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筒美京平コレクション6 仮面舞踏会 1985~1986

 
 
 
  1970年~1990年頃が筒美京平の絶頂期でした。素晴らしい曲を何百、いや何千と作ったのは脅威としか思えません。まさに神の手でしょう。時代はフォーク、ニューミュージックとシンガーソングライターが台頭してきたのに、それでもプロの職業作曲家として良質の音楽を提供しました。
 1990年代以降は小室哲也などが大衆を魅了するようになってきました。小室以降のメロディラインは、筒美京平の自然な人間の感性に合ったのとは違う、何か不自然なメロディなのです。でもその不自然な曲が安室、グローブなどの新しいアイドルの曲となり、歌謡曲が変わってしまったと思います。
 さらにおニャン子、モーニング娘、AKBと「集団アイドル」の時代がやってきて、プロデュースの形が変わり、歌手の個性は希薄になってしまいました。暮れになり、今年一年のヒットした曲はと考えても、何もメロディーが浮かびません。
 演歌とジャニーズとAKBだけになってしまったので、アイドルを求める人や歌を求める人が、洗練されたK-POPのダンスミュージックに夢中になったり、1990年代の韓国音楽に興味が移るのも当たり前なのかもしれません。
 一時代を作った文化が衰退を繰り返すのは歴史の必然でしょう。アメリカを見ればわかります。日本の1960年代から1980年代後半の頃までは音楽、ドラマ、映画と質の高い大衆文化だったのだなと思います。
 筒美京平コレクションをあらためて見直してしまいます。手法、音楽性は超一流なのにヒット曲という枠だけで見られてしまいがち。しかしそれぞれのヒット曲は大衆のための最高の音楽で、「筒美京平の歌謡曲」として文化の歴史に永遠に燦然と輝くことでしょう。
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村下孝蔵「キャラバン」 「踊り子」

 

 

    ”キャラバン”はデュークエリントンの作曲で、1960年代にベンチャーズのアレンジで大ヒットしました。
 村下孝蔵のギターソロはプロ中のプロの上手さですねぇ。イントロやラストのベンチャーズのメルテイラーのドラムソロを模したギターテクニックにも驚きます。
 YouTubeの時代になり、テレビなどで見られない、実力を持った人たちの歌や演奏を聴くことがができるようになりました。以前から村下孝蔵のファンでしたが、こんなにもギターが上手な人とは知りませんでした。今も活躍していたらさらに、多くの人が村下孝蔵の歌やギターに感動していたでしょう。
 

 

 

 村下孝蔵のギター演奏(スリーフィンガーピッキング)の弾き語りの「踊り子」です。 スリーフィンガーピッキング奏法は親指で1弦から3弦をベース音として弾き、他の指でコード、メロディー、ソロを弾くという、難易度の高いギター奏法です。代表的なスリーフィンガーピッキングの名手チェットアトキンスの演奏をUPしていますので、よろしかったら参考にしてください。CHET ATKINS 「BABYs COMING HOME」                          チェッ トアトキンス 「ベイビーズ カミング ホーム」 - 毎日韓国ドラマと映画と音楽でヘンボケヨgooblog

 村下孝蔵のこの演奏と歌を聴き、驚き、そして感動してしまいました。とにかくギターが上手い。ギター一本の演奏と思えないほどで、隣にギターの伴奏者がいるようです。スリーフィンガーピッキングのギターテクニックとともに、自然な村下孝蔵の歌の世界を披露しています。この高度なギターの演奏だけでも難しいのに、音程も狂わず歌えるのが素晴らしい。
 村下孝蔵はベンチャーズと加山雄三が好きなギター少年でした。YouTubeにベンチャーズや加山雄三の曲を演奏している画像がUPされていますが、テクニックを見せびらかすのではなく、体の一部として自然体で爽やかな演奏を聞かせてくれています。   (Kann Dorao)
 
 
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筒美京平と日本のアイドル、歌謡曲文化

   

 

   私はアイドルや歌謡曲が大好きです。YouTubeの動画「筒美京平コレクション1~」までよく聞いています。

 GSオックスの『ガールフレンド』から始まり、好きな歌はほとんどと言っていいほど、筒美京平の作曲です。というか筒美京平の曲が好きなのかもしれません。
 
 職業作曲家として人々の琴線に触れる歌を作り続け、世に送った曲は大ヒットの連続です。ヒットメーカーであり、多くのアイドルをいっぱい輝かせてくれたありがたい方です。
  詞と歌手の個性に合わせて作曲する。そしてその曲はアレンジでお化粧して、振付、衣装で一つの作品が出来上がる。
 
  郷ひろみの『男の子女の子』、尾崎紀世彦の『また逢う日まで』は筒美京平の曲です。同じ作曲家でも、郷ひろみの歌は尾崎紀世彦には合いません。歌手の個性はとても大事です。それを最大限に生かした曲作りは素晴らしいと思います。
 
 筒美京平の曲は新鮮でPOPな感覚があります。演歌や民謡とは全く違う、1967年以降の日本の歌謡曲、JPOPSを確立した方だと思います。大衆が喜ぶ、大衆が幸せを感じる歌を作り続けました。ポップス、ソウル、ディスコ、テクノなど流行っている最新の音楽を取り入れた、それは立派な日本の大衆文化です。
 
 今や大衆に支持されなくなってしまった日本の歌謡曲。歌謡曲は無くなってしまうのでしょうか。
 筒美京平コレクション2をUPしました。1は1967年~です。2は1970年~。3は1973年~。4は1978年~。5は1981年~。6は1985年~。7は1986年~1992年。
 ピチカート5の小西康陽氏は筒美京平を好きだそうで、私の好きな曲と比べてみました。                                                                                            ☆彡 ☆彡 ☆彡 小西康陽         私の好きな曲
 オックス 『ダンシングセブンティーン』『ガールフレンド』
 尾崎紀世彦 『また会う日まで』      同じ
 平山三紀  『真夏の出来事』       同じ   
 南沙織  『魚たちはどこへ』     『色づく街』
 郷ひろみ  『恋の弱み』       『よろしく哀愁』 
 岩崎宏美  『センチメンタル』        同じ
 少年隊  『ABC』          『仮面舞踏会』
 CCB   『空想Kiss』        『ロマンティックが止まらない』
 小泉今日子『午後ヒルサイドテラス』    松本伊代 『センチメンタルジャーニー』 
 堺正章 『さらば恋人』       Kとブルンネン『あの場所から』 
                       野口五郎『甘い生活,私鉄沿線』(編曲のみ)
                                            本田美奈子『1986年のマリリン』                                                                                           田原俊彦『抱きしめてTONIGHT』
 
 岩崎宏美の『センチメンタル』を高く評価していました。フィリー歌謡ということでした。私も大好きな曲です。アレンジがとっても素敵です。
 
 
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