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虎穴に入らずんば藤巻に聞け  危機先送りの日本

虎穴に入らずんば藤巻に聞け

危機先送り国家の日本

週刊朝日5・25

藤巻健史

4月25日付朝刊1面に『借金依存 漂う戦時の空気』という見出しの記事が載っていた。

〈終戦から3か月足らずの1945年11月5日、政府は『国債を大幅に消却(償却ではないか?←永人)し、莫大な国庫の重荷を整理する』方針を発表。

財産税の導入。

預金封鎖。

新円切り替え・・・と矢継ぎ早に国民財産の没収に乗り出す。

超インフレで国債は紙切れ同然に。政府は国民生活を犠牲に、巨額の借金を踏み倒した〉

大政翼賛会は、財政破綻はしないから心配無用、とも説いた。いわく、国債は借金だが国民が貸し手でもある。我が国産業は著しく発達しており、経済は揺るがない。

国民に損害を与えることは絶対にない・・・・と言っていたのだが、これは現在の財政拡張論者の主張と見まがうほどだ。

対国内総生産比(GDP)で当時と同レベルまで悪化した財政状況を憂える危機感が伝わる。

 一方で政府は基礎的財政収支(PB)の黒字化目標を2025年度まで5年間先送りする気配だ。このニュースを聞くと『大変だ、大変だと言っても7年後には黒字化する、大したことはないではないか?』国民は誤解する可能性がある。  ②へ続く

 

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