無意識日記
宇多田光 word:i_
 



『SCIENCE FICTION』という名を冠してツアーを行うとなれば、それなりに近未来的な企画が並行すると期待されてしまうよね。こんなところでもハードルは上がる。つくづく茨の道を行く気だな25周年は。

パッと思いつくのは、コンサート中継のバーチャル化だ。今までのステレオ音声平面画面から、立体音響×VRをしかもライブストリームで、というのがどうしたって期待される。

一部は既に『40代はいろいろ♫』で実践されている。SONYの最先端技術、360RA Liveで生中継されちゃいましたね。あれを今度はフルサイズのコンサートでやろうとする、のかな。

前回は狭いスタジオで4台(だっけ?)のカメラでの撮影ということで、そこまでの規模ではなかったが、流石にアリーナ公演をとなるとかなり更に大変になるだろうことは素人でも想像できる。

更にここに、3DVRまで掛け合わせることができるのか?という話をまぁ7年以上ここで繰り返してきてる訳だけど、流石にそれはまだ時期尚早かな。

360RA Liveと3DVR、どちらか片方しか取れないとなれば自分は即座に360RAの方を取りたい。シンプルなバンドサウンドだった『40代はいろいろ♫』と異なり、フルサイズのコンサートとなるとそこにストリングスや二人目三人目の鍵盤奏者、場合によってはホーンセクション、望みは薄いがバックコーラス隊など、かなりの大所帯になることが予想される。そうなってくると360RAの明確な定位はかなりの威力を発揮するだろう。これは実に楽しみになる。

だが、所謂一般ニュースに載せるにあたって関心を引けるのは圧倒的にVRの方なのだ。もうこれは仕方がない。そこはそうそう覆らない。なので、ツアーの話題性や成功を願うなら、現実的にはVR推しが正解になるわな。

VRといえば2018年の『Laughter in the Dark Tour 2018』の時点で既にプレステから横浜アリーナ収録の『光』&『誓い』が配信された為コンサート会場でどんな風になるかは想像のつく人も多いだろう。当時店頭デモもやっていた。あれが観客を入れた状態で、となると非常に見栄えがいいわね。

VRの為にどんなガジェットを使ってくるかはまだわからないが、そういった企業とのタイアップや業務提携も視野に入るわよね。どれくらいの規模や精度でその『SCIENCE FICTION』ぶりを見せてくれるのか、勿論まだそういった技術の導入が決まっている訳ではないけれど、どうしてもこうやって妄想が膨らんじゃうのよね。どうか、名前負けしませんように。(とても勝手な祈願です)

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週末のニュースで吃驚したのがアニメ「ONE PIECE」のリメイクの話。まだ東映版が絶賛制作&継続オンエア中なのにWIT STUDIOがNetflix出資で第1話から作り直し始めるだなんて前代未聞のタイミング。アニメ化25周年でのリメイク発表になるんだってさ…


…25周年でリメイクかぁ。宇多田ヒカルは来年デビュー25周年。ならばリリースするベストもリメイクに? と、これは当然出てくるアイデア。

ただこれ、新しいリスナーにとっては別にリメイク嬉しくないんだよね。名だたる名曲の数々をまずはオリジナルで一通り手軽にまとめて聴けるのが初心者向けのベストアルバムな筈。昔からのファンなら昔から慣れ親しんだ曲を新鮮に聴かせて貰う事に意味は見出せるんだけどね。

『SCIENCE FICTION』が、例の宣言(という程大仰なもんでもなかったけど)通りに新旧何れにも満足して貰える作品になっているのであれば、それはどんな音源集になるのやら。「手の加え方」の少ない順に並べてみると…


① プレイリスト配信
② リマスタリング
③ リミックス
④ リプロダクション
⑤ リ・レコーディング
⑥ スタジオライブ・レコーディング
⑦ コンサート・レコーディング


…こんな感じになるかな。


①は現代に於ける最も手軽なベストアルバム。SpotifyやApple Musicなどのサブスクでベスト選曲のプレイリストを配れば宜しい。これでそんなに問題なかったりするから困ったもんだ。

だが、単なるプレイリストでは音質や音量がバラバラになる畏れがあったりなかったりするので、纏めて聴くのに耳当たりを良くする為そこらへんの微調整をするのが②のリマスタリングだ。これは結構可能性が高いというか、やってくるだろうね。少なくとも「全曲リマスタリング音源」は謳ってくると思われる。

③④⑤は紛らわしい…というか、世の中でも余りちゃんと区別されることなくやってきた気がするので、今回は私の勝手な分類ということで。

③のリミックスは、「当時録音した素材を全部引っ張り出してきて再構成しなおす」こと。『Eternally - Drama Mix -』がいい例で、あのトラックにはオリジナルにはないヴォーカルやコーラスが入っているが、あれは2008年に新しく録音したものが使われている訳ではなく2001年当時に録音はしていたけどミックス段階で採用されなかったパーツ、パートが使われているのだ。今回のベストアルバムで、このパターンを全曲に渡ってやってくれたらなかなか興味深い事になるだろう。そしてこの程度の改変ならオリジナルのイメージも損なわないので、新旧を満足させるという目的ならここらへんが落としどころになりそう。

④のリプロダクションはちょっと聴き馴染みがない言葉だが、要するにプロデュースの段階、即ち「楽曲の方向性そのもの」をいちから見直そうという位の手法。既に録音している素材に加えて、新しく録音したものも用いて、新しいプロデューサーが、或いは同じプロデューサーでも異なるコンセプトでサウンドを見直して構築する。このパターンは、オリジナルから然程変わらないものから原形をギリギリ留めているものまで、結構幅のある結果になりがちなのでなかなかにデンジャラス。ただ、作詞作曲クレジットが変わる訳ではないので最後の一線は越えないかな。で、このリプロダクションだとちょっと新しいリスナーには抵抗があるかもしれない。もっと時代に敏感なアーティストの作品なら、時代に合わせて現代風のプロダクションにすることで今のリスナーの耳にも違和感なく仕上げられるという利点もあるのだけど、宇多田ヒカルはどちらかというとタイムレスというか、本人独自のサウンドメイクがメインなので余りそういう需要はないかもねぇ。

⑤⑥⑦はまぁ大体同じというか、当時の素材を一切使わず、歌声から何から全部録音しなおす手法だね。⑤の単なるリレコ(再録音)はスタジオでの通常作業~リズム隊録ってキーボード被せてギタリストに来て貰ってコーラスパート48トラック録音~のプロセスをもう一度やろうという酔狂な企画。ヒカルの体力は勿論の事精神の安寧が心配になるわね。

じゃあということで、スタジオライブでいっぺんに録っちゃいましょというのが⑥で、そうこれは『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』ですね。あのノリでベストアルバムの選曲を埋めようという、まぁこれならリハーサルは大変だけど、精神はおかしくならないかな。

⑦は、ちゃんとしたコンサート会場で観客まで入れて歓声も含んだまるっきりのフルコンサートの模様を全部録音してベストアルバムだと言い張るパターン。この夜の招待に当選した人は宇多田ヒカルのベストアルバムに永遠に自分の歓声を刻み込める事になるので思い出深いなんてもんじゃないのだが、音源に拍手や歓声が入っているのを嫌う勢(つまり、普段からライブアルバムの類は聴かない人たち)がかなりの数いらっしゃるので、そこをどう判断するかになるわよねぇ。


と、いう感じでかなりのグラデーションが考えられるのだけど、現実的なのはやはり②か③、或いは②と③のハイブリッドあたりがいちばん有り得るかな? つまり、全曲リマスタリングをしながら、全曲ではなく何曲かで“Scientifically Fictional Remix 2024”のバージョンを制作する…とかそんなんでどうでしょうかね?


