無意識日記
宇多田光 word:i_
 



毎月恒例日本レコード協会によるストリーミング認定、2023年11月期はめでたく『First Love』がプラチナ認定されました。1億回再生である。おめでとうおめでとう。

当然のことながらストリーミング解禁以降の再生回数なので2017年12月8日からの約6年に渡る歳月での1億回再生だ。

で。一方YouTubeでの同曲のプロモーション・ビデオの再生回数は現在9716万回余り。まだ1億回に届いていない。こちらは一応アップロード日が2016年1月28日となっているから、期間はもう8年近い。なお、それまでもYouTubeにMVは置いてあったんだけど、1回再生回数がリセットされてんだよねコレ。なので通算再生回数はもっと高い筈なんだがここで注目したいのは総再生回数よりその増加ペースの方。そう、いつの間にやらYouTubeでPVが再生されるよりストリーミングで音源を再生される方が割合として多くなってたんだね~…めっちゃ今更なのかもしれないけど。

ストリーミングがスタートした当初はなかなか再生回数が伸びなくて、そりゃタダで観れる&聴けるYouTubeの方がSpotifyや有料のApple Musicよりアクセスされるよね~なんて思ってたんだけど今やストリーミングの方がずっと強いのだ。この6年で、隔世の感がある。


そして、今月はその『First Love』のプラチナ認定と同時に『Beautiful World』と『Can You Keep A Sectet?』のゴールド認定もあった。5000万回再生。こちらもあなめでたやなのであります。

『First Love』と同じようにYouTubeでのPV再生回数と比較してみよう。ストリーミングの方は、どちらの曲も『First Love』と同じく2017年12月8日からの約6年の集計でそれぞれこの度5000万回再生。他方、YouTubeでは『Beautiful World』が2018年2月2日からの約6年弱で約3200万回再生、『Can You Keep A Secret?』が2015年2月5日からの9年弱で約2698万回再生となっている。つまり、

「『Beautiful World』と『Can You Keep A Secret?』に関しては、ストリーミング再生の(頻度の)方がかなり多い」

ってことになる。いやはや、これは実は予想外でな。『Beautiful World』はアニメベースのPVとなっていて曲を聴きたい人のみならずエヴァのアニメを観たい人も再生してくれてるのだろうと踏んでいたし、『Can You Keep A Sectet?』は宇多田ヒカルには珍しいドラマ仕立てのPVで、これまた曲を聴くのみならず映像も確り観たいというニーズが強いだろうとばかり思っていたのに。こんな「ストリーミング再生が主流なんです」な比率になっていようとはね。

これは、逆に考えるべきなのかな。『First Love』が、余りにも有名過ぎて、「サブスクに毎月千円払うのは高い」と考える普段音楽をそこまで熱心に聴かない人でもたまに聴いてみたくなる名曲として捉えられていてそんな確固たる地位を築いていると。『Beautiful World』も『Can You Keep A Secret?』もかなりの人気曲だけど、これらを聴こうという人はそれなりに普段から音楽に熱心で今やかなりの割合でサブスクに加入していると、そんな風に解釈できそう。

元々『First Love』は2010年に宇多田ヒカルオフィシャルYouTube(『Goodbye Happiness』PV由来の相性が“UTUBE”)が立ち上げられて以来、数字の上ではずっと最強だったのだけど(最初期はGBHPVがずっとトップだったけど、当時最新曲だったからね)、昨年のNetflixドラマ『First Love 初恋』のお陰でその強度にますます拍車が掛かったのかもしれませんな。伝説が更に伝説化した、みたいなことになっとる。凄いよねぇ。


で。次の認定はダブル・プラチナ、2億回再生になる。このペースでいけば2029年辺りに到達する計算になるんだけど、きっともっと早くなるんだろうね。少なくとも、来年の全国ツアー&ベストアルバム『SCIENCE FICTION』によって更なる加速が掛かるには違いない。こういう副次効果を味わうのも、来年の楽しみの一つになりそうだわさ!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




くふぉ、クリスマスの夜にくまちゃん4コマだなんて、なんたる素敵なクリスマス・プレゼントを。ありがとうヒカルパイセン。

もうね、うるうるですよ私。メインストーリーは「まくらさんにプレゼントを買って帰ったくまちゃんにサンタさんがクリスマス・プレゼントを置いていく」というハート・ウォーミングなものなんだけど、どのコマも涙腺を刺激するというかね。

特に一コマ目の背景に親子連れが居る所でウッと来ましたよ。あれ、CDシングル盤『ぼくはくま』同梱絵本のオマージュなんね。あそこでは河を隔てて仲睦まじく実写風の熊の親子が多分鮭を捕ってあげたりしていて。それを横目にくまちゃんは水溜まりにぼんじゅーるしたりおやすみまくらさんしたりという。今回はクリスマスの日本が舞台だけど、描いてるのは基本的には同じ風景だ。

二コマ目も泣かせるねぇ。コタツに入ってテレビでM-1観てる。今年の日本のクリぼっちの典型的パターンだったんじゃないかな。絶妙な距離感よね。落ち込むのとも燥ぐのとも違う、ただただこの日の一夜を過ごすくまちゃんの後ろ姿にいつのまにか共感してるクリぼっち勢。くまちゃんはプレゼントを控えさせているけど、まくらさん宛てだからねぇ。ディスプレイに推しの画像を表示させてひとりでクリスマスケーキにロウソク灯すようなもんでしょ。…ん、ややイメージが古いか(←ダイアルアップ通過世代)。

なんだろうね、現在シングルマザーでこどもと暮らしてるヒカルさん自身は多分独りでクリスマスを過ごすなんて事はもうないんだろうけど(仕事場で過ごす時も誰かは居るだろうし。ドイツ人と踊ってたこともあったな。)、くまちゃんを描くと、昔から変わらない風景になるんだね。そこの「変わらなさ」はもうそのまま「絶大な信頼」に変わるのでもあって、もともと微塵も心配してはなかったけど、ますます次の新曲もきっとこちらの心を大きく動かしてくれるものになっているのだろうなと確信を深めましたよ。次のリリースに自信がない人は、こんな漫画書けませんもの。

しかし、『SCIENCE FICTION』をスタッフが日本語・英語・中国語・スペイン語で告知した時はどうなるかなと思ってたけど、今回の漫画は描き文字も日本語ならテレビもテレビ番組も日本製。来月のタイアップも日本のドラマだもんね。ここらへん、1年前にNetflixで全世界配信された『First Love 初恋』とは大きく違う所。もしかしたら来年の早い時期に日本でのプロモーションもあるのかな? わかんないけど、ひとまず今日は4コマのくまちゃんを慈しんで過ごす事にしますね。優しい世界よ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )