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韓国ドラマポッキ姉さん⑬「一人が豊かになる夢は、いい夢ではない」

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 ヤンマルグとタルボンが捕まって徳泉は大騒ぎ。ミジャとジョムレが互いの夫のことで、言い合いに。ジョムレ役のキム・ナウンの芝居がかった演技が実に面白い。
 ソウルでは元ヤクザのホンペクが詐欺師を懲らしめて、ヤンマルグとタルボンは解放され、700万は戻ってくる。タルボンは詐欺師が改心したと思う。
 
 ポッキは500万をヤンマルグに渡す。ヤンマルグはその500万を持ってホンペクを訪ねる。
「この金は誰から?ポッキから?」「あなたはポッキを感動させたのですね。500万はポッキの感謝の気持ちだし、ポッキは人を見る目がある。投資する先は徳泉酒造所」と太鼓判を押す。
 ヤンマルグは意気揚々と徳泉に戻る。
 
 徳泉ではジョムレがクムジュに「ヨンピョは親がいなくても、立派に育ったと思わない?ヨンピョを思うとうれしいし誇らしくなるわ。私が初婚に失敗したのは運命の人に逢うためだったかも。あなたにもヨンピョが運命の人かも。そう思わない?」少し考えこむクムジュ。
 
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 ヨンピョとクムジュはカン先生の教授室を訪れる。カン先生は愛妻を亡くし、クムジュは愛娘を亡くしている。だが穏やかな二人「”すべて過ぎ去る”ソロモンの言う通りね。すべて過ぎ去るの。神がくれた祝福よ」と車の中でクムジュ
 
 「”彼が私の名を呼んだ時 彼は私の所に来て花となる” 誰イメージ 8かを理解することは、その人の人生を変えることよ」と言うクムジュ。
 
 「家族はテジュをバカだと思ってた。だから学校にも行かせず放っといた。でもプノクがテジュを理解した。ポッキが認めてあげた。酒造りに一番重要なのは麹よ」
 テジュは麹の責任者としてプノクと麹部屋で仕事している。「麹の花可愛い。麹くんごきげんだよ」「テジュさんこれでいいの?」「上出来だよ。においかいでみて」「いい香りね」「とても面白いわ」テジュとプノクが誇らしい。
 
 ポッキがソウルでポクナムに「あなたの夢は?」と尋ねる。
イメージ 9 ポクナム「ペク社長のように金持ちになることさ」
 ポッキ「一人が豊かになる夢は、いい夢ではない。ペク社長は学校を建てるのよ。人に見下されても夢があればそんなの平気なの。自分を愛し、誇らしく思えば人に無視されてもそう感じなくなるのよ」
 ポッキはポクナムに学校へ行き勉強することを勧める。
 にぶそうなポッキだけど、経営能力は優れている。人の良いところを見つけて認め、その人を伸ばす。どんな競争相手と対峙しても、ポッキなら頑張れるだろう。
 酒の品評会がある。高くてもいい材料を使い、良いお酒を作る。楽しみだ。ポッキ姉さん見ていると、マッコリが飲みたくなります。
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韓国ドラマポッキ姉さん⑫クムジュのルージュ

ヨンピョの初めてのプレゼント。ピンクのルージュ。(捨ててなかったのですね)あの頃の思い出。
 幼馴染みで一緒に遊んでいた二人が、ある日意識をするようになって、純粋な友達ではなくなる。お嬢様と使用人という立場だ。高慢なクムジュ。使用人ではあるけれどプライドを持つヨンピョ。
 ルージュを買って何気なく渡すものだから(愛しい気持ちで買ったに違いない)、使用人を好きになった自分を認めたくないこともあるし、ヨンピョが自分を無視することも気に食わず、高慢なクムジュはさらにとげとげしい態度をとる。うっすらと暗い夜の発酵室にルージュを突き返しに行く。「こんなもので私が落ちると思っているの?」激しいクムジュ。去ろうとするクムジュを抱き寄せ、強引にキスをする。その行為をヨンピョはとても後悔するが、クムジュはヨンピョの愛に期待してしまう。
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 夜の川原で、クムジュが「もう傷つけあうのはやめよう」と言うのだが、ヨンピョは冷たく突き放す。使用人のヨンピョの胸の中は、恋の痛みで苦しい。
 結婚させられることもあり、クムジュは深夜ヨンピョの部屋に入っていく。今までのとげとげしさはない。優しいクムジュ。「残念ながらバージンじゃないけど私をあげる」ネグリジェを脱ごうとするクムジュをヨンピョは止める。簡単に受け止められない。クムジュを部屋から追い返す。そのあと、またも辛い恋に苦しむヨンピョ。
 イメージ 2二人だけの秘め事だ。
 酒造所を追い出されたヨンピョを追いかけてソウルへ行くが、ヨンピョにも会えず、父に連れ戻されてしまうクムジュ。それも思い出。
 