勿論、②で留めておいて、音源自体は初心者向けに徹し、それ以外の付録でベテラン勢に納得してうただく、みたいなパターンも大いに有り得るので、「新旧に満足して貰う」為の方法論は、音源のバリエーションのみで考えを閉じるのはまだまだ不適切だ。様々な広範な可能性を期待しながら公式からの追加情報を待ちましょうかね。

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全然関係ない話なんだけど、ファッションブランドZARAがガザを連想させる写真をリリースして炎上したというニュースを読んで溜息を吐いてしまった。見たところ「濡れ衣キャンセルカルチャーの餌食がまたひとつ」な模様だが、何が言いたいかといえば、表現者というのは最低限の国際ニュースはチェックしておかないと、どこで何が飛び火してくるかわからないから日頃から注意が必要だねという話。

予め対処した例としては、日本の漫画作品「東京卍リベンジャーズ」なんかが思い起こされる。ご覧の通り作品名の真ん中に卍(まんじ)の字が入るデザインだがこれはドイツではハーケンクロイツと酷似していると見做され公には使えない。実際、漫画以上に国際展開が為されているアニメの方ではタイトルから卍がハズされて「東京リベンジャーズ」となっている(それが理由かは知らないが)。デリケートな問題ではこういった対処が必要なケースが出てくるのだ。


ヒカルパイセンに関していえば、国際問題への関心が平時より高く、そういった問題で炎上する可能性はそう高くはない。だが、全国ツアー・世界ツアー規模のプロジェクトとなってくるとそのアウトプットはとても独力で取り仕切れるものではない為、組織的なコンプラ対策が求められるだろう。特に、ヒカルが普段やや受け身になりがちなヴィジュアル面でのチェックは厳重に行って貰いたいところ。

機械翻訳が普及したからこその言語間のトラブルも勿論気掛かりだが画像一枚の威力にはとても敵わない。TEXTよりJPGの方が文字通り桁違いに影響力が強い。画像と映像で誤った印象が流布しないような対策が求められる。

来年の宇多田ヒカル25周年のコンセプトは『SCIENCE FICTION』である。20世紀に於けるサイエンス・フィクション~科学による虚構とはおおまかに「空想科学小説」を指し娯楽性の高いコンテンツだったのだが、21世紀に於ける科学虚構とは、寧ろ現実を侵食する虚構かどうかわからない虚構のことを指すつもりなのではないか、と目下こちらは空想中だ。「発達した科学は魔法と区別がつかない」とはよく言われるが、「科学の発達が現実と虚構の間(あわい)を曖昧にしていく」のが、現代の肌感覚になるかもしれない。今回のヒカルの『SCIENCE FICTION』がそういったコンセプトかどうかはまだわからないが、仮にそういった領域に踏み込むのなら、ガッチガチのコンプライアンスで守ってあげて欲しいなと切に願うのでありました。日本全国ツアーの後に海外ツアーが控えているのなら特に、ね。

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宇多田ヒカル公式が『SCIENCE FICTION』というワードでどんなコンセプトを想定しているか、先日の@Hikki_StaffのInstagramへの投稿から抜粋して見てみよう。

https://www.instagram.com/p/C0mL7kyRQNv/

日本語の方は業務連絡という感じだが、英語の方は何故かその日本語文の直訳ではなくところどころにやたら修辞が利いている小洒落た文体になっている。例えばここなど。

『Hikaru Utada is set to commemorate this milestone in fantastical style. 』

直訳して貰うとこうなる。

『宇多田ヒカルは、この節目を幻想的なスタイルで記念する予定だ。』

マイルストーンとかなかなかに大仰。で、“in fantastical style”だそうな。これを機械翻訳は上記のように「幻想的なスタイル』と訳してくれているが、fantasticalは単なる強調の意味としても取れるので注意が必要だ。「とても素晴らしいスタイルで」程度の意味でね。なので、実際に幻想的なスタイルで来るかどうかまだ定かではない。

しかし一方で、今回新登場したトレイラー映像を指してこんな風にも形容をしている。

『Alongside the announcement, a mystical teaser video was revealed on YouTube providing a tantalising peek into the imaginative universe found on the upcoming album.』

機械翻訳はこう。

「発表と並行して、次のアルバムに含まれる想像力豊かな世界を興味深く覗かせる神秘的なティーザービデオが YouTube で公開された。」

mystical=神秘的な、the imaginative universe=想像力豊かな世界…こんな風に映像が形容されているとすると、このイメージがアルバムやツアーにまで浸透しているのか?と問いたくなってくる。だって
アルバムの方はベストアルバムだよ? 「想像力豊かな世界」とかって、既存曲並べた作品で使う形容じゃないよね。

まーつまりだ、もしかしたらこのトレイラー映像は、「取り敢えず発表を煽る為に撮っておきました」といったその場限りのものではなく、ベストアルバムのブックレットからステージセット、ステージ衣装に至るまでここで示されたSF的な世界観が貫かれている事を示唆しているものなのか?と少し思わせるのだ。ただやはりこれも、単に映像の雰囲気を伝える為に少し大袈裟に表現しているだけとも捉えられ、今んところは何とも言えないな。

というか、この英文を書いたのが誰なのかによるよなー。もし少し外部の人(それこそmuumuseのブラッドリースターンあんちゃんとかさ)だったりしたら、修辞タップリのエモい書き方も納得がいきつつ、別に『SCIENCE FICTION』のコンセプトを知り尽くしている訳でも無いのだねと合点するのだけども。kjとかktとかのサインも見当たらないし、はてさてですわ。


さて、そういった形容的修辞よりも気になったのがここの表現。

『This eagerly anticipated tour, six years since their last electrifying live spectacle ‘Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018,’ promises an exhilarating experience for both seasoned fans and newcomers alike.』

機械翻訳するとこう。

「最後の衝撃的なライブスペクタクル『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』から6年ぶりとなるこの待望のツアーは、ベテランのファンにも初心者にも同様に爽快な体験をお約束します。」

肝心なところを更に抜き出そう。

“promises an exhilarating experience for both seasoned fans and newcomers alike.”
「ベテランのファンにも初心者にも同様に爽快な体験をお約束します。」

「ベテランのファンにも初心者にも」だそうな。これは私が前々回の日記で触れた

『SCIENCE FICTION』は、
 一体誰の為に、何の為に
 リリースされるのか?」

という疑問に対する、部分的な回答になってやしないか? つまり今回のツアーは、長年応援してきたファンの方を向いて壮大な25年を振り返る回顧的な内容だけでもなければ、新しく入ってきたファンの為に宇多田ヒカルの今をダイレクトに伝えるだけでもない、そのどちらも包含した極めて野心的な内容になると、宣言しているように見える。ますます、「茨の道だねぇ」と呟いてしまう私なのであった。

