最近未払い残業の関係で、労働時間のカウントについて少しヒステリックな状況にあるような気がしてなりません。S63.3.14基発第150号の通達では、次のような端数処理は労働基準法違反ではないとしています。
1箇月における時間外労働、休日労働及び深夜業の各々の時間数の合計に1時間未満の端数が生じた場合に、30分未満の端数を切り捨て、それ以上を1時間に切り上げること。
上記のポイントは「1箇月」と言っているところであり、1箇月単位の端数処理は認めるということ=1日単位での端数処理はしてはいけないということになるわけです。確かに1日単位で30分を切り上げるというのは合計した場合だいぶ誤差が出てくるとは思います。しかし最近のように1分の時間外を積み上げて何時間になるかと計算することについては、疑問を禁じえません(顧問先企業には1日単位の四捨五入はしないでくださいと言ってはいるものの・・・という感じです)。時間外の1分を議論するのであれば、労働時間中に1分も無駄はないのか?というところも問われてくるのではないでしょうか?
企業のコンプライアンスは大切だと思います。しかし、ものごとには「ほど」というものがあるのではないかとも思います。このままでは日本は総ヒステリーでなんだか変な方向に向かってしまいそうな気がして不安になります。
なんだか春めいてきましたね。もう寒い2月も終わりです(冬は寒いので苦手です)。今年は今のところ花粉症にもならず、今日などいよいよ春だなあと嬉しくなってきました。だんだん年齢とともにすべてに鈍くなって行くような気がするので、花粉症も感じなくなってきているのかなと思います。今日は満開の梅も見かけましたし、これからの季節が楽しみです。