OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

ストレスチェック実施単位の考え方

2015-08-30 22:20:38 | 労働法

先週に引き続きストレスチェックのことです。

今週顧問先に法改正のご説明に行った際に、ストレスチェックを行うべき事業者とは「会社単位」なのか「事業場単位」なのかというご質問を受けました。

医師、保健師などによるストレスチェックの実施が義務付けられるのは「事業者」です。安衛法で「事業者」といえば会社単位ということになります。

ただし、「従業員 50 人未満の事業場については当分の間努力義務」とされています。従って、個々の「事業場」単位でみたときに50人未満であると努力義務ということになっているわけです。

ということは、例えば本社は50人以上であるためストレスチェックを実施する義務があるがそれ以外の支社については10人程度であるため努力義務ということで、合計100人の会社であったとしても、本社だけストレスチェックを行えば良いということになります。

しかしストレスチェックの目的の一つは集団分析の実施ということで、職場の一定規模の集団(部、課など)ごとのストレス状況を分析し、その結果を踏まえて職場環境を改善することが事業者の努力義務になるはず、と考えると、小さな規模の支社においても実施して会社全体の状況分析をしてもらいたいなあという気がします。

なお、「常時使用する労働者」とは、①「期間の定めのない労働契約により使用される者(契約期間が1年以上の者ならびに契約更新により1年以上使用されることが予定されている者および1年以上引き続き使用されている者を含む)であること、②「1週間の労働時間数が、当該事業場において同種の業務に従事する通常の労働者の1週間の所定労働時間数の4分の3以上であること」の両方を満たす者をいいます。要するに定期健康診断の受診対象者と同じと考えればよいことになります。

今週は久しぶりに体調を崩してしまい1週間ようやっと仕事をこなしたという状況でした。 来週から9月が始まりますので今日は髪をカットして自分にカツを入れ直しです。

OURSは10月に新人2人を迎え入れることになりいよいよ20人体制に近づいてきました。企業の顧問としてのお話を頂き、またセミナー講師としてもいくつものお話を頂いています。7回目の決算を迎え本当に有難いことと思っています。

最近は社労士会での役割がとても重く、要するに多忙になってしまい、セミナー講師のお話をお受けできるのは4割程度です。本当は折角頂いたお話なので全てお受けしたいという気持ちは強くあるのですが、準備も含めた時間を考えると流石にとても無理だと感じることが多く、ほとんど支部の若手や長年お付き合いしてきた後輩社労士をご紹介することになります。また、事務所内でも私に代わる講師の育成も徐々に行っています。

開業して10年目頃は、〇〇のテーマでセミナーをさせて下さいと商工会議所などに営業に行くとよいと先輩社労士にアドバイスを受けていたことを思い出すと、なんと恵まれていることかと思います。

しかし10年以上前のその頃から比べると、社労士が講師になる場面は格段に増えているように感じます。以前は弁護士やコンサルタントが行っていた労働法関係のセミナーや管理職セミナ-に社労士がどんどん領域を広げているということだと思います。そういう意味で頂いたセミナーを若い世代にお願いして行くということは社労士の業務の広がりからいって悪いことではないと感じています。頂いた機会をしっかり自分のモノにして成長して行ってもらいたいと思っています。


外部機関にストレスチェック及び面接指導の実施を委託する場合のチェックリスト例

2015-08-24 00:12:01 | 労働法

マイナンバーはいよいよ秋に向けて企業の最重要課題になっています。OURSでも6月に顧問先向けのセミナーを開催し、さらに秋に向けてツール等を提供する予定にしています。住民票への個人番号の記載が平成28年1月以降と予定されていたものが今年の10月5日からになったり、個人番号カードの一括申請を所属企業でできることになるという報道があったりで、まだ変更されることが多くなかなか対応を決めかねるところだと思います。9月になればおおかたの事項が確定となれば良いのですが。

秋になるとマイナンバーと合わせて対応を決めていかなければならないのが「ストレスチェック」だと思います。

つい先頃厚生労働省の「職場におけるメンタルヘルス対策等」のサイトの「ストレスチェック制度の実施ツール」で「外部機関にストレスチェック及び面接指導の実施を委託する場合のチェックリスト例」が掲載されました。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150803-2.pdf

もう少し、テストのような形でのQとAが書かれているとよいなと思いますが、選択する際のベースができたのは助かります。

また同じサイトには「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」など色々まとまって載っており何かと参考にできるかと思います。http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/

今日は社会保険労務士本試験でした。受験生の方々はお疲れ様でした。長い間本試験当日はTACの講師室に詰めて解答解説を作り、2日後のミーティングに備えて根拠条文を徹底的に洗い出す作業などを行ってきたのですが、講師を卒業して数年後の今年は本試験の実施を担当しました。会場の下見から始まり、昨日は設営、今日は朝6時半に集合して運営と別の面から本試験を経験することになりました。

講師時代も当日の朝はどんな問題が出るのか、講義のヤマ当ての結果でるかという期待感と受講生のことが気にかかりとても緊張感を持って迎えていたのですが、今年は別の意味で緊張感がありました。何年も本試験の運営を行ってきた委員会を中心とした会員の集計・案内・庶務の業務の裁きは素晴らしくて、知らないところでこんな縁の下の力持ちのお蔭があったのだなと感じ入ることができました。

とにかく受験生が年に1回の試験にどれくらいかけているかをいつも身近に感じてきたので、会場の運営が無事終わったことについてはホッとしたと同時に講師を卒業して何年後かに別の意味で本試験にかかわるようになったことにある意味感慨も覚えました。

会場では問題は厳格に管理されており見ることができる状態ではないため、自宅に戻ってから解答速報だけ確認しましたが今年もなかなか難しい問題が出ているように思いました。実力通りの結果が出ることを願って止みません。


夏休みこども年金教室

2015-08-09 23:04:22 | 社会保険

今年も昨年に引き続き東京都社会保険労務士会社会貢献委員会で、都内や近県にお住まいの小学生とその保護者の方を対象として、「夏休みこども年金教室」を8/20(木)、千代田年金事務所4階会議室において開催します。

この企画は昨年も8月に初めて実施して、多くの親子さんにご参加いただいて、年金額を計算をしたり前に出て演技したりととても楽しく年金を学ぶことができました。子供たちはとても一生懸命で、最後に全員に手渡される修了証をもらいに前に行くとき誇らしげだったのが印象的でした。子供の頃から年金の「世代間扶養」の考え方に触れるのは大切だと思います。

 昨年の実施風景

今年度の参加申込方法等の詳細につきましては以下をご参照ください。※ご好評により申込期限を8月17日(月)まで延長しました
http://www.tokyosr.jp/topics/2015-topics/17219/

http://www.tokyosr.jp/wp-content/uploads/2015/07/H270820_natsuyasumi_kyoushitsu.pdf

今年も開催することになり広報委員会がプレスリリースの投げ込みを行ってくれたのですが、今回は小さくではありますが8月7日の日経新聞の朝刊に取り上げられました。プレスリリースは一昨年会長からの新たな広報ルートの開発の命を受け開始しました。プレスリリースとは何ぞやから始まり、投げ込みをどのように行うのか厚生労働省や都庁に見学に行き、昨年6月に実際に自分で初めて投げ込みに行ってみて、12月に広報委員会に引き継いでもらったのですが、これまであまり目立った効果は出ていませんでした。

今回は日経に記事が出たということで効果を実感できると非常に嬉しいのですが、楽しみにしています。

https://www.facebook.com/tokyosr.jp

皆様シェアをお願いします。

東京会では広報担当なので社会保険労務士をいかに外部向けに広報して行くかをいつも考えています。やはりこれからはHPやFBなどの迅速な発信が重要だと最近特に実感しています。

また内容がなんと言っても重要です。法改正の情報と委員会の情報が中心になるかと思います。会員社労士がこれら法改正等をいち早く入手できると感じて毎日朝いちばんに確認してもらえるサイトにできればということと共にFBで情報が外部にも拡散してくのが理想だと思います。私も迅速な情報発信を頑張ってみようと思っています。

12日~16日までOURS小磯社会保険労務士法人は夏休みを頂きます。私もちょっと旅行に行って参ります。

よって来週の日曜日のブログは夏休みとさせて頂きます。皆様良い夏休みを!