ツアーの内容がそうであるならば、連動するベストアルバムもそういった内容になっているのか? つまり、宇多田ヒカルのことをよく知らない人も楽しめるし、隅々まで知り尽くしてる人も楽しめるグレイテスト・ヒッツになっていると。あ、余談ですが、日本語で「ベストアルバム」ってしてるとこを英語では「グレイテスト・ヒッツ・コンピレーション」にしてるね。これは特に他意はなく、英語圏では“Best Album”は「その人の最高傑作アルバム」を指す意味になっちゃいがちだから他の言い方をする必要があったってだけですね。余談でした。

閑話休題。えぇっと、初心者も熟達者もどちらも楽しめるベストアルバムって、相当ハードル高いからね? 本来ならどっちかに照準を定めた方がいいように思うんだけど、ホントに大丈夫なのかと心配になっちゃうとこだわ。

しかし。私たちは、宇多田ヒカルとチーム宇多田ならきっとやってくれている、有言実行してくれてると信じられるのでありました。だってね、25年って長さで、ずっとこういう信頼を積み重ねてきてるんですもの。そうそうは、揺らがないわ。はい、きっと期待に応えてくれていると、確信していますですよっ!

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今回の一連の宇多田ヒカルのデビュー25周年企画、最も特徴的なのは、プロジェクト全体で『SCIENCE FICTION』というたったひとつの名前を冠していることだ。

そう、リリースするアルバムとそれに連動するツアーの名前が同じになるのは、四半世紀に及ぶ宇多田ヒカルの長い歴史の中で初めての事になるのである。


デビューライブは『Luv Live』で、アルバム『First Love』から“Love”を拝借したかな?という程度。アルバムが“1st”なのでゼロを意味するLuvなのかなという気もするが、何れにせよ繋がりは、あったとしてもわかりにくい。

初めての全国ツアーの名前は『Bohemian Summer 2000』。その『First Love』アルバム発売から1年以上経ってからというタイミングもあり、その頃の出力といえばラジオ番組『Tres-bien Bohemian』であった事からこう名付けられた。Bohemianはヒカルの敬愛するフレディ・マーキュリーが在籍したクイーンの代表曲“Bohemian Rhapsody”からとられている…と皆当然そう思ってるけど、正式にステートメントあったことあったかな? 案外記憶になかったりする。

2004年の『ヒカルの5』は、5周年ライブを5夜お送りするということで、漫画「ヒカルの碁」をもじって名付けられた。アルバム名も曲名もまるで関係なかったな。

2006年の全国ツアーは『UTADA UNITED 2006』。完全にその時のニューアルバム『ULTRA BLUE』と連動したツアーだったが、ご覧の通り名前に直接の関連性はない。「宇多田ヒカルとUTADAをユナイトする」などの意味が重視されていた。

2010年の『Utada In The Flesh 2010』はその時の最新シングル曲『Dirty Desire』からの一節、『To see me in the flesh』から採られている。殆ど初めて、自らの作品自体からの引用だった。今思えばこの歌詞自体がツアーを見据えてのものだったのかもしれないな。

同じく2010年に行われた『WILD LIFE』、これは未だに由来が全くわからない。…くま?

そして前回の全国ツアー『Laughter in the Dark Tour 2018』は、ウラジミール・ナボコフの小説「カメラ・オブスクーラ」の英題からとられている。『夕凪』がナボコフの「青白い炎」に影響を受けている…という細い御縁からすれば、一応楽曲と関係があると言えるかもしれないが、自らの作品からとられたと言うのは無理よね。

2021~2022年の『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』については、中身の説明ですわね。2001年の『MTV UNPLUGGED』とかもそう。特に深い意味はないかな…と思う。相手がヒカルだとこんな事務的な名付けでも警戒してしまうわ(笑)。


斯様な過去の経緯を振り返ってみると、今回リリースするアルバムとそれに伴うツアーの名称が全く同じというのは異例中の異例なのである。それを考えたら、やっぱりかなり作品とコンサートの内容の関連性が強いのかもしれないなと勘繰りたくなってくるのよね。次回はそこらへんの話から、になるかな。

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前回取り上げたレア音源の中にも幾つか含まれていたけれど、UTADA名義の音源が『SCIENCE FICTION』に採用されるか否かも気に掛かる。

『BADモード』が初のバイリンガル・アルバムを謳うようになった今では、歌詞が英語なのか日本語なのかで名義を分ける意味も薄れている。であるならば、英語詞曲であってもベストアルバムに相応しければUTADA名義の楽曲が含まれていて然るべきだろう。

相応しければ…というところをどう判断するかだが、例えばUTADA名義の『EXODUS』は、既に日本市場全体でのCD売上に翳りが見え始めていた2004年に100万枚超を売り上げて日本で年間6位にランクされる程の大ヒットアルバムとなった。全編英語詞作品でこの結果は異例中の異例だった。これは勿論宇多田ヒカルの別名義ということで注目されたのも大きかったのだが、なんだかんだで日本ではあの「NINTENDO DS」本体のリリース時のCMソングとして『Easy Breezy』が有名になった事が大きかったのだろう…と思うんだけどこれちゃんと検証されたことがないんだよね。同曲のCDシングルが発売されなかったのが大きいんだが。(出たのはDVDシングルで、殆ど宣伝されなかった)

何れにせよ『EXODUS』というアルバムとその収録曲『Easy Breezy』に関しては、宇多田ヒカル初のベストアルバムの選曲時に名前が挙がっても何ら違和感はないだろう。

では2009年の『This Is The One』はどうか。こちらは週間アルバムチャートでも1位を取っていない、「ヒカルが1998年にデビューして以降最も売れなかったアルバム」であるのは間違いない(例によって某UTBはカウントしない)。なので、同アルバムやその収録曲に関して、ベストアルバムの選曲で話題に上らないのも仕方ない…

…とはいかないんだなこれが、うん。当日記で今まで何度も強調してきたように、宇多田ヒカル公式YouTubeの再生回数ランキングに於いて、同作からのシングル曲『Come Back To Me』は今以て第11位だ。アップロード日が極端に早いという大きなアドバンテージはあるものの、未だに2001年年間第1位の『Can You Keep A Secret?』より再生回数が多いのである(まぁいつかは抜かされるんだろうけどねぇ)。

これはつまり、当時箸にも棒にもかからなかった日本でではなく、それ以外の国で愛されているということだわね。実際、私がホノルルで観たときも大合唱度No.1はこの『Come Back To Me』か『First Love』かというほどに観客の反応は熱狂的だったのだ。

それを考えると、宇多田ヒカルのベストアルバムに『Come Back To Me』が入っていないのはどうなのだろう?という疑念が湧いてくる…と同時に、今まで触れてなかった根本的な問いにも踏み込みたくなってくる。それは、

「宇多田ヒカル初のベストアルバム
 『SCIENCE FICTION』は、
 一体誰の為に、何の為に
 リリースされるのか?」

という点だ。もしこれが、例えば「日本国内のファンに向けて」のリリースだったなら、『Come Back To Me』が収録されていなくとも異論は少ないだろう。だが、「全世界のファンに向けて」だとすれば、様子が違ってくる。他にも、『光』でなく『Simple And Clean』を、『Passion』ではなく『Sanctuary』をそれぞれ収録して欲しい、なんて声も聞こえてくるかもしれない。