 あれから数年経つ。二人の気持ちが一つになって、ヨンピョは自分の初恋をクムジュに話す。「俺は全身の触角をお前に向けていたんだ」「カン先生に嫉妬していた」とイメージ 3
 
 クムジュとヨンピョのような激しく傷つけあう恋愛は見たことがない。
次第におりのようなものが、溶けていき、心の苦しさや、わだかまりも自然に表現して、わだかまりが少しずつなくなる。お互いを理解し合って、生き方が一つになる。その心の移り変わりを表現した作家イ・グムリムと、カメラと、演出は見事です。
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韓国ドラマポッキ姉さん⑪幸せな人生でしたか?他の人を幸せにしましたか?

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 お!も!し!ろ!い!
ホンペク、不覚にも年下のポッキに乗せられて、慈善事業家になる。
 
 
 
  ポッキが言った言葉「天国の門で聞かれるそうよ」 ”幸せな人生でしたか?” ”他の人を幸せにしましたか?”この言葉が耳から離れない。
 ポッキの言う通り、元高利貸しのホンペクは純粋な人なのかも。
 貧イメージ 2しい秀才たちをタダで、それも寮付きで学ばせて、韓国の将来を担う人材のための学校を作る。
 ポッキに影響を与えたカン先生を校長として。しかもレジャー産業を興すために島を買うのをやめて。
 ポッキは人間嫌いなホンペクに「人は希望」とも言った。ポッキ、周りの人を変えていますね。
 
 良いシーンの後には必ず、ヤンマルグ。
浅草の芸人じゃあるまいし、派手なジャケットだなあ。せこくガソリン代をもらって、ポクナム、タルボンと一緒にソウルへ行く。
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 カン先生が酒造所にポッキに会いに来る。事務室で話す。
 学校へ行きたくても行けなかった頃の思い出のシーン。
ポッキが言う
「赤ちゃんをおんぶして小学校へ行ったとき、先生が運動場まできて私に言ってくれた言葉」
先生「人に一番必要なのは?」
ポッキ「勉強?」
先生「確かに勉強も必要だ。でも何よりも大事なのは夢だと思う。どんな境遇でも夢があれば人は幸せだ。不幸なのは夢のない人」「将来どんな人に?」
ポッキ「考えたことない」
先生「他人を思いやる人になってほしい」
ポッキ「どうすればそうなれる?」
先生「さあ、どうすればいいかな。どんな状況でも必要とされる人になればいい。自分の存在で周りを幸せにできる人だ」
 あの時先生は人は希望だと教えてくれた
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 教え諭した少女が今目の前にいるポッキだ。ホンペクさえも変えてしまっている。自分を遥かに超えて、“青は藍より出でて藍より青し”だ。妻を失い無力感を感じている。そんな先生をポッキは励ます。
「先生は適任者。先生が校長先生になれば、韓国一いい学校になるわ。完璧な人間なんていない。姉さんとの結婚生活が続いていたら、確かに幸せだった。だけど先生はもっと大勢の人に光を照らしてあげられる人だわ。そういう力があるの」
 
カン先生はポッキを尊敬するだろうイメージ 4イメージ 5な、ポッキが先生を尊敬したように。尊敬が美しい愛に変わるのかもしれない。
 
 
 
 ウンジュと院長は性格わるいどうしで仲が良い。ミンスの奥手話で盛り上がり、ウンジュは胸がスウっとする。
 
 クムジュとヨンピョ。夜の川の風景。幻想的で美しい。「ありがとう。底が見えない穴に落ちてもがいている私に、イメージ 6手をさしのべ助けてくれて」ヨンピョの手にそっと手を重ねる、と、すっと手を離すヨンピョ。クムジュが積極的になったら、また避ける?違う。 「感電した」と。クムジュそっとヨンピョの胸に顔をうずめる。夜の橋の上で二人優しく抱擁している。
 
 宿でヤンマルグとタルボンのくだらない話。足が臭い、臭くないで言い合い。大笑いしてしまいました。
 ヤンマルグ、タオルを持って洗面所へ。そこへあの詐欺師が。とんだ展開に!どうなるのでしょう?
 お!も!し!ろ!い!
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ポッき姉さん⑩ 日本人のメガネちゃん

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  キムジヨンばあさんがぼけてきた。お世話してくれる人が家にたくさんいて、幸せな人だ。お年寄りにとっては、この時代は幸せな時代だったんですね。ぼけてきたからいろんな事を言い出す。亭主に愛人がいたと、娘ミジャに話すのだ。「え~お父さんに愛人が~」ってな感じで聞いている。「愛人が二人いて一人はウンシリといって冷たい女だったね。もう一人は日本人でメガネちゃん。肌がもちみたいに白くてきれいな人だっだ。とても優しいひとだった。手が器用で、編み物をして、ピョンマンによく着せてくれた。おばあさんが追い出したけど、荷造りしながら、泣いていた。私も泣いた」
 いい話ですね。韓国ドラマで日本人を誉めた事ない(私が見たドラマでは)からうれしくなってしまった。
 
 イメージ 1韓国で活躍する日本人俳優大谷亮平は在日3世や2世の役ではあるけれど、好感のもてる役を演じる。脚本家のイグムリムが途中降板したKBS「家へ帰る道」ではアキダヒロという韓国でモデルをする在日3世で出演し、主人公の妹の恋人で、韓国語はたどたどしいけど、爽やかないい青年を演じた。彼が話す日本のハルモニの話にジーンときたことを覚えている。すごく好感もてる青年だ。クムジュの夫では、お互いにこれ以上傷つかないように、彼女を解放し、辛い別れをする。ホテルでは、男泣きする演技を好演していた。
 脚本家イ・グムリムは彼を気にいっていて、今回の出演も彼女の推薦だという。うれしいことだ。次回の作品では良い日本人を描いてほしいなあと思った。
 
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ポッキ姉さん⑨

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 社長の声が出るようになったので、ヤンマルグが部屋でくさっている。
「ポッキが酒作りに成功したら俺たちはどうなる?」焦りだした。「苦労したせいか粘り強い。くじけたりもしない。ああいう子は強いぞ。頭が悪そうだし、感覚もにぶいのか、いじめてもびくともしない。義兄さんも話せないほうが気楽だったよ。正直に言ってずっと話せないでほしかった。声を聞いた瞬間心臓が止まるかと、正直話せないときは義兄さんがあわれに見えたし、人間らしく思えた」 これがヤンマルグの本音だろう。
 
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 だけど、ポッキの客のホンペクがソウルで事業をしてると知って態度をコロっと変えて、手をスリスリ、私も挨拶を。(あーもう最高)「どちらの出身で?舎北?いいところですね、私も近くの束草ですよ。ここは故郷に似ていて離れられないんですよ」調子よくあわせる。義兄の社長、ぶぜんとして横を向く。ヤンマルグが面白くて目が話せない。
 
 
 イメージ 3院長のしゃべりも特徴があって、カン先生にいいたいことあると、褒める前説が長くて、くどい。義兄だから黙って仕方なく聞いているが、私もしょうがないなあと思いながら院長の話を聞いている。(院長役のキムジングク、長いセリフをよくとちらずに話せるなあと内心関心しているのだが)
 
 
 ウンジュも嫌な女だ。正直、ミンスは結婚しないほうがいい。結婚した後も、悩みが多いと思う。姉妹二人嫌な女だったら見てられなかった。クムジュが穏やかな人になって、ほっとしている。
 
