小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

ウィーン・プラハ旅行記(1) なぜウィーンとプラハ?

2013-02-25 | 旅行

5年前、ツアーで中欧4カ国を訪れたことがありました。その時にウィーンとプラハを観光したのですが、もっとも観たかった
美術館が月曜日で休館日であったことと、プラハでは、滞在がたった1日で、「街そのものが建築博物館」と言われている
街をほとんど見なかったことに、もういちど是非訪れてみたいと思っていました。

英会話を何度も挫折した私と「最近英単語がなかなか思い出せない」という夫、さらにドイツ語の国へ、と不安も抱えながら、
往復のエァーチケットとウィーン・プラハ間の鉄道切符と宿泊ホテルだけを決めて、8日間の旅に出かけました。
日本では寒い日はあっても春の気配を感じる季節、この2国はまだまだ昼間も氷点下の気候で、小雪舞う中、この寒い季節
にやっと念願を叶えることができました。

ウィーンの街並み
予想をはるかに超えた寒い日が続きました。中世の面影が残る石造りの建物とそこに続く石畳、空はどんよりと灰色、時に
小雪が舞い、日本であれば炬燵にもぐりこんでDVD観賞と決め込んだところを、この街を通りから路地へ、路地からまた通り
へとよく歩きました。



2時間も歩くと身体が芯から冷えてきます。街にはCAFEも多く、ウィーンの人々にとってCAFEは珈琲を飲むだけの場所では
なく、本や新聞をじっくり読んだり、おしゃべりしたり、そんなゆっくり時間を過ごす居心地のよいところのように思いました。
代表的なコーヒー「メランジェ」はコーヒーと泡だてた暖かいミルクを半々に入れたたっぷりのコーヒー、冷えた身体が芯から
温まります。必ず水が添えられ、さらにコーヒースプーンがカップの上に横向きに置かれているCAFEが多いようでした。


すっかり日本のケーキ屋さんで定着した「ザッハトルテ」は、ここウィーンのホテルザッハ―が発祥、ケーキに添えられた
クリームの大きさに「とても私には・・・」なんて思っては見たものの、数分後にはすっかり胃袋に収まりました。

ウィーンは、東京から比べると人口168万人余の小さな首都。ホテルの玄関に、何カ国の国旗が掲げられているのは、
きっと外国人の宿泊客を歓迎してのことでしょう。



ひときわショーウィンドウがおしゃれに見え、街角の花屋さんの花が一層鮮やかに見えたのは、この鉛色の空と石造りの
建物に映えているからでしょう。



季節柄、観光客は少なかったように思います。この街があまり外国という違和感がなく歩けるのは、体格も比較的小柄な
せいでしょうか。家族と散歩している犬にもよく出会いました。老夫婦に合わせるようにゆっくり歩いている犬の姿がとても
印象的でした。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする