産業と文化

農業は産業なのか？文化なのか？
農業は何故大切なのか、何故活力がないようになってきたのか、
農業の工業化は図れるのか、地域でどういう役割発揮が期待できるのか、
産業は「人々が生活するうえで必要とされるものを生み出したり、提供したりする経済活動のこと」とすると、文化は「人間が長年にわたって形成してきた慣習や振舞いの体系」・・・農業はどちらにも属するような気がするが、産業化は１＋１＝２になりがちな経済活動を指し、文化になると簡単には説明できないものとなってしまう。
現代社会において、農業のあり方は、自給率の向上＋環境保全＋食の安全・安心の三つ巴で語られる場合が多いが、更には地域の活力、豊かさの見直しが加わり、大きなパラダイムシフトを同時に考えあわせるべきなのでは。
農業の工業化は、ある程度は図れるだろう。しかし、その前提として工業化社会が期待するほどの精度を持たないことは踏まえる必要がある。
地域での役割は、経済的な側面だけでなく、コミュニティの形成や人間としての生きがい、21世紀の“豊かさ”の本質の追求等々が期待されるのでは。