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百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

不作

2018-04-28 21:37:25 | Weblog
気象変動は農業分野においても大きな影響を与えており、さまざまな作物の不作を生んでいると言われて久しいが、本当にそうなんだろうか?
結果、農家は言い訳として「気象変動」を不作の原因とする場合が多く、作付けしたものの収穫まで至らなかったとか、収穫はしたものの品質がともなわず販売できなかった等、自助努力を問われることなく他人の責任にして済ませているところがある。
本来農家はあらゆる自然災害を想定し、日照力不足にならないように、霜にあたらないように、水害等(想定外は無理としても)にならないように、さまざまな工夫をしなければならない。それなのに全ての農作業のスケジュールが記載されたカレンダーを手元におき、その段取りに従って作業をこなすことに重きをおいた農業に成り下がっていたのが近代農法なのではないだろうか?
自らが主体的な意志を持たずに作付けをし、自らが価格の決定権を持たない市場で勝負する、自分の育てた野菜が、工業製品のように販売され、どんな方々に買って頂いたのかすらわからない、そんな農業で本当に良いと思っていたのかだろうか?
後継者がいないという、それは魅力がないからだけで、魅力を見出して来なかった我々の責任であり、国や社会、まして自然の責任である訳がない。
われわれは今一度、どういう農業があるべき姿で、どういう農作物が生活者に支持され、50年後、100年後生き残れるのか?自ら自問自答すべきなのだろう。