湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

自分は見えない

2006-11-13 13:55:37 | Weblog
自分というものは、自分では見えないものです

あるがままの自分も見えないし
かくありたい自分、願望としての自分すら、当人には見えないのです
こうなりたい自分を人は夢見ます
それは客観的には十分実現可能性のある夢である場合も多いです
にもかかわらず、本人が勝手に
自分には無理だと諦めてしまうことが多いものです

もちろんその逆に、実現不可能な夢を追い続ける人もいます
私はどちらかというと、こういうタイプの人が好きです
人生というものは、やってみなければ分からないものです
失敗もあるでしょう
しかし、ひとつひとつの失敗は
けして、人生そのものの失敗を意味しません
人生の失敗というものは、往々にして
夢を諦めた時に起きるものではないでしょうか

自分探しの旅なんて言い方もあります
でも、自分なんて、いくら探しても見つかりません

2枚の鏡を向かい合わせに置いたように
鏡と鏡のわずかな隙間に身を置けば
鏡の向こうに鏡が映り、そのまた先に鏡が映ります
実際には、鏡と鏡のわずかな隙間しかないのに
鏡の向こうに無限の空間が広がるのです
それは虚像です
どこまでも続く虚像の連続です

自分を探すということは
立ち止まったまま、虚像に幻惑されることのように、私には思われます
コメント
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