 ヨンピョの焼酎会社の社長の経営理念はポッキやヨンピョや酒造所の社長と全く正反対だ。「良いものを作って売る」のではなく、ハイエナのように弱くなったものを倒して大きく成長していくという競争原理の考えだ
 「異なる酒が共に並んでこそ、種類事業が発展する?共に活きる?美しい言葉だな。とても美しいよ。しかし実際のところは世の中の競争で、生き残れなかったものたちが悪あがきをするための言い訳にすぎん。平和というのはな、力のバランスがうまく保たれてるときにこそ味わえる。美しい競争だと?くだらないこと言うな。バカもののたわごとだよ」業界一位になりたい社長「事業というのは冒険なんだ。危険なことほどそのご褒美も大きいんだ。あれこれ考えていたらチャンスを逃がすぞ。金、女、権力すべて味わってきた。手に入れてないものは名誉だけだ」
 ポッキは小さな縫製工場を前の社長から買い取り、従業員6人全員が株主になり、全員が社長ということで、代表が必要なのでポッキが社長になった。それぞれが自分の仕事に責任を持ち、よい洋服を作り、それが売れて、注文が増えて、小さかった工場がしだいに大きくなっていった。ホンペクの協力もあったが、一流の洋服メーカーに成長した。ヨンピョの言うように一社だけでなく、いろいろな会社が共存し、美しい競争があって、社会の発展にもつながっていくんのではないのかなあと思う。悪徳社長と、夢と理想を持ったポッキ、どういう展開になっていくんでしょうか?
 
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ポッキ姉さん⑧ 1日5回の感謝

 

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  「ポッキ姉さん」見ている人の間で面白い!と話題になっているのがとってもうれしい。有名な俳優といえば、キョン・ミリとイ・ヒョジョンとキム・ジヨンとキム・ナウン、リュ・テジュンくらいであとは有名とはいえない俳優たちだ。脚本と演出がよければ、面白いドラマ、視聴率の取れるドラマが出来るという良い見本になったのではと思う。イメージ 9
 ポクナムの養母が現れて、不安になるポッキ。「私が弟に抱いていたうれしくて切ない気持を弟に期待するのは無理なのかもしれない」と。
 
  一晩連絡なしで養母と過ごしたポクナムに、生まれて初めて駄々をこねるポッキ。ポクナムは愛しくなって「兄になってポッキを守るよ」と。頼もしい。
 いよいよ酒の完成だ。マッコリの製造過程。手作りを見る事が出来てうれしい。それもうまく作れるのか一緒にわくわくしながら。絞りが始まる。楽しいな。え~また~。ヤンマルグ登場。「一応酒の匂いはするな」 ポッキが「おじさん、絞り手伝って」ヤンマルグすかさず「ケッコウ!」帰り際酒一本持っていく。ちょ、ちょっと!
 お酒の試飲会。皆で飲む。どこのマッコリ?徳泉の味ではない。テジュが「麹、麹が悪い」ヤンマルグイメージ 1イメージ 2
「テジュお前に何が分かる」
 
  社長「テジュの言う通りだ」口が聞けた。皆感動!脚本うまい!
 皆解散したのにポクナムとテジュ二人飲み続けて酔っぱらって,お芝居ふうになって面白い。
 プノクが誇らしげに「テジュさんは天才です」と言い切る。皆より早く気がついたのはプノクだ。絵本の読み聞かせをすると、テジュは絵本の内容を覚えている。目をまるくするプノクだった。キムジヨンばあさんは先見の明があったのね。プノクのような良い娘を嫁にして。キョンミリがばあさんのシッケを受け継いだと同じようにプノクも、キョンミリのおいしいシッケを受け継ぐんでしょう。イメージ 3
 声の出なくなった社長、医者から1日5回の感謝の言葉を書くように言われる。
 
