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社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

健康情報の取扱規程の作成について

2019-05-12 20:52:32 | 法改正

先週週末ある勉強会で、働き方改革推進法関連の改正の中であまり目立たない部分についての解説を行いました。時間外労働の上限規制と年休5日取得義務について、そろそろ対応ができた企業が多いかと思うので、少し周辺も整えて欲しいと考えたからです。

今気になっているのは、安衛法の改正のうち「産業医・産業保健機能の強化」の中で人事担当者等が健康情報を取り扱う場面において、その取扱いの在り方を「規程」として策定し、労働者に周知するなどの環境整備が必要であるとされています。

条文でいうと労働安全衛生法104条2項に「事業者は、労働者の心身の状態に関する情報を適正に管理するために必要な措置を講じなければならない。」と定められており、3項には必要な指針を定め公表するとされています。

その指針については、平成30年9月7日付「労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱い指針公示第1号」の中で取扱規程に定める事項が示されており、さらに今年3月に「事業場における労働者の健康情報等の取扱規程を策定するための手引き」(パンフレット)が発表されて、その中で「健康情報の取扱規程」のひな型が載っています。

この規程のひな型はかなり詳しく、かつ、細かく決めることが多いと感じますが、健康情報の取扱いについてはやはり規程化しておく必要はあると思います。以下のサイトで確認頂ければと思います。

https://www.mhlw.go.jp/content/000497966.pdf

先週は全国社会保険労務士会連合会の国際化推進特別委員会の委員としてルーマニアに出張しておりました。

昨年12月に行われた連合会の50周年記念式典の翌日、連合会とILOの共催で「国際社労士シンポジウム」開催されました。そこに参加してくれた社労士の類似制度をもつイタリア・スペイン・ルーマニア・韓国と今回新たにカナダが招かれ、日本と併せて6か国がブカレストで意見交換を行いました。

各国のこれまでの沿革や現状の課題などの発表がなされたのですが、共通しているのは「AI」の影響の懸念があり、また移民に対する労働条件などのテーマもあり、国際的なこの会議の重要性を再認識するものでした。

またこの国際化の事業は今後世界的に「社労士」の役割の重要性を広めていこうという目的があり、制度の価値を高めるために必要な事業であることを強く感じました。

ブカレストは歴史的建造物が街のいたるところにあり、また教会の壁画や石畳の道などヨーロッパを実感しました。また行きの飛行機でルーマニアの歴史の本を読みある程度知識ができた上で、チャウシェスクが造った「国民の館」という豪華な建造物に案内してもらったり、独裁体制の崩壊が始まった建物を見学できて良い経験になりました。社労士になりこのような経験ができるとは考えてもみなかったのですが、今後もお役に立てるよう少しずつでも英語を勉強しようと思います(ポケトークは大活躍でした)。

国民の館

6か国参加者

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