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社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率その後

2013-12-22 21:00:00 | 労働時間

先日ふと平成22年6月の改正である月60時間超の時間外労働に対する割増率50%のことが頭によぎりました。平成22年の改正の際に中小企業には適用を猶予したものですが、3年後に検討することになっていたもので、中小企業に適用になることになれば結構な大事になると思います。

調べたところ労働政策審議会の労働条件分科会で議題に上げることになっていました。

その主な議論は、以下議事録を確認してみると載っていますが、今のところ論点1になっているもののそれほど多くの時間が割かれているとは言えないようです。

<中小企業に適用猶予されている月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率について>
○ 中小企業の労働者の労働条件は、大企業に比べると総じて劣悪な状況にあり、また、最低基準を保障する労働基準法が、今はダブルスタンダードになっていることは問題である。月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率の適用猶予措置について早急に検討すべきである。
○ 大企業では改正労働基準法が施行された平成22年以降も、週35時間以上雇用者に占める週60時間以上雇用者の割合は横ばい。割増賃金率の引き上げが長時間労働の抑制効果があるのか、今後議論が必要。

議論の中では労働時間関係資料が扱われています。
これは毎月勤労統計調査」や「労働力調査」等の基礎的な労働時間のデータの資料につき、ごく簡単に取りまとめているものとされています。

以下議論の中からの資料3についてのあくまで意見の抜粋(一部文言を省略)ですが、まだまだ中小企業への適用についてまで行きついていないようです。

平成21年には、前年秋の金融危機の影響で、製造業を中心に所定内・所定外労働時間がともに大幅に減少し、その後はやや上昇してきているという状況。
まず、1ページ「年間総実労働時間の推移」です。労働者1人当たりの平均値は減少傾向で趨勢的に推移しているが、近年では、一般労働者の総実労働時間はおおむね横ばい、パートタイム労働者の総実労働時間はやや下がっているが、その減少幅はそれほど大きなものではないという中で、一方では、その構成比でみた、パートタイム労働者比率が持続的に上昇していることにより、総実労働時間の平均値が右肩下がりになっている傾向にある。

2ページ「週労働時間別雇用者等の推移」です。週の労働時間が60時間以上の雇用者の割合について見ているもの。上の表にあるように、週60時間以上の労働者の比率というのは、かつて平成15、16年ごろの水準と比べますとかなり低下しているが、一方では1割弱という水準にあることも事実で。特に30歳代の男性で週60時間以上の労働時間の方について見ると、これも同様に、以前よりは比率としても人数としても減っているということではあるが、やはり全体の平均よりはかなり高い構成比になっているということは見られると思う。

資料3「労働時間等関係資料」に週ごとの労働時間の雇用者数の分布が出ており、ここに週60時間以上の労働者の数字が10%近くと出ているが、これを30代の男性で見たときに、18%と、2割近くの方が週60時間労働されているという実態が出ている。

 週の労働時間が60時間というのはどのような意味があるのかということを考えてみると、1年365日で、7で割ると52週、それをさらに12で割って1月の数値を出しますと、法定の40時間を超える残業時間は、月の平均値で86時間になると思う。この数値については、一方では、労働省基準局から出されている労災認定の80時間という基準に照らすと、労災認定が強く推定される時間をさらに超えて労働している方が2割もいるという現状が見えてくる。これほどの長時間労働は、今、社会問題となっている過労死の問題であるとか、メンタルヘルス不調といったような健康上の問題を引き起こす原因にもなっているし、一方で、我が国の構造的な問題となっている少子化問題の一因にもなっていることも指摘されているので、ワーク・ライフ・バランスの観点や、過重労働、長時間労働に対する手当てといった労災防止の観点からもぜひ必要だと思われる。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000024580.html

今後来春までにどのような結論が出るのか時々見ておく必要があると思われます。

9月に渋谷支部の女子会で講師としてお迎えしたイメージコンサルタントの神津先生のところに先週お伺いしました。最近年齢を重ね(先生が歳をとってと言わず年齢を重ねと言ってくださいと言っておられましたので)自分のスタイルに迷いが出ていましたのでちょうど良いチャンスと思っていました。自分に合うお化粧や髪形、カラーなど色々なアドバイスを受けましたが、おおむねこれまで購入してきたイメージやカラーのものが一番合っているということで、それほどお金を今後かけずに済みそうです。洋服もアクセサリーも見せて頂くものが今手持ちのものとほぼ同じという結果でした。カラーは、サマーカラーだそうです。意外に自分のことを分かっていたということでしょうか。支部の後輩に「アドバイスを受けるとその後買い物の時にそれをかなり意識してしまいちょっとつらいかもしれません」とか、「支部長がすごいイメージチェンジして出てくるのでは」などと言われていたのですが、がっかりさせそうです。

今年は長年結んでいた髪をバッサリ切り夏はふんわりウェーブなどと言っていましたが「電気ショック」「爆発したか」など賛否両論でした。今はウェーブが取れて落ち着いたので周りもホッとしているのかもしれません。ショートカットよりは今くらいの長さでふわっとさせた髪型が良いそうです。でもあの爆発がなければここに至らなかったと思いますので必要な迷い道だったのでしょうね。