湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

天井に弱点・・・大震災の教訓57

2011-05-09 19:48:56 | Weblog
今回の震災は
津波の被害があまりに印象が強く
そして、原子力発電所の事故が報道を独占しているため
通常の地震であれば一番問題になる建物のことが
いま一つ、話題になりません・・・いや、全然話題になりません

私の持論としては
東北地方で地震があっても
建物が丈夫にできているために
揺れによる建物倒壊での被害は少ないと考えています
これは、いつの地震でも、そうです
もともと積雪に耐える強度を持っていますし
東北には腕のいい、真面目な大工さんが多いのです

ただし、それでも、注意すべきことはあります

今回の震災では
地震で建物本体は大丈夫でも
天井が落ちてきて、死者が出るケースがありました

被害がでたのは、木造建築ではなく
鉄筋コンクリートや鉄骨造の建物です

現在の建築基準法では
耐震性を確保するため、建物構造への規制はありますが
内装への規制はありません
ここが盲点なのです

鉄筋コンクリートや鉄骨の建物は
都市部や公共建築など、大型のものが多く
耐火建築になっています

重い耐火性の建材を天井材に使うのですが
この天井を、細い鉄製の枠材で支えるのが一般的工法です
重く脆い耐火性の天井材が
細くて揺れやすい鉄製の枠で支えられているのです
これは振動にはとても弱い構造です

コメント
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