来週のFOMCを控え、相場はちょっと膠着しているが、週末でもあるので別の話題でも。
バイナリオプションがかなり好評だったFX業界、また、ひとつ新しいのを出してきた。外為オンラインであるが、「オフセット注文」というもの。一種のオプションなのだが、あらかじめ手数料(いわゆるプレミアム)を100pips分(例えば今のドル円だと1枚(1万ドル分)で約1万円)だけ払って、ポジションを持つ(ショートでもロングでも)。そして、あらかじめ定めた決済期日(1週間あるいは1ヶ月)となるまでに、自由に決済が可能というもの。もちろん、最後にポジションを放棄してもいい(この場合はプレミアムの100pips分だけの損失)。
簡単な例を出せば、ドル円1枚を100円ちょうどでロングした場合、手数料は1万円。したがって101円以上になれば益が出るので、その段階で期限までの任意の時点で決済する。最後まで持って100円以下なら益がないのでポジションは放棄。100円から101円の間だったら、決済すれば手数料の一部は取り戻せる。
オプションでいうプットの買い(ショートの場合)、コールの買い(ロングの場合)と似た仕組みで、損失を限定し、利益は(理論上は)無限大ということになる。普通のオプション取引と違って、時間的な要素による価格の低下というような複雑なものがなく、簡易化されている。
ストップを100pips下(上)に置くのとどう違うかと言えば、ストップは一度達してしまえばそれで終わりだが、この取引では途中の値はどんなになろうとも、決済期日の値が100pips以上予想どおりに動いていれば益が得られるという点である。一週間ではあまりうまみがなさそうだが、一ヶ月ならなんとかなるかもしれない。
これが好評を得るかは未知数だが、類似のオプション取引まがいのものは他にも出てくるかもしれない。
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僕も興味があるのですが、
ドル円でもし60万ドルのロングをした場合
手数料は60万円と考えればいいですか?
そうですね。ドル円1枚1万円ですので、60枚で60万円となりますね。
結構プレミアムが高いですので、いろいろシミュレーションしてよく考えてやってみてくださいね。
確認してみます。
考えようによっては面白いかもしれませんね(^^)
あと、「相場状況により、オフセット注文™をご利用いただけない場合があります」との但し書きも。
個人的には、実際どの程度使えるかはまだ未知数です。
○ パニック相場時にリスク限定で高確率で
「手数料変動」というのですが、さすがにポジションを持った時点では決まるのではないでしょうか。プレミアムというのはそういうものですから。あと、「相場状況によっては使えない」というのは通常のストップですらそうですから、よほど特殊な状況のことでしょう。
と弁護しましたが、自分で使うかといえばかなり微妙ですね。笑
プレミアムがもっと安ければいいのですが、最初にドカンと取られるほどのメリットが果たしてあるのか。ま、一度試してみようとは思いますが。笑
>「手数料変動」というのですが、さすがにポジションを持った時点では決まる
そういう解釈で同意です。
あと、確認はしてませんが、一週間か一ヶ月かによっても手数料は当然変わるのでしょうし、おそらく時間的な要素によって両者の価格差は決まるのでしょう。
当然に一ヶ月の方が有利ということもなく、自分にとってどちらの時間軸が得意かということと、その時々によって発生する鞘(=市場価格と自分が妥当だと考える適正価格との差)がどちらが大きいかという要素によって決まってくるのでしょうね。
補足ありがとうございます。時間軸についてはおおせの通りで、私の本文の記事はややミスリードです。どちらが一方的に有利と言えるものではないですね。
まさに、相場の様相や、トレーダーの得意不得意などいろいろな要素があると思います。
質問があるのですが、、、
やまはさんは、TDシーケンシャルについてどう思われますか? 最近本を読んで知ったのですが、経験豊富な方たちは参考にされているのでしょうか?
ご返事がおくなってすみません。私も西原氏の本で読んで知ったぐらいで自分で動かしたことはないんですよ。ブログなどでもそれほど情報ないですし、まだそれほど一般的とは言えないのではないでしょうか。