ドル安で対ドルで伸び、次の円安で対円で伸び、クロス円の伸びが順調だ。特に豪ドル円は93円を超えてきて、調子がいい。前々回のエントリーに書いたように、クロス円の伸びはリスクオンの特徴のひとつであり、現在の相場の安定感を示している。
ただ、数年のうちにドル円が120円になったときに、豪ドル円がそれに近い値になるということは、ここしばらくの常識では、なかなか想定しにくい。順当に考えれば、豪ドルの対ドル相場が下げて0.8程度となり、120×0.8=96円というあたりを目標とするというのが納得しやすい。(途中ではタイミングにより100円を超えることはあり得ると思うが。)
ただ、豪ドル円の超長期チャートを見ると、1960年代には400円といった値であったこともあり、最近の数十年が超円高だったと言えなくもない。ということで、豪ドル円のここ数年の見通しは80円から100円のあたりを往復というのが第一シナリオではあるが、構造的円安が固定化すると、かつての値が戻ってこないとも限らないことは注意しておきたい。
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豪ドル円400円と聞くと、えっと思いましたが、
1ドル=360円の時代ですね。ということは
ドル円120円の時に豪ドル円135円の可能性も
ということですよね。頭に入れておきます。
やまはさんは少し前のコメントでドル円110円を
越えると円安が止まらなくなるのではとお書きになって
ましたが、その場合は98年の147円ぐらいは十分
あるとお考えですか?
そうなるとおっしゃってたように日本経済というか、
我々の生活はかなりたいへんでしょうね。
サマーズはどうなるかちょっと心配な点は多いですね。アベさんはよくやっていると評価できると思います。
Unknownさん、かず1965さん
豪ドル、ポンド、ユーロとも、対ドルでは現状維持かやや下げ気味と考えています。したがって、今の対ドルレートとドル円の予測をかけ算すれば将来予測ができるはずです。1ドル150円時代(10年後?)には
豪ドルが120円、ユーロが195円、ポンドが220円くらいを想定しておけばいいのではないでしょうか。
150円時代は意外に大変ではないと思います。給料もそれなりに上がりますし、預金金利もあがっていますから。ただ、輸入品は大変です。今から外貨を貯めておきましょう。^^
0.9320は相当良い押し目に見えますが。
年内のドルストレートは難しくなりましたが、これから順調にQE縮小になれば、ドル高はまず間違いないところと思います。さらにサマーズは「強いドルは米国の国益」を目指すと思います。ということで、対ドルでは豪ドルは下げの方向が強いと考えています。0.8もないとは言えないでしょう。
おそらく次の豪ドルの対ドル下げは、ダウの下落時でしょう。年内にダウが一度大きく崩れるとしたら、そこで0.8があって、ドル円90円があるとすると、豪ドル円は72円。そこが長期買いの狙い目かなと思います。
大方の予測通りにいまが5波なら、その後に大きな調整波があることになりますから、だいたいそんな流れだと思います。問題は天井の時期ですが、まだよくわかりません(10月かもしれませんし、年を越す可能性もあります)。とにかく短期は流れについていけば問題ないと思います(ストップがあるので)。
101を超えたら上とかならいいんですけど。
いまの流れは日足の移動平均線やMACDその他で円安です。押し目で買って、ダメなら損切り。予定の価格になったら利食いで問題ないです。
ちなみに、話題の宮田レポートも、今日になって、ついにユーロ円の上放れを発信しました。まず141円まで上昇、120円は持ち越しというご託宣です。