小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

高山植物を求めて(3) 栂池高原

2013-08-13 | 旅行

少し足を伸ばして、北アルプス白馬連峰の懐、栂池自然園にも行ってきました。
ここもゴンドラとロープウェイで、標高1900mまで運んでくれます。そこは数千年から数万年の年月をかけて、
ミズゴケ類が増積して出来た高層湿原で、池塘が点在し、チングルマやワタスゲはじめ、たくさんの高山植物が
自生していました。


真っ白い綿のようなのワタスゲと赤いモウセンゴケ


唐松岳の稜線では、まだチングルマの白い花が一面に咲いていましたが、栂池自然園ではすでに花が終り、その名前のように
花後の長いおしべが風車のように見えます。




「オオバタケシマラン」 漢字にすると納得がいきます「大葉竹縞蘭」
花の割には葉っぱが大きく、縞の入った葉や、茎の節の様子が竹に似て、花は葉の裏側にほんの小さな白い花をつけます。


「キヌガサソウ」
厳しい自然環境の中にある高山植物は、花も小さく俯いているものが多い中で、このキヌガサソウは花弁もしっかりして
花も端正、その姿は美しいものでした。日本固有種で本州中部以北の亜高山帯で見ることができるそうです。

「オオシラビソ」
マツ科モミ属の常緑針葉樹で日本の特産種 この卵型の球果は枝の上に行儀よく並び、遠くからみていると、
その紫藍色の不思議な物体は鳥でも止まっているようにみえてしまいます。
亜高山帯から高山帯に移行するところで観察できる針葉樹です。


この栂池自然園は、園内5.5キロのトレッキングコースになっていて、ひと回りするとほぼ3~4時間ぐらいかかります。
湿原を渡る涼風に思いっきり深呼吸して、色とりどりの高山植物の香りを、胸にこのまま留めていたいとそんな思い
でした。



左から
1行目 ミヤマシシウド、ハクサンコザクラ
2行目 イブキトラノオ、ミヤマアキノキリンソウ

コメント (4)
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