FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



日銀の内田副総裁による、危ない時は利上げしないというような趣旨の火消し発言で、一気にリスクオンとなった。株上げ、ドル円上げ。ドル円の動きは一度148円近くまで行って、内田会見後に一度押したが、また上がっている。この動きだと148円を超えると150円近くまでの戻りはあるかもしれない。ただ、全体としてのドル円は、吉田氏の言う52週MAの割り込みその他から、まだしばらく下を向いているというシナリオはそのままである。戻りがそのまま円安に移行するとは考えにくい。円安になるとしても、再度の大きな押しがあってからだろう。近いうちに一度140円を割る局面は避けられないものと考えている。

更に下げる根拠として、面白い指数をロイターのニュースで知った。ブルームバーグのFXのキャリー取引がどれだけあるかという指数。これの5年分を開くと、まだキャリー巻き戻しが初期段階であることがわかる。

黒田総裁の時代は、ほとんど動かなかったドル円が、毎日1円以上動くのは壮観である。それにしても、今日の内田発言じゃないが、このところの金融当局の市場との対話不足はひどかった。今頃反省しても遅い。植田総裁のストレート過ぎる発言や、特に、神田財務官のようにわざと市場の裏をかいてCPIの直後に介入し、市場心理を撹乱する手法をとるのは、「対話拒否」と言ってもいい。円安という現象だけを見て、それを解決しようとする局所解的考え方が、その後大きく後を引いていくことになると思う。

ようやくお盆が近くなって、やや仕事が楽になり、昼間もトレードできる時間が増えてきた。今日は軽く戻り売りをやっていたが、内田発言で、頓死。すぐに、ドテンロングとした。しばらくはドル円の戻りに沿って基本ロング中心で動かしていくつもりだ。次の下げがあると思うので、うまく切り換えていきたい。






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