また、CDに付帯するモノの扱いもある。日本国内ツアー向けの優先抽選応募券(シリアルコード)なんかつけられても嬉しくない日本国外のファンは多かろう。逆に、是が非でも渡航してくるつもりなら絶対につけて欲しいだろう。どこの誰に向けて作品が編纂されるのか&制作されるのか。今回の商品を論ずるにあたって避けては通れない問題なのだった。次回はその辺の話から。

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ベストアルバムがリレコーディングベストやライブベストでない、既存音源を基にした構成になるとした場合、どのような仕様や選曲にすれば購買意欲を刺激できるか。最も考えられるのが「3枚目の充実」だ。

宇多田ヒカルの25周年記念オールタイムベストを作るのならヒット曲を網羅するだけで2枚組は下らない。なのでメインはそれでいいとして、3枚目を「レア音源集」として充実させるのがひとつの方法になると思われる。


具体的には、まず現在未CD化の音源を初CD化する事だ。『Gold~』EPの5曲に、『First Love (Live2023)』『Rule (Live2023)』、『First Love (2022 Mix)』『初恋(2022 Mix)』といった、ここ1年で配信された音源をフィジカル化(CD化やLP化)すれば幾らかのリスナーの食指は動くだろう。

他にも、各EPに散らばっている音源を纏めるのもいい。「B side トラックス」ってやつだね。多々あるリミックスをはじめとしたカップリングに収録されてきたトラックの数々を纏めて聴けると嬉しい。中には『はやとちり』のようなそれ自体がオリジナルなトラックのものや、『Passion ~after the battle~』のようなリミックスとは呼ばれない別バージョン、更にはストリーミングされていない『Flavor Of Life (Antidote Mix)』のような音源もある。25年の歴史を振り返るのに役立とう。ただ、量が多過ぎて3枚目に留まらず4枚目に突入するのが難。4枚組あたりからボックスセット扱いになってくるからちと厳しい。

4枚組になっていいなら、1枚目2枚目のグレイテスト・ヒッツ総てのTV MIXを収録してもいい。カラオケってやつだね。歌うには難しい曲ばかりだが、なんだかんだでカラオケ需要は高いだろう。

更に高望みをするなら、幾つも手掛けてきたコンピレーション、コラボレーションの楽曲も収録したいところ。「ラッシュアワー2」サントラの『Blow My Whistle』にアテネオリンピック2004サントラの『By Your Side』、Ne-yoとのデュエット『Do You』に、大黒摩季との「Promise "I do"」、くずとの「風が吹いてる」にTHE BACK BORNとの『あなたが待ってる』、小袋成彬との楽曲の数々…。更には椎名林檎との「浪漫と算盤」に、「I Love You」や「少年時代」も…それをいうならグリーンデイやバッドバニーのカバーもこれを機に…とか言ってたらキリが無いな。それにこれ、普通のベストアルバムじゃなくていつか出るかもしれない「宇多田ヒカルコンプリートボックス」に入れるやつかもね。


…という感じで、「3枚目のレア音源集」としては様々なアイデアが考えられるのだがいずれもCD1枚には収まりきらない。今回もしアナログLPもリリースされるとするならもう何枚組になるか見当もつかないわ。こういった候補の中から、どんなアイデアが実際に採用されるのかされないのか、指を咥えて待つと致しますかな。

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ベストアルバムの選曲を考える上で避けて通れないのが原盤権の問題だ。幾らあの曲を入れようこの曲がいいと言っても、該当トラックを扱う権利を持っていなければベストアルバムに収録する事は出来ないからだ。

ずっと同じレコード会社に居たのなら問題ないのだが、ヒカルはその点、なかなかにややこしい経緯を辿っている。昔纏めたことがあったのだが読み返すだけでももううざったい。

【ヒカルのレコード会社変遷回顧】
https://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary/e/a96517f9c216fdd41efb114ee60ef4cb

なので↑これは読まなくていいよ。そして結論から言うと、原盤権についてはほぼ問題ない筈だ。というのは、少なくともアナログ盤として昨年発売された宇多田ヒカル名義のオリジナル・アルバム8枚に関しては、2022年の時点で1998~2022年の音源をアナログ用に新たにリマスタリングしてリリースできてた、ってことだからね。非常に単純な話なのでありました。
https://twitter.com/hikki_staff/status/1480729189037010945

また、今現在utadahikaru.jpのディスコグラフィーに掲載されている商品全般に関してもまた原盤権をアーティスト若しくは現行レーベルが所持しているとみて構わないのではないだろうか。商品自体が廃盤になっていたとしてもね。そこには、UTADAの『EXODUS』や『This Is The One』も含まれている。また、2017年にサブスク解禁した時に含まれていた音源も、原盤を自由に出来るからこそストリーミングに乗せられた筈なので、今度の『SCIENCE FICTION』には、宇多田ヒカルのオリジナル・アルバム全8枚とUTADAのオリジナル・アルバム2枚に加えて、それらに関連するEP等に収められた音源からも自由に選曲出来るはずである。なら一安心だわね。


実を言うと、原盤権が不自由な方が楽しみが増していた。名曲のスタジオ・リレコーデイング・バージョンが新しく録られていたかもしれないからだ。或いは、スタジオライブで、とかね。新しい録音は既存曲であっても興奮するのです、えぇ。

だが原盤権が安泰である以上、使用する音源は基本的にオリジナル・アルバムに収録されているものになるだろうから、何か新鮮味が与えられるとすればリマスタリングのステップでになるだろう。そしてそれは、前回チラッと触れたように、数多くのフォーマットに落とし込まれる現代においては些かの魅力を付加してくれるかもしれない。SHM-CDやハイレゾは勿論のこと、360RAやドルビーアトモスなど、多岐に渡るからね。

本来なら、そういうのは「録音時に」既になんらかの準備をしておかないといけないのが大体だ。立体音響は専用のマイクシステムが要る。聴く方はスマホとイヤホンでよくなったんだけどね。

ハイレゾについてもそうだわね。実を言うと初期の宇多田ヒカルの音源はそこまで高解像度のマスター音源を録音していない。その昔Twitterで照實さんから聴き出したから間違いない(その節はすいませんでした)。なので、最初の何枚かのアルバムのハイレゾ版はやや擬似的なアップコンバートに近いものとなっている。それでも流石に、いずれもCDよりはいい音なんだけど。

それを考えると、名曲群を原盤の音源でベストアルバムに収録する場合、オリジナル・アルバムを総て持っている人にアピールする為には、そういった新規リマスタリング以外ではどのようなアイデアが必要になってくるだろうか。次回はその話になる、かな。何か思いついたら、ね。

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ベストアルバムにツアーの優先予約権が付帯するといっても、前回同様に顔認証システムが採用されているなら応募数に上限が設定される事になる。スタジアムツアーならともかく、仮にホール~アリーナ規模で宇多田ヒカルがツアーをするならソールドアウトする会場続出なのは必至。そこを出来るだけ沢山の人に観て貰う為にチケットは一人一枚…というか一顔面辺り一枚或いは二枚一組分まで割り当てられる未来がまぁ妥当よね。同じ枚数売るなら、同じ人に何回も観て貰うより、一人でも多くの人に観て貰った方があらゆる意味でよさげなのである。

だから、ベストアルバムを多々買う必要はあんまりないかもしれない。保存用贈呈用観賞用等々と普段からコンサートチケットと無関係に沢山買ってる人は別として、優先予約権目当ての人は一人一枚買っておけば十分、となるだろう。嘗て『Fantôme』を通常盤の一種類のみでリリースした事もある宇多田ヒカルなので、そもそも同じモノを敢えて複数買わせるような仕向け方はしてこないだろう。勿論、勝手に何枚も買ってくれる分には大歓迎だろうけどね。フラゲ日に店頭分総て独りで買い占めたせいで後から買いに来た人たちが手に入れられないなんて極端な事態にでもならない限り。

でも、とするとですよ、別々の商品であるのなら、それぞれに一種類ずつ買って貰うのは構わないんじゃないかな? 例えばCD盤SHM-CD盤とアナログ盤とハイレゾ配信版とドルビーアトモス版とUSBメモリ、という風に。そしてそれぞれに優先予約権を「別顔面扱い」で付帯させれば、一人でも何公演も応募できるようにならないか…?

