湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

市場原理とモラル

2007-02-22 18:29:37 | Weblog
日経平均が18000円を超え
日銀の0,25%の利上げも
経済界に与えた影響は限定的なもののようです

元々史上空前の低金利を、少し上げただけですから
そう大騒ぎする必要もなかったのでしょう
私の商売からいえば、金利は低いほど助かります
高金利では商売が成り立ちません
ですから、金利上昇は困るのですが
こればかりは、日銀の専管事項ですから、どうにもなりません

ただ一人反対した、岩田一政副総裁だけが、私の味方です
岩田副総裁の肩書きは東大大学院教授です
東大にも、私に味方してくれる人がいるなんて、意外です
もちろん、副総裁の意見と私の利害は、まったく関係ありませんが・・・

日銀の福井総裁は、村上ファンドとの付き合いなどがあり
私は、まったく評価していません
村上世彰のような人物に利用されるようでは
その能力も見識も、たかが知れています
倫理的な問題よりも、能力的な問題として
彼は日銀総裁にふさわしくありません

今の日本には、優れた財政家がいません
マルクス経済全盛の時に教育を受けた人ばかりなので
まともな経済学が分かりません

時間外取引だろうが、インサイダー取引だろうが
法廷で有罪とされなければ正しいと考える人が多いのです
自由経済とか、市場経済というものを
そのような乱暴なものと理解しているのです
それは、皮肉なことに
マルクス主義者の自由主義経済に対する認識を引きずるものです

自由経済における、市場原理とは
計画経済という名の、国家権力による強制よりも
市場における、人々の自由な取引の方が
資源を有効活用できるという、哲学的信念に基づくものです
だからこそ、市場に参加する者は
高いモラルを持ち、権力が市場に介入する隙を与えてはならないのです
市場のモラルが、法の強制を上回るようでなければならないのです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする