湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

言葉の危険

2006-11-21 11:29:09 | Weblog
文字を書きながら言うのもなんですが
文字というものを、あまり信じるのは危険です
同じく、人の話す言葉というものも、あまり信じてはいけない

話している現実と、実際の現実は違います
文字に書かれた事実と、実際の事実は違います
そんなことは、はじめから分かっているはずなのですが
人は案外、事実とは違う事実を、信じてしまうものです
それというのも、人の経験は限られたものであるし
私達は多くの知識を、経験によってではなく、言葉によって知るからです

学校教育とは、言葉による、知識獲得の組織化されたものです
学校で秀才とされる人々は、言葉による知識獲得に優れた人々です
こうした人々は優れた人々なのかもしれませんが
見方を変えると、だまされやすい人々ということもできます
一流大学の学生でありながら、オウム真理教の信者となる人がいるのも
けして不思議なことではないのです

言葉を信じ過ぎる危険は他にもあります
現実を見なくなることです
言葉の上だけで決着を付けようとすることです

”いじめ”が問題になれば
文部科学省の役人は「”いじめ”を無くせ」と言います
そうすると学校関係者や教育委員会は
「”いじめ”は無い」という報告書を出します
言葉だけで”いじめ”問題は決着がついてしまいます
結論として、はじめから”いじめ”は無いとしてしまうのです

言葉だけでなく、テレビやインターネットによる映像も
それ自体は、けして経験でも事実でもありません
多くが事実であったとしても、全てが事実であるとは限りません
真実は事実を見極めることで、明らかとなるのです
事実を見極めるためには”経験”が重要で
自分の目、自分の感覚を信じることです
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