基礎年金番号流出後の対応について

2015-08-03 00:18:55 | 労働法

基礎年金番号の流出の報道があったのは6月でした。日経新聞の6月22日付の記事では以下の通り報道されています。
2015/6/22  年金情報流出101万人、全都道府県で被害  

日本年金機構の持つ大量の個人情報がサイバー攻撃で流出した問題で、同機構は22日、情報の漏れた人が101万4653人にのぼると発表した。被害はすべての47都道府県に及び、年金を受給している人が52万人と過半を占めた。年金機構は今月中に情報が漏れた該当者におわびの文書を送り、9月から基礎年金番号を変える方針だ。

その後、流出したと連絡があったという方もいるようです。その際送られてきた文書には以下の対応について書かれていたと思います。

日本年金機構では、お客様の年金を守ることをお約束いたします。お客様の情報が不正に利用されるなど、今後のお客様の年金支払いへの影響が出ることが万が一にもないよう、万全の対応をとってまいります。 更に安全を期すため該当するお客様には基礎年金番号を変更させていただき、新しい基礎年金番号を郵送でお送りいたします。大変ご不便をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

http://www.nenkin.go.jp/n/data/service/0000028642iBmPnckF6T.pdf

現在当初の連絡はすべて完了しており、9月頃に新たな基礎年金番号が年金手帳とともに該当者の方には送られてくる予定です。

先日、新たな基礎年金番号を付番された従業員の新たな基礎年金番号について会社は情報を得ることができるのかというご質問がありましたので調べてみました。

新たな基礎年金番号が付番された場合でも流出した基礎年金番号を廃止してしまうわけではなく、平成9年1月に基礎年金番号制度スタートした時ど同様の扱いになるということでした。当時国民年金と厚生年金の番号両方を持っていた人は多くいて、平成9年1月1日当時の加入制度の番号を基礎年金番号とすることになりました。例えば当時サラリーマンであれば厚生年金の番号が基礎年金番号になったわけです。しかしその際その人の持っていた国民年金の番号が廃止になったわけではなく、裏で管理されているということです。その扱いと同様新たな基礎年金番号が付番されても裏で流出した基礎年金番号も管理され続けるというイメージです。

しかし会社がシステム等で管理している基礎年金番号が変更になってしまうわけなので、変更した場合システムに入っている番号はどうするのかという問題がありますが、一段落した頃に日本年金機構から適用事業所に新たば基礎年金番号が付番された被保険者についての一覧の連絡があるようです。メンテは規模が大きな企業では大変ではありますがきちんとした管理は維持できそうなので安心しました。

先週マイナンバーの重いセミナーが終わりいよいよ4日のOURSセミナーで夏休み前のセミナーは終了です。ここのところパワハラセミナーやマイナンバーセミナー、法改正セミナーとかなりの数のセミナーをこなしてかなりきつかったので少しホッとできそうです。

また土曜日は先週の目黒支部に続き世田谷支部が「せたがやふるさと区民まつり」にブースを出すということなので差し入れに行きました。猛暑だったのですが凄い人出で、年金相談も受け付け票が束になっていました。この暑いのに2日間出ずっぱりの支部長もあっぱれですが、ブースで相談を受けたり頒布物を配ったりしている会員を見て社労士は社会貢献をしっかりやっていて素晴らしいなあと感激しました。今回は肉好きの人いたので骨付きのフランクフルトを差し入れました。その後小淵沢の枕木のテラスが一部陥没したとの先週息子から連絡があったので様子を見に行きました。小淵沢も暑かったですがしばし仕事のことは忘れました。