湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

ゴッホと太宰治

2021-11-23 16:58:33 | Weblog
画家ゴッホの小説を読んでいます
女流作家の作品で、翻訳も女性です
文章は読みやすく、分かりやすいのですが
ゴッホの人生は、私は、ある程度知っていますから
内容に関しては、ちょっと憂鬱な想いで読んでいます

先日「ゴッホ展」に行った折、買ってきたのです
こういう本は、普通の書店では置いておりませんし
仮に置いていたとしても、目立たないところになります
やはり、美術館の中ならではの買い物です
なんでも、ゴッホに関する新説を元にした作品だそうです

私は、若い時からゴッホが好きで
あの悲しい人生に恐れをなして、画家の道は諦めました
ゴッホの他に、太宰治も好きだったので
そしてこれまた、すさまじい人生を歩んだ人なので
小説家になることも諦めました

自分に才能があるかどうかよりも
芸術を極めるのに、あれほど過酷な人生を歩まねばならないと考えただけで
芸術を創造するよりも、鑑賞する側に回った方がよいと考えたのです
その判断は正しかったと、今では思います
自分の現実主義が、自分を救いました

思えば、私はいつも夢や理想を持っていますが
やることは、だいたい現実的です
実現不能なことには手を出しません
未知の領域に進むことは躊躇しませんが
上手くいかなければ、いきなり深入りはせず、慎重に進みます

それでも、今でも
ゴッホや太宰治には深い共感を抱いています
なぜ、彼らをここまで愛しているのか
自分でもよく分かりませんが
何か強烈に私を惹きつけるものがあるのです

ゴッホや太宰治のような
未知の領域に挑戦し続ける人間に
私は、深い共感を覚えるもののようです
ただし、それだけではなく、彼らの持つ優しさが
庶民的な平凡な優しさに、やはり、深い共感を覚えるからでしょう
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