか日々強く感じております。このベースを大事に、来年の春以降は良質で低価格のセミナーをOURSで提供していくという企画を進めています。新しい一歩を私も踏み出していこうと考えておりますので、これからもよろしくお願いします。


平成21年新年 小磯事務所法人化のご挨拶

2009-11-02 21:08:07 | OURS
2009.1.5 (No.13 )
あけましておめでとうございます。平成5年4月に、小磯社会保険労務士事務所を設立したのが社会保険労務士としてのスタートでしたが、その後あしかけ17年が過ぎ、今年1月にOURS小磯社会保険労務士法人として、気持ちを新たに業務を行っていくことになりました。法人化を機に、情報提供やセミナー教材などの作成を担当するシンクタンクである研究所と協同し、さらに充実した業務を提供することができるよう、これからも研鑽を積んで参る所存でございます。
この17年間、開業社会保険労務士として様々な企業の顧問をさせて頂き、また労働時間等の懸案事項の解決や就業規則の作成や見直しなど単発の業務を委託して頂く中で、私も勉強させて頂くことも多く、また皆様のご支援の下にここまで事務所を成長させることができたと非常に感謝しております。
また、東京都社会保険労務士会渋谷支部の諸先輩の開業当初からたくさんのアドバイスが、その時々で非常に有効なものであったことを感謝し、自分もそのような存在になれるよう願っております。
さらにその間、自分が学び資格を取得したTAC社会保険労務士講座で、講師と教材スタッフとしての仕事を得て15年経過しましたが、講師として担当したクラスの中で平成13年の合格者メンバーが作ってくれたクラスのOB会であるBBクラブも登録者250名を超え、年に2回の勉強会には150名程度のOBが集まってくれる規模で合格後も勉強の機会を持っております。
変化の大きな時代に、どのようなサービスを企業に提供できるかということが、これからの大きな課題だと考えておりました。事務所を法人化することで、これらのこれまで培ってきましたものを体系化して有効に機能させることにより、顧問先企業をはじめ多くの企業のパートナーとして、また、資格取得を目指している方、開業社会保険労務士、また勤務社労士として企業で活躍する方などより多くの方を、バックアップすることができる方法を考えながら努力していきたいと考えております。これからもご支援のほどよろしくお願い致します。

平成20年新年のご挨拶

2009-11-02 21:01:53 | OURS
2008.01.07 (No.06 )
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年のお正月はお天気も穏やかでしたし、年末より事務所も10日間お休みを頂いて、スタッフとともにこれからの1年に向けて気持ちを新たにしております。
昨年後半は、企業へのご提案のたたき台となる就業規則のモデルの充実と併せて適格退職年金の対応や確定拠出企業年金の導入などの業務を中心に行いました。今年はそれをさらに発展させた形で、企業の子会社の吸収合併やM&Aの際の社会保険、労働保険関係の手続のノウハウ及び法令順守に基づく規程類の統合のアドバイスなど、これまで行ってきた業務をまとめてご提供できるようにする予定です。今後これらの業務を主力業務に育てていこうと考えております。
また、春には、パートタイム労働法や労働契約法が施行されます。これらの法改正への対応について、このコーナーでワンポイントアドバイスができるようにと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

開業15周年

2009-11-02 20:56:06 | OURS
2007.04.05(No.01 )
今年の春で小磯事務所も開業15周年を迎えました。何もないところからのスタートでしたが、ひたすら走り続け、企業の経営者・人事担当者・受験指導をしているTACの受講生・合格者OB・同業者の社労士と多くの方に励まされ、アイディアと元気を頂きここまで来ることができました。有難うございます。
ホームページのリニューアルを機に、情報提供等を中心としたコーナーを設けることにしました。現在、事務所が力を入れている業務などをお知らせしていこうと思います。
最近の勉強テーマは、いざというときに使える強い就業規則についてです。記載がない、そこまでは気がつかなかったということで、今ひとつ痒いところに手が届かないことがあるものです。
また法改正・世の中の状況の変化、判例の流れなどにより常に対応できるものをメンテナンスしていく必要があり、非常に奥が深いものだと思います。労働契約法が施行されれば就業規則の役割は非常に重要です。まずは就業規則の診断をお勧めします。