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A・C・ジョビン ⑤ "OuTra vez(もう一度)" ジョアン・ジルベルト、ナラ・レオン

 アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)は幼い頃父を亡くし、建築学をあきらめ、1940年代からナイトクラブやバーのピアニストとして働いていました。クラブやバーは酒と煙草の煙に包まれ、しかも仕事が終わるのが明け方という生活でした。昼間の仕事、しかも音楽の仕事に就くことを考えたジョビンは1952年にコンチネンタル・レコード専属のアレンジャーになり、合い間に作曲もしていました。

 当時人気絶頂だった歌手の ディック・ファルネイが、ジョビン作曲の "Outra vez(もう一度)" を1954年に録音しました。ディック・ファルネイは1940年代からのトップ歌手で、ブラジルではフランク・シナトラと並ぶ評価を受け「シナトラ/ファルネイ・ファンクラブ」が作られるほどでした。

 

 

 

  ジョアン・ジルベルト(Joao Jilberto)の2ndアルバム「O Amor,o Sorriso e a Flor(愛と微笑みと花)」(1960年)からアントニオ・カルロス・ジョビンのアレンジで"Outra vez"です。

 

 

 

 ナラ・レオン(Nara Leao)の歌で"Outra vez"です。アルバム「Abraços E Beijinhos E Carinhos Sem Ter Fim...」邦題(わたしのボサノヴァ)(1984年)からで、ホベルト・メネスカルのプロデュースです。   

 

 

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