…だなんてことも考えてもみたけれど、やっぱり「一人でも多くの人に宇多田ヒカルを観て貰いたい」という基本路線を貫くことを選ぶだろうね。宇多田ヒカルをナマで体験するというのは他の何にも代え難い一期一会なのだ。初めて観る人はそれによって人生を変えてしまう位の。ぶっちゃけ、最初っから複数回公演を観たいなんて人は既に十分以上に熱心で、沢山ライブを観たからって以後の人生の色合いが変わるもんでもないだろう。そこで1回しか観れなくてもきっと変わらず応援してくれる。0回だったら違うかもしれないが。それより、どこかの誰かにここで初めて観て貰って、物見遊山から熱心なファンに変わって貰った方が、未来に向けての購買層や聴衆の開拓にはよりよい筈なのだ。特にコンサートというのは友人知人親族等の繋がりによる口コミの効果が大きい。人を誘っていくものだと考えている層に対しては特に。だからこそ、ベストアルバムの売上枚数やチケットの売上枚数といった数より、それらを手にした「実際の人数」の方が、商売上でもより大きな価値となる。1人で10枚買うのも10人が1枚ずつ買うのも売上枚数としては同じ10枚で数値上は変わらないかもしれないが、「今後の展開」を考えたときに全く異なる様相を呈する。なので、今回のツアーも、「1枚でも多く」より「1人でも多く」をより重視するだろうと推測するのでありました。

ただそれは、繰り返しになるが、ツアーがホール~アリーナ規模だった場合の話。スタジアムツアーをやろうというのなら1人で沢山行ってあげるのがお互い嬉しい事態になるだろうから顔認証システムであってもチケット購入上限を設けないかも、しれないね。そこんところは、まだまだわからないわ。

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前々回の補足をしておくと、宇多田公式側も別にそこまで「シンコレはベスト盤ではない」と躍起になって否定して回ってきた訳ではない。現実的に、シングル・コレクションをリリースすればベスト盤と呼ばれる事になるだろう、程度の予想は20年前もついていた筈で、きかれれば「そのつもりはない」と答えるだろうけど、例えば「『UTADA THE BEST』はアーティストの意向に沿った作品ではありません!」みたいな強度で主張したかった話でもなかったのだ。なので、「今までシンコレのことベストアルバムだと思ってたよ」という人も、特に焦る必要はないのですわ。自分の好きなように受け止めておいたらいいのだぜよ。


さて、ヒカル本人が関わると何が出来るか。いちばん極端なのが、『Single Collection Vol.2』と同様に「新曲を同梱してしまえる」という点だ。最早それはシングル・コレクションと呼べないのでは?というツッコミは、2010年当時殆ど聞かれなかった。宇多田ヒカルによる1年半振りの日本語新曲リリースという興奮の前には、そんな事は些細な話だったのだ。

なので、今回のベスト盤にも新曲が入る可能性は大いにあるだろう。第一、CDでリリースするとすれば既発曲のみで構成されているより新曲が入っている方が遙かに売れるしな。恐らくそこは柔軟な対応になる。また、収録されればだが『Gold ~また逢う日まで~』の初CD化も叶うわね。それを言うならコンピレーションのみでCD化された『Eternally - Drama Mix -』をですね、、、とと、そう、ベストアルバムの話を始めるとこういうのキリがないのよね。なので軌道修正してと。


ヒカルが関わるとして、ではそういった選曲がどこに落ち着くか。予想をするのはかなり難しい。ファン投票という方法をとるかもしれないし、自ら総て決めてしまうという事も有り得る。チーム宇多田の合議に委ねる手法もあるかもしれない。前者は選曲の不満を最小限に抑えようという方策、後者はヒカルや制作陣のエッセンスを色濃く出していくやり方だ。もし『SCIENCE FICTION』のアートワークにヒカルが写っているのなら、そこで自分の色を出さない訳にはいかなくなるだろうし。


そうね、例えばその色がどう出るかを知るには、デビュー22周年記念企画、

『Hikaru Utada Playlist Library
 - Celebrate 22 Years with 22 Songs』
https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/utadahikaru/22songs/hikaru_utada.html

がうってつけかもしれない。これは2020年々末~2021年々始に発表されたものなので、更にその後にリリースされた曲の中から2~3曲ピックアップすれば2枚組ベストアルバムにちょうどいい曲数になるだろう…けれども、そう、このプレイリストを聴いた人ならわかると思うけど、この傾向の選曲でベストアルバムって言われても困るってのが大半の意見になるんじゃないのかな。幾ら何でも『First Love』も無しってのはね。

そうなのだ、シングルコレクションに較べてベストアルバムは制作陣の創造性を盛り込む間隙が増える一方で、リスナー側からの要求の縛りの強さも増すのである。波風立たないシンコレに較べてなんと波瀾万丈なことか。そこでどれくらいのサービス精神を発揮するかが選曲の評価の別れ目となるだろう。

大ヒット曲を漏れなく、となるとシングルコレクションと変わりがなくなるし、かといって22songsのような選曲を貫き通すと多数派の期待に応えられない。ここのバランスをどう取るか。そういう話になってくるのです。

ここでの解決策はといえば…そう、今回のベストアルバムのタイトル『SCIENCE FICTION』とは、デビュー25周年ツアーのタイトルでもあるのだよね。この2つは連動している。ならば、ベストアルバムの選曲は「コンサートのセットリスト」を基軸にするのが基本路線になりそうなのだ。

だが、うん、勿論選曲がそのままセトリになるという「それそのもの」だとつまらなすぎる。恐らく、ベストアルバムとツアーでは、ベストアルバムのリリースの方が先の筈だから(「ツアーチケット応募優先権」か何かをベストアルバムに同梱して売ってくるだろうことはほぼ間違いないのでね─これに関しては既に2018年のアルバム『初恋』と『Laughter in the Dark Tour 2018』で実行済みだ)、そうなるとどうなるかってーと、ベストアルバムが「コンサートのセットリストのネタばらし」になっちゃうのよなぁ。こんな興醒めなことってある!? ねぇ?