「感謝すべきことがこんなにあるとはな。それに今まで気づかずにいた一番の感謝はテジュのことだ。今までの俺はたった一人の息子なのに、なぜだと、テジュを見るたび辛くて情けなくてご先祖様を恨み、苦しさのあまり怒りさえ覚えていた。テジュこそ宝石のような人だと気づかなかった」
「声が出なくなったのは俺への教えだ。間違った考え方を悟らせるための。知らないうちに人を傷つけ、持っているものを有難いとも思わず、感謝もしてこなかった。世の中すべてに意味があるんだ。試練さえも」
「酒造所を閉め俺が病気になると、クムジュは親孝行になり、ウンジュは大人に、なによりテジュだ。俺は今までテジュを心から愛したことはなかった。心の中で悔しく思い腹を立てうらめしく思ってた。正直にいってテジュが我が子で恥ずかしかった。その間違いを教えようと声をとりあげたのかも。これからの人生は日々感謝し、俺の家族や隣人たちをもっと大事にしたいと思う」
 ”1日5回の感謝”は、”1日5回の幸福”につながるんですね。私も教えられました。
 
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ポッキ姉さん⑦ クムジュの恋

 クムジュは自由奔放で躍動的な恋に憧れるな女の子だった。高校生の頃は小学校に赴任してきた、妹ウンジュの担任のカン先生に恋をする。それも本気で。でもカン先生にも命がけで愛している女性がいると知って、失恋する。妻子のある男性との不倫も経験している。
  ヨンピョはずっとクムジュが好きで、クムジュを尻軽女と悪口を言った男子に暴力をふるい学校を退学になってしまう。その頃からの因縁なのか。酒造所で使用人として働くヨンピョがなぜか気に障り、意地悪をしてヨンピョを傷つける。
  数年経ちヨンピョが兵役から戻り、酒造所で働き始め、クムジュは出来の悪い娘として酒造所で経理の仕事をしている。そのうちに二人は魅かれ合うが、クムジュがトゲトゲしくてその愛は激しく傷つけあう辛く苦しい愛だった。夜の醗酵室での出来事や身を捧げるために訪れたヨンピョの部屋での出来事があった。ヨンピョは酒造所を追われる。
 クムジュの前に日本人のテウンが現れる。クムジュをスカーレットに例える。「風と共に去りぬ」のレットバトラーの役割か。金持ちで遊び人で悪そうな男。クムジュは好きになれないが、いやいや結婚して日本に行く。夫は悪い人ではなかった。充分に愛してくれたし、娘も溺愛した。その可愛い娘ユミを亡くした二人は心に大きな傷を負って別れる。
 クムジュは離婚をこの言葉で終わらせる。
「運命の人には1劫の時間が1億回、つまり億劫の時間が重なって合えるそうよ」
「彼とはそいう運命の人ではなかったという事なのね。彼は6歳以降一度も泣いたことがないそうよ。でも別れの日はたくさん泣いていた。その涙はあの人が今まで抱えてていた、胸の奥で石のように固まっていた痛みを、娘ユミが荒い流してくれているようだった。彼があんなに愛していた命同然だったユミが、彼にくれた贈り物なのかも。テウンさんの胸の奥の痛みが流れ出て、私のことを思い出しても辛くないといいな」 ヨンピョ「大丈夫だよ、きっと」
 静かに涙を流すクムジュ。これで辛い過去に決別してヨンピョと新しい愛を築くことができるだろう。長い愛の旅だった。幸せになってください。クムジュとヨンピョ!
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韓国ドラマKBS「ポッキ姉さん」⑥ 暗い夜があるからこそ夜明けが

 ポッキは酒の発酵の具合を壺に耳をあてて聞いている。気泡がはじける音が歌に聞こえる。ポクナムはテジュが耳をあてて酒の歌を聞いていたのを思い出し、幸せな笑顔を見せる。
 
 カン先生は激動の時代に全州大学の講師になる。これから怒涛の80年代に向かうので私は逮捕歴のあるカン先生がとっても心配だ。院長も私と同じように心配している。「決して余計なことはするな。政治的要素のある教授には近づくんじゃない。いいな?」と釘をさす。「ジュンモの性格を知っているから言うんだ」
 そして院長、カン先生の実の娘ではないジャニョンを養子にだすことから方向転換して、ポッキとの再婚を先生にすすめる。人をほめたことがない辛口院長が「ポッキはえらい。誰が想像できた?幼い頃いじめられて追い出した子が成功して戻るなんてさ。だから僕は彼女をえらいと思う。成功した事業を手放し、どん底からまた何か成そうとする意思。えらい。」「どうだジュニョンもなついていることだしポッキとの再婚を考えてみたら、今すぐでなくていいから」 カン先生と院長では人格が大きく違う。院長のアンタに言われたくないよ。カン先生なりの生き方があるの。
 
