ここに来て書籍と問題作成の締め切りとセミナーのレジュメの締め切りが複数重なり、かなり切迫した状況だったのがやっと今日脱出のめどが立ちホッとしているところです。しかし頭の中が改正育介法だらけになっており、気分を変えて社労士試験への向き合い方を書いてみようと思います。
というのも今年は昨年に引き続き事務所で合格者が出ず、さすがにこれは問題だと思い、奨学金制度を設け、来年から月1回の本試験対策ルームなるものを設けて、私が待機して質問や勉強の相談に乗るということをやってみることにしたわけです。どれくらいルームに参加してくれるかわかりませんが、3年前二人の合格者が出たときは直前に何回か勉強会をしたことを思い出し、やはり少しでも自分の講師経験を生かした方が良いかなと思ったのです。
社労士試験の向き合い方として第一に私が推奨するのは、学習のペース配分を自分でコントロールすることです。あまり早くから頑張りすぎると約1年の長丁場であるため持続できず直前の答練期で上昇機運に乗っていけないということがあるため、秋から春にかけては少し抑え気味にリフレッシュも入れつつ、だんだんと集中度を高めていくということが大事だと思っています。これは中途半端な時期に受験を検討している場合も同じで、ある程度本格的に勉強を開始できる時期までは地味に本を読んで予習をすることをお勧めすることが多いです。
第二に推奨するのは、学習サイクルを意識することです。要するに最初は1科目ずつ丁寧に取り組んで行き、だんだん各科目間の取組み期間を短くして、最終的には1日1科目をこなし、最後は午前中に労働科目、午後社会保険科目と頭にすべてを入れることを意識した3日間を過ごして本試験当日を迎えるという方法です。問題集や答練の復習等行う際にはそのサイクルで取り組めるツールを作るつもりで5月連休明けくらいから意識してみると良いと思います。
第三に推奨するのは、とにかく択一式が大事だということです。3年目以降択一は合格ラインに乗っているのに選択式で落ちてしまったという場合は別ですが、択一式が合格点に行っていない場合はとにかく択一を強化すべきということです。選択は合格だったのですが、という報告をよく受けるのですが、はっきり言って選択の点数は年によって変わります。今年合格点だったからといって来年合格点が取れるかどうかは全く未知数です。その点択一は見事にその人の実力を表します。択一は誤りの問題と正解の問題があり、誤りの問題はその問題の論点の理解を深め、正解の問題は選択式の勉強になるつもりで取り組めばある程度選択式の実力はついてくるはずなのです。
社労士試験については書き始めると色々と思うことがありますが、受験される方はまずは上記3点を意識して、来年こそは頑張って合格を勝ち取ってもらいたいと思います。
いよいよ週末あたりから急に寒くなってきましたね。今年もあと1か月となり、年末やお正月どう過ごすかなども考え始めています。忘年会はほとんどありませんが、またオミクロン株という新たなウィルスが発生しているということなので、昨年に引き続き年末年始はあまり外出せず読書と駅伝で過ごすことを考えています。幸いマスクと手洗いで、今年は風邪知らずで来た方も多いと思いますが、油断せず元気で来年を迎えたいものです。