12月19日のOURS人事管理研究所のニュースにも載っていますが、来年の通常国会に労働者派遣法改正案の提出が検討されています。
「製造業派遣」は原則禁止、「登録型派遣」は範囲縮小などが柱となっています。
いったいなぜそういう方向になるのかと思っていたところ、厚生労働省が11月26日に公表した論点案に、「雇用の不安定さや派遣切りが起こったことが問題なので禁止すべき」ということが挙げられていました。
かたや同省が発表した2008年度労働者派遣事業報告の集計結果をみると、派遣労働者数は、前年度比4.6%増で、一般労働者派遣事業の登録者も0.6%増となっています。あれほど「派遣切り」が話題になっていたのにもかかわらず少しも減っていないことに若干驚きを覚えました。※最新の数値は減少しています。12月24日付けブログでご確認ください。
いろいろな団体等の見解などを見ていると、おおむね柔軟な労働力の確保ができなくなるなどを懸念していますが、今後法案提出がどのように展開して行くか注意が必要ではあると思います。
この数年、登録型派遣で数名の方にOURSで働いてもらった感想からいえば、派遣はこちらと派遣労働者のお互いの希望を比較的率直に調整することができて良かったと思っています。派遣の場合決して時給単価が低いわけでもなく、また本人の希望に沿った働き方も選択できて、そのあたりを考えると登録型を廃止するのはもったいなく感じます。
今はどの企業に行っても多様な働き方をしている人がいて、派遣もその多様な働き方の一つというより代表的なものであるわけですから、今更あともどりするような改正は無理がありすぎると感じます。
一昨日はBBクラブの勉強会がありました。法改正を中心に充実した一日となりました。夏行っていただいた謝恩会の余剰金で事務所の看板を作らせていただきましたのでその写真を載せてみます。ありがとうございました。
※BBクラブ当日メーリングリストの申し込み用アドレスをご連絡していましたが、一部誤りがあったようですので、BBクラブのhpで確認してみてください。またどうしてもわからないという場合は、OURSのASKのアドレスにご連絡ください。