百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
ビジネスブログランキング
 



すぐき漬けが今、なかなか見つからないらしい。これもTVの影響らしいが、日本人は本当に流行に左右され過ぎる。こんなことでは、真の文化はなかなか育たないし、伝統でしっかり守り育んできたものを壊す怖れすらある。
すぐき漬けは京都の代表的なお漬物(千枚漬けやしば漬け)の一種だが、年々栽培農家は減少しているという。すぐき栽培やその加工の特徴は、農家が各家に“室(ムロ)”を持っており、すぐき菜は漬物にしか用いられず、他の料理へは転用できない。漬物にしてはじめて味わえ、天然塩だけを使い、“室”でしっかり時間をかけて乳酸発酵をさせる技術は、あまり他ではみられない。しっかり手間がかかっているわりには、なかなか酸っぱい独特な味は、あまり世間に拡がらず、すぐき漬けに関しては未だ大手の漬物業者も本格的に参入しようとしていない。
今回、ラブレ菌が腸の腫れを取り、下腹をへッこませる効果が注目されているようだが、他の乳酸菌では駄目なのか、他に取って変わるモノはないのか、・・・鮒寿司なんかはどうなのかナァ??・・・添加物等を一切使っていないすぐき漬けを文化として大切に育んでいく責任は決して百姓だけではなく、社会全体にある!!!と思う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




農業をやっていて、いつかは“一汁一菜”のお店を持ちたいと思う。友達や自分の育てた農畜産物を素材に(出来れば、それだけで)、ちいさなお店で良いので、そんな小さな夢を思っていると、中村成子(なかむらしげこ)さんは、僕達のアプローチとは逆で、料理人から農業を始められたという。料理人といっても料理研究家といったほうが良いのかもしれないが、『はじめての玄米』『長寿の一汁一菜』等の作家としても有名で、以前から東京近郊のあざみ野で、野菜作りをされており、NHK「きょうの料理」や「クロワッサン」「レタスクラブ」等で活躍。現在は、一年の半分を島根の仁多で過ごす・・・“一味同心塾”の館長として・・・そこでは特産品開発の指導のみならず、料理講習会を通じて“農と食”の大切さをテーマに、地域と都市との交流を自ら実践し、また、メディアを通じて地元の仁多米をはじめ、地域のよさを広く紹介するなど、地域活性化にも尽力されているという。
“一汁一菜”のお店の次は『農塾』のようなみんなが集える場所も欲しい。老若男女いろいろな立場の者が集まり、いろいろな視点から“農と食”を共に語る、また共に学び、後生に語り継いでいく、そんな場所が現在だから必要だと思う。新規就農や定年帰農の方々もそこへは気軽に入って来れ、それぞれが“農”との距離感をしっかりそこで掴み、自己のライプ計に活かしていく・・・“農”は暮らしの原点なのだから。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )