日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
どうしてだろう・・・2
どうしてだろう・・・
2
「なんとつけたいの?」
「まさひろ・です。正弘で考えました」
「正弘は10画の大凶で駄目ですよ。体を弱くし、病気や災難・厄難と縁が絶てず、長生きも難しい。経済力も弱く、家庭も持ちにくい。仮に家庭を持っても壊れやすい。
基本に2・4・9・10・12・14・19・20・22・27・28・などの数字は名に持たない方が良いですよ。
あなたは自分の“公紀”と言う名がつけられた時、鑑定書が渡された事をわかっていますね?」
「いいえ、知りません」
「なに?あなたは鑑定書を見ていないのですか?その時お母さんに一緒に渡した『泣き笑い真剣勝負』という本も読んでいないのですか?」
「はい・・・」
「驚いたなぁ・・・そうですか・・・」
自分の名がつけられた謂(いわ)れも、内容も全く理解しないまま今日まで来たのだろう。
だから生まれ来る子供に正弘と10画で名づけを考えたのだろう・・・
それにつけても、なぜ母親の文重さん(姪)は息子に鑑定書を読ませることもなく、説明もせずにいたのだろうか。理解に苦しむ話である。
「あなたに名付けた時にお母さんに渡したB5版で24頁で解説した一生保存できるカバー付きの鑑定書があるはずなので、読んでみてください。一度も見たことはないですか?」
「見たことありません」
全くどういう事なんだろう!?
自然体で夫婦そろっての完全大吉名はめったにない。
したがって目の前にいる公紀君の奥さんは凶名を持っている確率が非常に高い。
念のため旧姓と両親の名も含めて聞いてみた。
「奥さんは何という名ですか?」
「江藤實香(えとう・みか)です」
やはり凶名である。
「實香は23画の・頭領寡婦運・以前は後家運と言われた形。平安な家庭を築きがたい。お産が済んだら別の“みか”に直せば(撰名)なんの心配もない。とにかく今は来月無事に出産することが大事だから、細かいことは後で落ち着いてから相談しましょう」
(両親も相当悪いが、お産を控えた奥さんにショックを与えるから話さない方が良いと思い、それは伏せた)
二人そろって「よろしくお願いします」と言う。
「とにかく赤ちゃんには“まさひろ”なら
誠洋か誠紘のどちらかを付けるように助言した。どちらを選んでも名前の意味付けはちゃんとします」
二人は最近の参考資料を手にして帰って行った。 続く
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