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終活の大後悔・六

終活の大後悔・六

 女優の由美かおる(73歳)も「終活なんて考えたことがない」と語る。

人間逝くときにはバタンと逝くものだから、毎日楽しいと思える生活を送りたいし、人々の見本になる生き方をしたいと思っています。私は未だ未だやり残したことがたくさんあるから、そもそも終活なんて考えている場合じゃない。自分が帰ってきた時に快適と思える部屋にしておきたいから片付けは常にするけれど、ごっそり捨てたりはしない。むしろ古いものほど大切にとっておきます(由美・以下同)

 その性格は母親譲りだと由美は振り返る。デビュー後由美は全国のファンから大量のぬいぐるみをプレゼントされた。収納できなくて困っていると由美の母が施設に寄付することを申し出た。

「そんな母に大きな影響を受けました。モノを大切にする母を見て育ったので、今も捨てる以外でモノを活かせる方法はないかと考えます。まず大切なのは整理整頓することで、自分が何を持っているのか“見える化”を心掛けています。

 仕事柄膨大な数に上る洋服は、デザインが古くなっても捨てずにリメークしたり、兄嫁や友達に譲ったりしています。少しの破損なら自分で補修して着ていますよ」
長くモノを持ち続けると様々な喜びを得られると由美が続ける。

お直しした洋服が形を変えて私の毎日に彩をもたらしてくれるのがうれしいし、どうやってリメークしようか考えるのも楽しい。古くなった服をリメークする際、“この服はあの日あの時あの場所へ着て行ったな”と思い出すきっかけにもなります。
モノを捨てることでストレスを感じるより、モノを大切にした方がよほど楽しくて心地よい時間を過ごせますよ
由美が心がけるのは『健康』でいることだ。

「私も70歳を超えて体はどんどん変わっていきますが、だからこそ健康を維持するために様々な努力をしています。何より健康じゃないと物の見方や考え方も偏ってくるんですよね。私は周囲の高齢の方にも健康体になってもらいたいから、ブリージング(呼吸法)のレッスンも行っています」                  続く


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