ただ、昨今は「ネタばれを知ってからの方が安心してコンテンツを楽しめる」という風潮も無視できない大きさの潮流になってきた感もあり。その雰囲気を利用して、「何を歌うかを予習してきた方が楽しめるコンサート」を企画出来れば、セトリネタばれアルバムとしてベスト盤を先にリリースするのもアリになるかもしれないね。具体的にどうってのは今パッと思いつかないけど!(使えない私である)

可能性は低いが、もしベストアルバムリリースとツアー催行の順序が逆になるのなら、ベストアルバムの選曲がツアーのセットリストそのまんまでもかなり「思い出深い」1枚になり得るし、ベストアルバムの選曲に対する不満も殆ど聞かれなくなるだろう。いやま、コンサートのセットリストの選曲への不満の声は、通常通り上がるだろうけどね。何より、どうやって優先権売るねんてなるからな。その為に新曲を先行EPとしてツアー前にリリースするとか…うーん、どうだろうね。


斯様にベストアルバムのリリースというのは選曲面をみるだけでも非常に自由度が高く、何をしてくるのか予想がつきづらい。ただ、何処かで「宇多田ヒカルらしさ」や「チーム宇多田らしさ」を発揮してくるだろうことは、やっぱり“初の”を強調してくる以上間違いないと思われる。詳細発表が楽しみで仕方がないですね。多分、来月の19日になるまで待たないといけないんだろうけどね!

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最初ベストアルバムをリリースすると聞いて私が漏らした一言は、「茨の道を選んだのか…無茶しやがって…」というものだった。

今までの経緯を踏まえれば、別に『Single Collection Vol.3』をリリースしてもよかった筈なのだ。既にオリジナルアルバムは『Fantôme』『初恋』『BADモード』と3枚溜まっているし、最近曲の『Gold ~また逢う日まで~』もある。これは、『First Love』『Distance』『DEEP RIVER』のオリジナルアルバム3枚と『COLORS』が揃った状態でリリースされた『Single Collection Vol.1』とほぼ同様の条件なのだから。

なのに、ベストアルバムを選択した。ベストアルバムの厄介な所は、前回指摘した通り「選曲が自由」な点にある。どの曲をどんな選び方で選んでも、必ず「なぜあの曲は入っていないのか」という意見が届くのだから。そりゃ厄介ですよね。

シングルコレクションならその問題はない。選曲に揺らぎはなく、あの曲が入ってないこの曲はどうしたんだと言う余地がないからね。そこを敢えてのベストアルバムのリリースなのだから、敢えて苦難の道を選んだというのがこちらの素直な感想なのだ。

実際にあの曲が入ってない云々と言い始めたら最終的には全曲収録になって、「宇多田ヒカルオリジナルアルバム8枚組(or10枚組)ボックスセット」を以てして「宇多田ヒカルのベストアルバム」と銘打つことになり…いやそれでもいい気がするなぁ。それで何の問題もないわな。「宇多田ヒカルは常にベストの曲をリリースしてきたので、ベストアルバムは全曲集になります。」─まさしくその通りだもの。ということで、これがヒカルがベストアルバムをリリースする場合の正解例のひとつとなるだろう。

他方、昨今はタイム・パフォーマンスという言葉もよく見掛けるようになり「出来るだけ短い時間で手っ取り早くコンテンツを摂取したい」というニーズは日に日に高まるばかり。であるなら、全曲のサビか出だしの数十秒のトラックを並べてベストアルバムと言い張るのも面白い。「宇多田ヒカルの25年の歴史をCD1枚で振り返る」とかね。…あ、今の曲数だと秒数どうだろうな? 80分収録でも4800秒だもんね。なかなか厳しいなぁもぉ。

という、冗談のようでいて自分としては結構欲しい二案については残念ながら実現可能性は低そうですね。


結局、「宇多田ヒカルがベストアルバムを出します!」ときいて最大多数が思うのは

「『Automatic』や『First Love』や『Can You Keep A Secret?』や『Flavor Of Life』や『花束を君に』や『One Last Kiss』が1枚のCDに!」

みたいなとこだろう。となるとまぁ無難に、今ならYouTubeや各サブスクでの再生回数上位15曲位を収めたら、皆が聴きたい1枚が出来上がるわね…

…というので、果たして宇多田ヒカル制作陣が満足するのかというと、きっと否なんだよね。そんな誰でも作れそうなアルバムを自分たちの名前のクレジット入りで世に問おうだなんて…いやまぁ『Single Collection Vol.1』はそんな感じだったけど…『Single Collection Vol.2』は色々と気合が入っていたからねぇ。特にそこは、ヒカル自身が参画するか否かという点が非常に違っていてな。それがどんな違いを生むかというと…

…まだヒカルからの、今回の「SCIENCE FICTION PROJECT」に関する発言は、ないか。「TOMORROW」をリポストしたっきりだね。固定も『Gold~』のまんまだし。なので、ベストアルバムに対してどれくらいのテンションで、どれくらいの関わりがあるかはまだ推測するしかないけれど、トレイラーでの表情の格好良さからしたら、かなり関わってそうな気がするので、そのつもりで以後予想を立てていくことにしますかね。

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さて今回のベストアルバム発売の触れ込みはこうだ。

「宇多田ヒカル デビュー25周年を記念し 2024年 初のベストアルバム「SCIENCE FICTION」を発売」
https://www.utadahikaru.jp/news/ke6hfjiqnv/

そう、「“初の”ベストアルバム」なのである。“初の”。当然、次のような疑問が呈されるだろう。

「『Single Collection Vol.1』と『Single Collection Vol.2』はベストアルバムではなかったの?」

ってね。これについては、非常に単純に、私の知る限りに於いては、

「(ヒカルや照實さんも含めて)公式がシンコレ2作品をベストアルバムと呼んだことが1度もない」

という事でほぼファイナル・アンサーかと思う。新聞や雑誌やテレビやラジオといった媒体から情報が発信される際にシンコレのことをベストだと呼称した人が居たかもしれないし、またファンやリスナーがそう呼んだことも沢山あったかもしれないが、作って出した方はシンコレをベストだと見做した事は(私の知る限り)1度もないのである。勿論、ヒカルの意に反した『UTADA THE BEST』は最初から数えていないよ。

なので、出す方の「つもり」としては紛れもなく「“初の”ベストアルバム」で何の間違いもない。シンコレをベストだと解釈した(い)人はそれはそれで構わない。そういう人は今回の『SCIENCE FICTION』を3枚目のベストアルバムと呼べばいい。『UTADA THE BEST』も加えたいなら4枚目と呼んで構わない。そう思ってる人同士でなら問題なく通じるんだしな。ただ、お互いに数え方が異なる可能性をアタマに入れておけばいいだけの話。

てことで、当日記では公式準拠で行きますね。シンコレ2枚はベストアルバムとは呼ばないし、『UTADA THE BEST』は数えないし、『SCIENCE FICTION』は「“初の”ベストアルバム」と見做す。そこは踏まえておいてうただければ。


さてでは、もう少し突っ込んで「何故公式はシングル・コレクションをベストアルバムと呼ばないか」について考えてみようか。世の多くの人たちはシンコレ2枚を「宇多田のベスト盤」と見做しているケースがとても多い。なのにそれに流される気がないのは何故なのか。

