百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

想像する力

2016-06-13 23:59:25 | Weblog
京大の霊長類研究所の松沢教授は、長年チンパンジーの研究をする中で「人とは何なのか?」について考えてこられたという。
人とは、いったい何者なのか?
その一つに「教える」ことがあるという。チンパンジーの世界では決して教えることはない、見て学ぶことはあっても、手を添えたり、褒めたりすることは決してないという。
また「言葉」を持つ、言葉を持つことで他者にさまざまな事柄を伝える術を手にした。しかし逆に瞬間認知能力というか瞬時に記憶する短期記憶能力を持たなくなってしまったようだ(チンパンジーは0.2秒で映し出された数字を認識し記憶できるという)。
そして「想像する力」を持つ。チンパンジーは寝たきりになっても決して絶望することがないという。それは「チンパンジーは、今ここという世界に生きている。だから絶望するということがない。一方、人間は想像する力があるから、遠く離れた過去や未来、地球の裏側にも思いをはせ、絶望もするが、希望を持つこともできる」
人間とチンパンジーとはDNA上では98%が同一で、2%の違いしかないといわれている。
その違いが、われわれの特徴を創り出している。
われわれは本当に進化しているのか。