百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

黒コショウ

2010-11-21 22:24:39 | 料理
黒コショウの栽培を!
販売されている黒コショウは、胡椒の木から取れた未熟な実を乾燥させたもののようだ。
よってこの実を蒔いても発芽は難しい。
現地では苗木で増やしているようだ(国内でも苗木は入手可能なようだが)が、国内で栽培するならハウスで行うのが適当なようだ。
しかし湿度の対策等が重要になってくるようで、難易度は決して低くない。

クラタペッパー

2010-11-21 18:43:12 | Weblog
カンボジアを旅された方に『KURATA PEPPER』を頂いた。
カンボジアは以前は胡椒栽培が盛んで、その品質はヨーロッパで評価が高く「カンポット・ペッパー」と呼ばれ高級胡椒として栽培・輸出されていたという。
内戦等時代の流れの中で栽培は制限され、その後衰退した。
その栽培を復興しようと努力され、現在は現地栽培を10ha、年間5tの規模にまで拡大され、地元に貢献されているのが日本人の倉田さんで、彼の胡椒専門店をクラタペッパーという。
異国で、現地の地域振興に努力されている方がいる、なんともなんとも。

柚子

2010-11-20 23:30:57 | Weblog
「ユズ独特の強く快い香りは世界に通用する素晴らしいもの」という人がいる。高知大学の沢村教授は「非常にインパクトのある強い香りで、香水のベースとして多く使われているベルガモットに匹敵する世界に通用する香料だと・・・」と『ユズの香り―柚子は日本が世界に誇れる柑橘―』(フレグランスジャーナル社発行)でも表現されており、その‘香り’は気分を和らげてくれるだけでなく、花粉症等アレルギーの対策としての可能性もあるという。

アメリカの農業政策

2010-11-19 23:06:02 | 農業
TPPの議論の中でアメリカの農業政策についてあまり正しい報道がされていない気がする。
あまり農家が保護されていないイメージが強いアメリカではあるが
アメリカは1985年、そして1990年の農業法の中で
・目標価格に基づく手厚い所得保障をおこなう、その考え方を根幹としている。
「目標価格」と「市場価格」の差額を政府が農家に直接に支払うことで所得補償するという仕組みが取られている。例えば、10ドルで売らなければ農家にとって採算の取れない農産物が、市場で6ドルで取引されているとしたら、その差額4ドルを政府が農家に支払うということ。
・農産物促進政策を強化、輸出増大を目指す。
輸出を強化するために政府主導で農作物の増産計画を立てる。
・資源保全、環境政策を重視。
例えば、環境サービスを増やすには,農産物生産を抑制しなければならず,その減額分を農業者に補償するというもの。
・国内食料計画を明確にし、充実を図る。

有機の里

2010-11-19 20:53:25 | 農業
山形県高畠町は「有機の里」と呼ばれている。
それは詩人で稲作+リンゴの専業農家の星寛治さんが1973年から家族単位ではじめた農のカタチの拡がりであり、地域の青年達と共に有機農業を研究する中で、「豊かさ」とは何かを問い続け、「近代化を超える農業」を模索する地道な活動は、町にある約2000戸の農家の2割~5割を有機農家に変えたという。
有機農業を広げるため「たかはた共生塾」を始め、都会人のため1991年に「まほろばの里 農学校」を始める。リピーターも多く、「高畠病」にかかって17年間に80人が都会から高畠に移住したという。
星さんは“TPP”についてどういう意見をお持ちなのか。あらためて“有機”“勇気”“悠気”についてしっかり考えてみたい。

日本映画大学

2010-11-18 21:44:23 | Weblog
来春、日本初めての映画大学が誕生する。
同大学の母体である日本映画学校は1975年に故今村昌平監督が横浜市に横浜放送映画専門学院として開校したのが始まりになる。86年に川崎市に移転し、これまでに「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督や「悪人」の李相日監督など多くの映画関係者を輩出している。
故今村氏は、理念に「自己をも含めた人間観察の場」とし、一貫して人間探求のカリキュラムを組み、授業に農業を取り入れていたことは有名。例えば『楢山節考』のスタッフは「映画を撮っていたのか、土木作業をしていたのか、農業をしていたのか、よく分からなかった。」という。
まさに農の中に“生”をみつめ、映画の中に“人間”を描くことに命を捧げた故今村昌平監督に合掌。

バイオの世界

2010-11-17 21:04:28 | Weblog
バイオテクノロジーの世界でも日本は大きく出遅れることになってしまっているという。
携帯電話の世界ではガラパゴス現象といわれ、世界標準ではない独自の世界を築いてしまった日本だが、総合医薬品メーカーは自動車産業に例えると、トヨタ自動車とマレーシアのプロトンサガの資本力の差に近いほど世界と差がついてしまっているという。
医薬品以外のバイオエタノールや微生物産業利用に関しても同様のことがいえる。
何故、そんな日本になってしまったのか。
ひとつは、資本規模の体力差、資金力の差。そして企画力、政策力、経営能力、技術力、・・・等々全てに原因はありそうだ。
そして何よりも物足りないのが、強力なリーダーシップ力なのではないだろうか。国内競争に勝ち残ることに忙しかったのか、適切な外部のアドバイザーも持たず、海外の状況すら適切に把握していない。融通の利かない縦割り行政と今の利益しか追求しない民間企業、論文を書くことだけに追われてしまっている学者の先生方等々。本来だと明治初期や戦後の混乱期を脱した時に必要だった将来を見通す見識と度胸を持ちあわせ、全体を一気に引っ張るカリスマ的なリーダーが、今こそ総合プロデューサーとして日本には必要なのではないだろうか。



サフランその2

2010-11-16 22:49:21 | Weblog
サフランが1ヶ月と6日で開花した。日照時間や土壌環境、灌水等条件をいくつか変えて観察してみたが、開花にはあまり影響はなかったようだ。
最近ハーブやスパイスについていろいろな方にご意見を頂くが、来春からは胡椒の栽培にもチャレンジしてみたい。

年賀状

2010-11-15 23:29:02 | Weblog
ソロそろ年賀状の準備をしなければ・・・。
ITが発達して、メールや携帯がいかに進化しても
何故か、年賀状にはいろいろな想いがある。
一年に一度の挨拶だったり、一年に一度の安否確認だったり、
懐かしい見慣れた筆跡や優しい笑顔の御家族の写真等に出会うと
なんともなんとも穏やかな気持ちになる。

スウェーデンに学ぶ

2010-11-14 22:36:26 | 環境
持続可能な社会づくりに関しては、数歩先を行くスウェーデンにわれわれは学ぶ必要がありそうだ。
真似をすれば良いというのではなく、考え方、アプローチ手法等を取り入れ、日本独自のスタイルを築くべく学ぶべきだ。
考え方としては、・日本は対策対応型であるが、スウェーデンは政策型であり、根本から異なる。
またアプローチ手法としてスウェーデンはバックキャスト方法をとっているが日本は未だにフォアキャスト方法を用いている。(バックキャストとは、「将来のあるべき姿を想定し、それに基づいて、いま、何をしたらよいのか細かな数値を積み重ね、最善の判断をする」といった意味だ。)