これはもう至極単純。彼らは徹頭徹尾「作る側」だからだ。制作に臨む態度が、シンコレとベスト盤ではかなり異質になるのである。

まず、選曲が自動的かどうかでベストとシンコレは別れる。Automaric or not ? ってこったね。

その作品が「シングル・コレクション」であるなら、選曲は自動的に決まる。シングル盤でリリースした曲をただひたすら並べるだけなのだから当たり前だ。


(…とはいえ、「どこからどこまで並べるか」に関しては、少し自由度がある。実際、2004年に『Single Colection Vol.1』に2003年発表の『COLORS』が含まれるかどうかは当時注目だった。その時点ではまだシングル盤のリリースのみで、どのオリジナル・アルバムにも収録されていなかったからだ。結局はシンコレ1に収録されたのだけど、結果同曲は「先にシングル・コレクションに一旦収録されておきながら、後に何年も経ってからオリジナル・アルバムにも収録された」稀有な楽曲となった。

また、映画の上映タイミングによっては『誰かの願いが叶うころ』も収録されていておかしくなかった。シンコレ1の発売日が2004/3/31で、同曲のシングル盤の発売日が2004/4/21だったからね。僅か3週間の間隔だ。勿論、先にシンコレに入っちゃうとシングル盤売れなかったろうから入れるならシングル盤先行発売になってたろうが。)


…と、いうことで、多少の揺らぎは有り得るものの、基本的にシングル・コレクションというものには「選曲作業」が存在しない。クリエイティブなフレイバーを主張するとしたらマスタリングと曲順決めくらいだ。

実際、シンコレ2枚では曲順にかなりのこだわりがみられる。『Single Collection Vol.1』では、1曲目が『Automatic』ではなく『time will tell』だ。普通に考えると宇多田ヒカルの代表曲といえば『Automatic』なのだから1曲目は間違いないよねとなるところを引っ繰り返してきた所に、携わった制作陣のこだわりや矜恃が感じられる。また、『Single Collection Vol.2』ではVol.1とは反対に時系列を遡る順で楽曲が収録された。ここらへんも、ただシングル曲を並べるだけという芸の無さをよしとしない制作陣のこだわりが現れていた。

そう、このように、制作陣の皆さんの気持ち&心持ちが、選曲がAutomaticなシングル・コレクションからですら節々に滲み出まくっていたのだ。俺たちは惰性で商品を出すなんてことはしない。どこであろうがチャンスがあればコンテンツがよりよくなる方法は無いか、それをどう実現するのか、常に頭を捻ってるんだぞ、というアティテュードが端々から垣間見られるのである。それが25周年を迎えた「チーム・宇多田ヒカル」を構成するスタッフの皆さん、制作陣なのだ。

そんな矜恃と熱意に満ち溢れた方々が、今度は選曲の自由度が格段に増す「ベストアルバム」に取り組もうというのだから、シングルコレクションとは「大いなる差別化」が図られるに違いないのである。そんな彼らのスピリットからして、故に、『SCIENCE FICTION』を「“初の”ベストアルバム」と呼ばない世界線は、なかなかに有り得ないのでありました。制作して世に問う方としては、ね! 繰り返しになるけれど、受け取る方は、自由に受け取れば、いいだろう。

そしてそして、さっきから言っている「制作陣」とか「スタッフ」に、今回は『Single Collection Vol.1』の時とは異なり&『Single Collection Vol.2』の時と同様に、ヒカル自身が大きく関わっている可能性が非常に高い。故に、『SCIENCE FICTION』は、通常でいうところの「宇多田ヒカルの新作」とは呼ばないかもしれないが、「宇多田ヒカルによる新しい創作物」となる未来はかなり高い確率で約束されているとみるべきだろうね。次回はそこらへんの所を突っ込んで考えてみたいわ。

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2023年12月9日土曜日。一昨日ですね。ヒカルが2024年にベストアルバムを発売し、全国ツアーを催行する事が発表された。ほんま最高の出来事やね。

「25周年で2024年に」というのが書いててややこしくてなぁ。うっかり省略して「24年に」とか書いたら「25周年の誤字?」と勘違いしそうになるからしっかり4桁の「2024年」表記を死守していく所存。ハッシュタグも『 #HikaruUtada25 』だ。「HikaruUtada2024」ではない。また、「#UtadaHikaru25」でもないことに注意。事前に今回いよいよワールドツアーか!?ということでアーティスト表記をどれで固定していくかは注目だったのだが、特に変更なく『Hikaru Utada』という「ファーストネーム・ファミリーネーム」の表記になった。恐らく、このままで何十年も行くことになるだろうな。世の趨勢次第で“改名”する可能性はあれど。

といった表記の注意事項を確認しつつ、今回の発表内容を振り返ろう。

来年ベスト盤とツアーがある。以上。

ほんまにこれだけである(笑)。何ひとつ詳細、ディテールについての発表はなかった。トレイラーも音は『One Last Kiss』で既発音源だし、2024年という括り以上の情報もない。

だが、いやだからこそ発表自体が英断よな。ここで一報入ることで少なくともここから1年間前後に「生きる希望」を持てる人間が少なからず居るのだから。特にここを読みに来ているような人種については死活問題であろう。なんとか必要な資金と休暇と健康を手に入れる為にここは頑張ろう!と思わせるだけの威力を、新情報は持っている。故に、たとえ詳細が煮詰まってなくてもここで発表に漕ぎ着けた点については非常に高く、これ以上なく高く評価すべきだろう。どうもありがとう、ヒカルと関係者スタッフの皆様。

なので、もしかしたらツアー日程も、主要都市は取り敢えず押さえられたから全国ツアーと打ち出せるようになっただけで、総ての日程が決まっている訳ではないかもしれないな。勿論、ガチガチにもう固まってるのを発表のタイミングを窺っているだけかもしれないが。なので、まだ今の時期は「うちの地元に来て!」というアピールも、少しは効き目があるかもしれないぞ? ほんの少しかもしれないけれど。なんだかんだで、お客が入るという確信は欲しいのだ。今回のツアーは6年振りとなるが、6年という歳月は趣味が変わったり住所が変わったり交友関係が変わったりするには十分な期間である。前回ソールドアウトだった会場が今回も同じとは限らない。いや宇多田ヒカルならどこでやろうがソールドアウトでしょう!と思われてそうな節もあるが、現実はそうではない。会場のキャパシティやタイミングを見誤れば集客に揺らぎが出てくるのは必定なのだ。これが頻繁にツアーをしているバンドやアーティストなら話は違うのだけどね。6年振りとかいうペースでは生活に根付かない。コンサートなんてのはお祭りや行事みたいなものだから、「行く習慣」が育まれているかどうかで大分事態が変わってくるのだ。

今回のツアーは、どんな会場になるのか。観れるか観れないかを大きく左右する目下最大の関心事のひとつだ。なればこそ、宇多田ヒカルの知名度ならスタジアム・ツアーを、五大ドームツアーをと所望するのは自然な流れ。だけど、やったことがない以上運営元が賭けに出るのは相当に難しい。現実的には、今回はアリーナクラスで固めておいて、応募総数の推移をみながら次のツアーの規模を決めていく、というのが基本路線になると思われる。だなんて仮に言えるのは、ヒカルが然程間を空けずに再びツアーをするつもりがある場合に限るのだけど。

