FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



パウエル演説では、利下げの具体幅は出なかったものの、「(利下げの)時は来た」と、予想よりも強いニュアンスでの利下げを示唆したため、市場は全面ドル安で反応。円高は生じず、リスクオフの動きもなく米国株価はソフトランディングを予測した動き。為替としては一番簡単な方向性となったと言える。この後、来月の雇用統計その他の米国指標を経て、本番の9月末のFOMCでの利下げとなるわけだが、0.25という予想通りになるだろう。その後も0.25刻みで、年内に0.75あるいは1.0の合計利下げが予測されているが、この流れ通りに動けば、ドルの下げ幅はそれなりになるだろう。ドル円もせんだっての149円の戻りが二番天井という可能性がますます高くなった。ただ、今後のインフレ発生が波乱要因になるのでそれは注意しておきたい。

テクニカル的には、短時間のタイムスパンのサポートはすべて下に破られ、現在は、日足のサポートの144円が効いている状態だ。この144円が破られると、前回の日足下ひげの141円台が見えてくるので、ここでは前から予測している130円あたりを目標とすべきだろう。週足のチャートを見れば、そのような形を想定できる。ちなみに月足のMA60や雲上限は125円、MA200は110円。
 
来月の雇用統計まではドル円144円145円台での動きになると思われる。自分の昨日のパウエル前のポジはドル円ショートだったが、パウエルで下げ始めたのでさらに追加。追加分は145円割れで利食ってしまったが、当初の少なめのものは、保持している。他に、ユーロドル、ポンドドルの買いも若干保持。これらはできれば長めに持ちたい。パウエルの発言は、“The time has come for policy to adjust.” だったが、ドル円の方向性もほぼ決まった感がある。ドル円の下向きには、100円くらいまでは為替介入という障害がないのも安心材料である。


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