 車中 ヨンピョの言葉 クムジュへ
「何を怖れている?不幸になること?それとも幸せになること?」
「不幸になることなら無用だ。今より不幸な状況があるか?むしろ不幸に向かって言え、かかってこい、受けて立つぞって」
「もしも幸せのほうなら残酷かもな。なぜなら自分を苦しめることだから。幸せになっちゃだめか?不幸でいることが子供への償い? 」
 クムジュ、妹のウンジュやヨンピョに留学を進められるが今一つスッキリしない。そんなクムジュにポッキが話す。
「暗い夜があるからこそ、夜明けが。厳しい冬があるからこそ暖かい春がやってくる。」
そして洋服メーカーヨンミサの社長だったポッキが助言する。
「今は低価格の服が人気だけどやがて高級ブランドの時代がやってくるわ。高級既製服の時代は近い。数年外国で勉強してくれば必ずここで役に立つと思う」
プロの助言は説得力があるし、前向きで希望に満ちている。
 クムジュに留学をすすめたヨンピョに電話するポッキ
 「クムジュ姉さんと結婚しないの?」
答えるヨンピョ
 「結婚ってそんなに大事?愛というのは相手を側に置いておくものではないと気づいたんだ。愛の終着は結婚、その公式から抜け出したい。人生の最後の瞬間に彼女の側にいられるなら、彼女の側で死ねるなら、今感じている欲望なんて小さなものだと思う。今は感謝だけ。苦しい時間を乗り越えたから今があるし、健康な体でいることにも感謝している。」
ポッキは何もいえない。黙って電話を切る。
 良いシーンのあとミジャが。
 ミジャまだ慰謝料が気になって気になって、クムジュに不動産投資の話を持ちかける。クムジュあきれて、500万ミジャにあげる約束する。それもミジャ夫婦の子供たちの教育資金としてだ。しかも父に預けると言う。
 ミジャとヤンマルグの会話、「直接俺にわたすようにクムジュに頼んでくれよ」ミジャ「本当にみじめだわ どうしてこんなことに」クムジュに」感謝するどころか、懲りない夫婦だ。やっぱり。 
 ポッキのような良心的な考え方に心を打つセリフ、俗物な人の考え方、ミジャ夫婦のような小悪人の思考回路、悪徳な焼酎会社の社長のセリフ、いろいろな人間をよく描けているなあとつくづく感心する脚本だ。
 
 
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韓国ドラマKBS「ポッキ姉さん」⑤

 「ポッキ姉さん」とうとうポッキとポクナムが再会した。再会のシーンはどのドラマでも泣かせる。二人の幼い頃の回想シーンが流れる。見ていて泣けた。しかしポクナムは素直に喜べない。姉のポッキが自分に気がつかないでいたし、大人の都合で、2度も捨てられたからだ。わだかまっている。段々とポクナムの記憶が鮮明になる。ポッキがどんな時も自分を大事にしていたことを思い出し、少しずつ心開いていく。
 