ともあれ、まだ今は情報は何もない。油断も予断もできない。諦めるのは早いし、行けると思い込むのも早計だ。ただ今は、「行けるという想定で」様々な今できる準備を積み重ねておく事でしょうな。まずは当日現地に赴いて2時間余りを過ごせる体力と健康を養うとこからですわ。それがないと何も始まらない。一方で、様々な事情から来年のツアーには行けそうもない、という人はベスト盤の発売を待ちたいところ。それがどんな内容になるかは…また次回にでも予想してみますか。

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24時間前にあんな意味深な予告をされると「用意周到・準備万端」っていうイメージが醸成されちゃってね。特に不安とか心配とか、する必要はなさそうで。

過去には、ちょっとしたフェイクを入れられた事もあったよね。『ヒカルの5』の時などはヒカルが事前にメッセで「夢に見るほど今度のホームページのリニューアルが楽しみで!」とやたらに強調するもんだから一体何があるんだろう写真が新しくなってデザインが変更になるとか?そんなんいつもやってるじゃん?と訝しんでいたら『ヒカルの5』の開催告知をサプライズでぶっ込まれてそのままチケット争奪戦に雪崩れ込むってスンポーだったからね。5日間計約五万席とかに対して百万通を超える応募があったとか。倍率20倍だぜ…よく当たったなぁ我ながら。(遠い目)

んで、そんときのスケジュールが「2003/12/8告知、初日公演2004/2/3」という「2ヶ月足らず」な日程になったという話は以前強調した通り。

なので、このあと零時を跨いでどんな告知があるかもわからないけれど、週末だからってのんびりしてていいかどうかはわかんないぞ。結構手続きとか急がなきゃならないかもしれない。

だってねぇ。学生の人はピンと来ないだろうけど、職種によっては有給休暇を取るのを決めるのに「2ヶ月後」ってそんなに余裕がある感覚じゃないのよ。繁忙期に抜けるとなれば今から誰かが休んでるときの肩代わりを率先して申し出なきゃ…とか考え始めたらね。本来有給休暇なんて朝起きて「あ、今日は休もう」で取れて然るべきだと思うんだけどねぇ。…まぁそれはいいや。

どんな企画になるかまだわからないけれど(何度も強調しないとすぐ勘違いが固定されてしまうので何度でも強調します)、宿を取るとか交通手段を確保するとかってなると、これまたそんなに時間があるわけでもない。これから応募して抽選して当選する類の何かだったりしたら、会場からアクセスのいいホテルとか早割の切符とか、どんどん押さえられてしまって果たして私も無事に手に入るのか?と心配になっていく。中には結構危ういものもあるんじゃないですか。うん、そんなに時間的余裕はないわよね。

それに、さっきの『ヒカルの5』の話、20年前だからね!? あの頃よりあらゆる手続きの電子化が進められていて…いやあんま進んでない気もしなくもないけど…まぁ、兎に角あの頃より少なくとも少しは便利で迅速になってはいる、筈だ。なのでインターバルも短くなる傾向にある。実際、2年前に『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』が2022/1/19に配信された時のチケット発売日は2年前の明日、2021年12月9日、デビュー23周年記念日だったのだからね、今回も「来月の誕生日になんかやります。応募してね。」という告知があるかもしれない。その場合だと6週間、一月半しか時間が無い。ますます休みがとりづらい…っ!

そして、えぇ、今週この日記で過去のデビュー記念日を復習してきた皆さんなら確認したかと思うが、記念日のニュースは

「今後こんな事をします!」

という未来への告知とともに

「今日こんなものをリリースしちゃいました!」

という即日手に入る新しいコンテンツも伴っていたりする訳である。それこそ、『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』開催告知が出た同日に『君に夢中』のMVが公開されたりした訳で、そういうニュースも、このあとあるかもしれない。だから侮れないぞ記念日の告知ってのは!

更に中には、我々の参加を促す企画というセンもある訳だ。好きな曲を教えてねとか歌詞についてツイートしてね、とか。SONYストアで展示するから来てね、なんてのもあるわよね。兎に角、双方向で様々な可能性が考えれる上に、ニュースはひとつとは限らないかもしれない。なので、今夜のてっぺんを一緒に跨ごうと思ってる皆さんは、意識をハッキリさせてその時を迎えるためにも今のうちに仮眠の一つでもとっておいた方が…って言ってほんのちょっとのつもりで寝床に入って気がついたら朝でした!みたいなことになる??(笑) そりゃガックリ来るよね。まーでもね、もう泣いても笑っても2023年12月9日はやってくるのよ。身の安全と健康をしっかりと確保して、その瞬間を手薬煉引いて待つと致しましょうかな。

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おいおい、公式が煽ってきよったで。「TOMORROW」やて。
https://twitter.com/hikki_staff/status/1732777331318809016

公開されたヴィジュアル・イメージは『Time』MVを彷彿とさせる幾何学模様で、ワームホールとタイムトラベルを想像させてる気がするけれど、最近こういうイメージってその時限りだったりするからねぇ。そもそも最近曲『Gold ~また逢う日まで~』の15秒スポットからしてその後公開されたMVと全く関係が無かったりしたし。煽りのためだけにりなやんあたりがサクッと作ったという可能性も考えられる。勿論、シルエットが取れて全貌が明かされる!という展開にも期待してしまうのですが。

にしたって24時間前とはいえ事前に煽ってくるとは、自信の顕れなのかな。サプライズで強襲したいんなら期待のハードルが上がる分逆効果だしな。一方、それ以前からカウントダウンしていた訳ではないので、熱心に毎日スタッフツイートをチェックするような人たちに対しては予め予告をするけれど、という匙加減かもしれない…とか思ってたら約330万フォロワーの@utadahikaru がスタッフツイートをリツイートしてきてるな。これで一気に拡散されるか?


そして勿論気になるのが、スタッフツイートのリプライ欄のこちら。


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Guess what's just around the corner?
#HikaruUtada #9December

¿Adivina qué está a la vuelta de la esquina?
#HikaruUtada #9dediciembre

明天是什麼日子呢...?
#宇多田光 #12月9日

https://twitter.com/hikki_staff/status/1732777335471161623?s=19


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英語とスペイン語と中国語!? 意味はどれも「目前に何が迫ってるか、わかる?」という質問のようだ。我々は素直に「デビュー記念日!」と答えておけばよいのだけれど、英語圏とラテン語圏と中国語圏の何れもに何か影響のある内容ってこと!? えぇぇ、何なの!?


こほん、話は唐突に変わるが、昨日Adoの世界ツアー日程詳細が発表された。

https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/132568/2
https://twitter.com/ado1024imokenp/status/1732778287578140744

うむ、見事にアジア欧州米国と世界中を回る日程だね。みてみるとどこも結構大きなハコで、いやはや、初の世界ツアーだと思うけど、主催?のクランチロールは自信があるんだろうな。この会社の名前が上がるということはアニメタイアップを前面に押し出した集客をするということかな? どこが仕切って、どんな集客を期待するかで世界ツアーの色合いが変わる。どんなことになるやら期待が尽きない。


…こほん、唐突に関係ない話題を挟んでしまった。ウン、全然関係ナイナー…しまった、棒読みになってきた。ともあれ、ヒカルさんは更にインスタストーリーズも投稿してくれてるようで、今日たった今元気に過ごしているだろうことが窺えて、現時点で既に大変喜ばしいことであり申します。もう何があっても、デビュー25周年を素直に祝えそうですわ。

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