百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

秋の空 その5

2019-10-15 19:38:49 | Weblog
朝、夕、めっきり涼しく(少し寒く)なってきた今日この頃
大きな傷跡を残した台風19号は、私たちにどういう教訓を残してくれたのだろうか?
・多摩川は、あの「岸辺のアルバム」で記憶に残る1974年の『多摩川水害』に遭遇したにも関わらず、東急田園都市線二子玉川駅付近には景観を重視し堤防を設けていなかった。
・八ッ場ダムは紆余曲折の結果、現在試験潅水中、もしダムがなかったら利根川も氾濫していたのではないかという人もいる。思い起こすと1947年に襲来したカスリーン台風が、利根川流域で死者約1100名、行方不明者約850名、浸水家屋約38万戸という甚大な被害をもたらしたことに起因し、カスリーン台風級の台風の再来に備えるために、利根川上流に洪水調節ダム群の建設が計画され、その一つとして八ッ場ダム構想が生れた、ということは八ッ場ダムが一つあるだけでは本来の意味をなしていない気がしないでもない。
・政府は「緊急災害復旧支援」として財政対応を急がなければならないが、こういう被害が常態化した場合、どこまで緊急対応が可能なのだろうか。
根本的な河川整備や防波堤対策をしっかり推進していく必要がある、また老朽化しつつある各種インフラ(道路や鉄道、港湾、空港、上下水道、河川、ダム、送電・通信施設、発電所等)に対しても早い機会に整備する必要がある。
また人間とは、本来、災害とどう向き合うのか、人災なのか、天災なのか、今一度、どこまで備える必要があるのか、しっかり議論し納得した中で“災害大国日本”の中で生き抜く心構えを持つべきなのだろう。