  酒造りを始めるポッキ、うまく発酵せずに失敗する。再度挑戦。そこへ又、酒造所の息子テジュがやってきて、蒸したお米が熱いという。最初もお米が硬いと言ってたのに、みんな邪魔者扱いして追い返した。でも今度は、一目でドジンをポクナムと分かった(ポッキさえドジンを弟だと分からなかった)テジュの意見を聞いてみようと話を聞く。小さい頃から職人の酒造りを見てきたテジュは見事にその工程を覚えていて、次々に手順を追って作業して行く。
  ヨンピョから「手作りの麹でなければ良い酒は作れない」と聞いて麹作りもはじめる。テジュを先頭に酒造り、楽しくてワクワクする。皆の顔が輝いて見える。希望に満ちた顔だ。青空とポッキの幸せな顔。感動するシーンだ。胸が熱くなっていたら、突然後ろから、あいつヤンマルグがやってきて、水を差す。私ビックリして声をあげてしまった。(ヤンマルグ、酒造所社長の妹ミジャの夫で酒造所を倒産の危機に陥れた張本人)ドジンがポクナムと知っていい気がしない。
 クムジュが慰謝料を酒造所のために使ってほしいと父やポッキに差し出すが、受け取らない。大事なお金だ。クムジュ自身のために使わなきゃと、感動のシーンがある。慰謝料を知ったミジャ。詐欺で失くした500万を取り戻したくて、金額が気になる。自分の都合しか考えていない利己主義な夫婦だ。見ていてぶん殴りたくなる。
 
 美しくて感動的なシーンのあとには、いつもミジャとマルグ夫婦の世知辛い金の話。絶妙だ。
 
 奥さんが亡くなって落ち込んでいたカン先生が、やっと元の美しい魂を持つ先生に戻ってきた。酒造りをするポッキに、「酒造りも芸術だ。芸術は絵画や音楽だけを言うのではない」と励ましてくれる。先生の励ましがポッキには何よりもうれしい。
 
 ヨンピョとクムジュのシーンは絵の世界をみているよう。遠景が美しくて、車の中で二人が話すのを車窓の外から撮影したシーンは、ガラス窓に外の景色がキラキラ映りとっても素敵。二人の心象を美しいカメラワークで表現している。クムジュが腕を組み川の側で佇むシーンも好きだ。クムジュはヨンピョとの燃えるような激しい愛を通りすぎて、ゆっくりと、穏やかな、静かな愛を感じている。
 「ポッキ姉さん」最終回まであとわずかだ。どういう展開になるのか、楽しみだ。今年はまだ前半だけど、このドラマが私の2012年のベスト1になるでしょう。何と言ってもイグムリム作家の脚本が素晴らしいから。
 
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韓国ドラマ「ポッキ姉さん」④

    酒造所の息子テジュの神がかり的な才能って一体どこから出てくるのでしょう。ドラマではよく、自閉症児や知恵遅れの子達が、スーパー的才能を発揮して、凡人には全く真似の出来ない事をやってのけるのですが、テジュの酒に関する才能も並みはずれているし、ボクナムを一目で見抜くのも凄いなあと感心して見ています。
 テジュの舌の感覚や発酵の具合を見分ける(聞き分ける)天才的な才能が、みんなを救うことになるのでしょう。
 それがドラマを面白くします。脚本のイグムリム、良い仕事してますね。
 
 人物の描き方も面白くって、、、もう笑います。こんな人いるよなあと思うような描き方。
 
 ミジャの夫ヤンマルグ。酒造所の権利書勝手に持ち出して、借金し、あげくは詐欺にあい、酒造所を倒産の危機に落とし入れた張本人なのに、悪いのは離婚したクムジュだし、ボーとしていて時代に乗り遅れた社長だという。
 自分の正当性を主張し、さらに危機を救ったポッキに酒造所を横取りする気だろうと、因縁つける。終いには立て直したら俺によこせと念書を書けと。酒造所はお前の物かい、社長のものだろう、と見ていてつい文句がでる。
  タルボンが言った。「あいつは凄いやつだよ。こんなになってもよく此処に居られて」ほんと、そういう意味で凄いやつだ。ヤンマルグ。ポッキが借金返して、権利書が戻ってきて、母親に渡すとすかさず、ヤンマルグ「預かりましょうか」キョンミリも私や視聴者も一緒に「駄目!」といいました。
 
 天使のテジュと小悪人のヤンマルグ、ミジャ夫婦。対照的です。
 脚本のことばかり誉めていますが、いいセリフがいっぱいでてきます。
 クムジュがヨンピョに「あなたの夢は」と聞きます。ヨンピョは「お前の側で死にたい」。。。感激!でもクムジュは「私は流れる川のようだから」と無気力に答えます。本当はうれしいのだけれど、素直に言えないクムジュがもどかしいし、かわいそうな気がします。
 
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