先日同業の先輩方と話していて親のなくなった年齢を超えてホッとしたという話になりました。私も父が50代で亡くなりその年齢を超える年になりましたが、20代で父を亡くしたことは自分には大きな影響があったと思っています。人生は一度だけであり悔いなく生きたいと思いました。勉強をして社労士になろうと思ったのは明らかに父のことがあったと思います。
社労士を開業したのは30代後半ですでに色々なことがあった後であったため、OL時代よりははるかにおとなになっていたとは思います。子育ても大きな要因になっていたと思いますが20代の頃には感じなかった「余裕」のようなものがあったと思います。その頃から楽しいことは身近にたくさんあると思ってきました。つまらないことかもしれませんが「朝元気に目覚めて気分が良いとき」「お布団に入る瞬間」「洗い物が終わってすっきりした気持ちになったとき」「お風呂に入りさっぱりした気分になったとき」など日常に楽しみを覚えられる自分が幸せ者だなと思いました。それが余裕に繋がっていたように思います。
その頃よりはるかに歳を取って最近考えているのは「何事も時間がかかるけどじっくり自分の力をつける楽しみ」があるということです。例えば「組織の中ですぐに答えが出るなんてつまらない。本物を手にしようとすれば時間をかけてじっくり取り組む。」ということが楽しく思えるのです。自分がやりたいことができる環境は自分で作り上げていくしかないと思うのです。しかし逆から考えれば自分が作り上げることができるということも言えると思います。
すぐに周りの人が自分を認めてくれるということは通常ありません。大事なところで何を言うかという発言力や、重大な局面で何を引き受けるかという胆力や、小さなことにとらわれず大局を見極めて行動できるかということを考えながら時間をかけて自分の立ち位置を確立して行く面白さがあると思います。
その時に、小さな感謝を拾うことがとても大事だと思います。大きな感謝はなかなかやってこないかもしれないけれど、小さな感謝は自分の周りを考えた時沢山あるのです。今の自分の立場を作ってくれたことに感謝をし、健康に感謝をし、人に恵まれたことに感謝をし、日常の生活に感謝をすればじっくり自分がなりたい自分に育つ時間も楽しい時間になるのだと思います。感謝を拾うことができれば思うようにいかないことも簡単に乗り越えることができると思います。
事務所のスタッフが増えて最近だいぶ仕事が楽になりました。多くの面接の中で、短期間で職場をいくつも変わっているケースに接しますが、もったいないと心から思ってしまいます。小さなことにはこだわらず自分がやりたいことができる環境を時間をかけて作るのは自分しかいないことと考え、次こそは頑張ってみるとよいのではないかと思います。辞めたらまた一から出直し、周りの信頼は簡単には得られませんから。
10月31日(土)は、10士業無料相談会で新宿駅西口の地下1階の広場で相談コーナーをお手伝いする予定です。もし近くを通りかかられましたら声を掛けて下さい。
http://www.tokyo-kanteishi.or.jp/sonota/yorozu2015.pdf