湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

封建制が一般化して民主主義となった・・・歴史の考察

2019-03-25 18:59:50 | Weblog
本郷和人氏の

「承久の乱」(文春新書)

を読みました
大いに”我が意を得たり”という気分になりました
特に、次の表現は私自身も以前から考えていたものでした
本郷氏は、鎌倉幕府を称して

「武士の、武士による、武士のための幕府」

と表現しています

これは、私も以前から考えていた表現なのです
残念ながら、このブログでは一度も使っていないと思います
それというのも、私は鎌倉幕府の勉強が足りないため
鎌倉幕府に関しては
もう少し勉強をしてから論じようと思っていたからです
なんとも悔しいかぎりです

本郷氏の考え方には、いつも共感することが多いです
以前も、徳川家康が江戸の地名を改称しなかった理由について
彼と私は、まったく同じ考えをしていました

鎌倉幕府については、さらに私に強い思い入れがあります
本郷氏の表現は、リンカーンの

「人民の、人民による、人民のための政府」

から来ているわけです
そして、これは近代における民主主義の定義と言えるものです
私は”封建制が発展し、一般化したものが民主主義”だと考えています
だからこそ

「武士の、武士による、武士のための幕府」

という表現に執着があるのです
私のオリジナルとして、この表現を使いたいのです
そして、武士とは

「義務を果たすため、命を賭けて戦い、財産を保証される存在」

だと考えるのです

近代の民主主義国家では、庶民でも

「国のために命を賭けて戦い、財産を保証される存在」

であるべきなのです

現在の日本は
兵役が無いかわり、相続権が大幅に制限されています
私の定義では、これではけして”民主主義国”とは言えません
私は、日本史上における鎌倉時代を高く評価しています
鎌倉時代が無ければ、日本は民主主国になれなかったと考えています

本郷氏のこの著書は「承久の乱」を論じながら
鎌倉時代全体が、簡潔に、判りやすく語られています
とても良い本です
ぜひ皆さんも、手にとってほしいと思います
コメント
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