日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
マルハニチロのマルチオン男・三の1
三・マルハニチロのマラチオン男
(妻よ、見捨てないで)
「会いに来てくれてありがとうございます。手紙は読んでくれましたか?」群馬県太田警察署の面会室に現れた阿部利樹被告(49)は椅子に座るなり、忙(せわ)しなく話し始めた。
阿部被告はアクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品に農薬マラチオンを混入させ、逮捕起訴された。
*
阿部利樹(13・15・7・16)
阝(こざとへん)は阜で8画。阝(おおざと)は邑で7画、
したがって阿は13画。部は15画です。
天格・阿部28画
人格・部利22画大凶(百事不如意の挫折運)
●成功運・天(八)―人(二)・大凶:運命抑圧を受け、不伸、不満の結果、脳を冒(おか)され健康を害す。{統合失調症に罹(かか)る。既に罹っていると思われる言動と人相表情であり、病的虚栄心の発揚が見受けられる} *からここまで永人解説。
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健康被害を訴える被害者は全国で2800人を超え、親会社であるマルハニチロHDの久代敏男社長は3月いっぱいで引責辞任した。
無地のシャツにグレーのスウエットを着たこのさえない中年男が、日本中を巻き込んだ農薬混入事件の犯人には到底見えない。「1,2日ぐらい工場が止まればと思ってやったことなんです。どうもストレスがたまっていて、まさか検査をすり抜けて被害者が出て、社長までやめる事態になるとは思ってもいませんでした・・・」
編集部が阿部被告に接触したきっかけは一通の手紙だった。宛名には講談社編集部とあり、裏には阿部利樹の署名。独特な曲がり方をした子供っぽい字で、面会を求める文面だった。
「ただ今留置所からこれを書いています」
「私の体験を全部本にしたらどうでしょうか?」
「私が刑務所から出たとき記者会見をやっても構いません」
「一度会いに来て話をにつめませんか?お待ちしております」
手紙の最後には「ネットではマラチオン男とよばれてます」と書かれていた。
三の2へ続く
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こんばんは。
私がこの町に移転してきて、3年目になります。人間の顔が仏様でも心は鬼、の人間が非常に多いことを勉強させられました。反面教師で、真摯な人間になりたいと逆に思う次第です。