今日からスパイファミリー劇場版が公開なのか。普段アニメを観ない人たちにも認知されるほどコラボ展開してきてて、多分送り出す方はルパンとコナンを掛け合わせてアーニャIP総取り作戦とかをしたいんだろうけど、果たしてどこまで行くんだろうね。興行収入どれくらいになるのやら。しかしコイツまで当たったら本当に今年は種崎敦美無双フィニッシュになりますねぇ。フリーレンも彼女だものね。それをいうなら主題歌のOfficial髭男dismもか。あいつらはもうこの3年間ずっと無双ですけれど…
…だなんていう話題をついつい向こう岸のこととして感じてしまうのは、ヒカルパイセンがロンドン在住な事と無縁ではないと思われてね。まーあたしゃ呑気に関東平野で暮らしてるので単なる感覚の間借りなのですけど、例えば『気分じゃないの(Not In The Mood)』の運んでくるフィーリングの方がよっぽどリアリティがあるというか。ロンドンのカフェやバーはおろか、徒歩すぐで行ける自分ちの近くのカフェやバーにすら行かない人間が何を言っているのかという話なのですが、結局はどの感覚に惹かれて物事に関わるかという選択の話なので、今どこに住んでるかとか関係ないのよね。
その“気分じゃないの”記念日から、もう間もなく(来週だね)2年が経とうとしている。その間にリリースされた楽曲はといえば『Gold ~また逢う日まで~』ということになるのだけど、シンプルに1曲だけだとヒカルの創造性がどんな軌跡を今描いているのかがいまいちわかりにくい。二次曲線なら二点が、三次曲線なら三点が必要なように、高次元の創造性に隠れた軌跡を読み取る為には出来るだけ多くのアウトプットを貰える事が必要でして。そんな中で『Rule』だとか『Me Porto Bonito』だとか、純粋な新曲でないながらも新しいアウトプットも堪能しつつ、ですわ。
そんな思いを抱くこの時期にベストアルバムと全国ツアーというのには、常々述べて来た通りどう解釈したものかという戸惑いがある。過去曲の出し直しと、その選曲に基づくであろう集大成的なコンサート。変な話だが、座組次第では「たった今の宇多田ヒカルの創造性」を覆い隠してしまうかもしれず。そんな超絶贅沢極まりない事を考えると、『SCIENCE FICTION』というコンセプトがヒカルにとってよいインスピレーションになっていることを願わずには居られない。
聴衆からのリアクションというのは、良し悪し超えて感銘を与えるものなので、経た後の活動への刺激としては申し分ない。だが、ヒカルはロンドン在住で、来日してコンサートを行う立場。もし仮に、ヒカルもまた「日本を観に来る」立場だったりしたら、今の現状をどう感じてどう曲にするだろうかとふと考えてしまった。実際、昨年夏も今年夏も“来日”しているのだし、外から見て何を感じたのか。知れたらきっといいだろうなと思うのでした。
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