無意識日記
宇多田光 word:i_
 



本日のスタッフツイート。by 菊田くん。


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連日冬っぽさが増していくばかりですね。

この時期に見たくなる
#FirstLove初恋 とともに
楽曲もぜひお楽しみくださいkt

「初恋」
erj.lnk.to/yQd1zTS


https://twitter.com/hikki_staff/status/1731515370945818745


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ソニーミュージックアドベントカレンダーとかいうの(クリスマスカウントダウンっすな)に合わせたツイートなので特に他意は無いのだろうが、ここで『初恋』をフィーチャーしてくれることにトキメキを感じずに居られない。毎度言ってるとおり、ドラマのタイトルが『First Love 初恋』なのに話題に上がる曲は『First Love』ばかりなのでこうして公式から『初恋』もどうぞとアピールしてくれることが非常に嬉しい。ぐっちょぶ菊田くん。

しかし、幾ら何でもこの差はないよなぁ…と『First Love』と『初恋』の格差に毎度嘆くのだけれど、やはりライブで『First Love』に続けて歌われた『初恋』の超絶大迫力を知ってるかどうかで、全然印象や評価が変わるんだろうな、だとしたら致し方ないなというのが今のところの感情の落としどころだ。

で、昔この流れで「コンサートで『First Love』に続いて歌われた曲」特集を組んだ気がするのだが何故だか見当たらないので、ネタが重複するのを覚悟の上で今一度そこんところの一覧を書き下したいと思う。次のようになる。



2000『Bohemian Summer 2000』:Wait & See ~リスク~
2004『ヒカルの5』:Deep River
2006『UTADA UNITED 2006』:Devil Inside
2010『In The Flesh 2010』:Can You Keep A Secret?
2010『WILD LIFE』:Flavor Of Life - Ballad Version -
2018『Laughter in the Dark Tour 2018』:初恋



とりあえず今回は約2時間のフルサイズ・コンサートに絞った。およそ二つの傾向がある。

「『First Love』を一旦のピークとした上で、そこからあらためて盛り上げていく曲」



「『First Love』から更に畳み掛けるバラード曲」

である。前者に当て嵌まるのはボヘサマの『Wait & See ~リスク~』やインフレの『Can You Keep A Secret?』で、何れもミリオンヒットの大人気曲だ。バラードでしっとり涙腺を感動させた後に身体が動き出すような。少しムードは違うけど、『First Love』で一旦ピークを迎えてそこからUTADAパートに入っていくウタユナの『Devil Inside』も前者に含めようかな。

後者に当て嵌まるのはヒカ5の『Deep River』、ワイルドライフの『Flavor Of Life - Ballad Version -』、ラフダクの『初恋』となる。何れもテンポがスロウなバラード・タイプの楽曲で、日本有数のスタンダード・ナンバーである『First Love』からあまり雰囲気もテンポも変えずに流れてくるからには相当楽曲の力に自信があるのだということができる。今のところその頂点というか最も際立った存在なのが『初恋』だ。

『Laughter in the Dark Tour 2018』でのヒカルによる『First Love』のパフォーマンスは相変わらず素晴らしく、よくもここまで殆どアルバム通りの歌唱を聴かせてくれるものだなといつも感心感動するのだが、『初恋』の化け物じみたパフォーマンスは最早人間業とは思えない大迫力で、人間て歌一本でここまで気迫を漲らせる事が出来るのかと唖然呆然とさせられたのだ。だからこそあの頂点たる長尺の静寂の間、誰一人として物音一つ立てなかった。完全に聴衆が圧倒されていた。確かにこの体験の有る無しで、『初恋』に対する評価は全く変わるだろうね。


…というくだりは多分いつかの日記に綴ってる(書いてて既視感が凄い(笑))のだが、さてここからが今の話。ではその『初恋』以降、ヒカルは『First Love』の隣に並ぶ、或いは背後から更に押し寄せるようなストレートなバラード曲を書いたか?といえば否、なのである。

最近曲である『Gold ~また逢う日まで~』は、楽曲前半こそ正統的なピアノバラードだが後半思いも寄らない展開を見せるし、アルバム『BADモード』には徹頭徹尾純粋なバラード曲、というのがない。『Find Love』&『キレイな人(Find Love)』は『Gold~』とは正反対の、前半ダンサブル後半バラードという独特の構成だし、『君に夢中』のブリブリの低音はバラードのそれではないし、『誰にも言わない』も後半のパーカッション満載のパート無くして語れないのであれも純粋なバラードとは言い難い。今思えば、だからこそ『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』では非常にストレートなフォーク・バラード・ソングである『About Me』が演奏されたのかもしれないなぁと思う。

本来宇多田ヒカルといえば『First Love』『Give Me A Reason』『Eternally』『FINAL DISTANCE』『SAKURAドロップス』『Deep River』『誰かの願いが叶うころ』『Be My Last』『Flavor Of Life - Ballad Version -』『桜流し』『真夏の通り雨』『初恋』『誓い』『Good Night』『残り香』『夕凪』などなどなどなど、必ずと言っていいほどバラードの名曲をアルバムに1曲は込めてきたアーティストであったが、現時点での最高傑作と誉れ高い『BADモード』にはそのような楽曲がないのだ。強いて挙げるなら『気分じゃないの(Not In The Mood)』なのかもしれないが、ここは多分判断が分かれるんじゃないかなぁ。

従って、今週末に25周年を迎えて、コンサートの発表があるか新曲の発表があるか、はたまたニューアルバムの制作を見据えるのか、いやいや結局何の告知もありませんでしたとなるのか、まだまだ全然わからないけれど、大きな流れで見たときにそろそろ「バラードの名曲」がリリースされてもいい頃合いなのかもしれないなと思ったり思わなかったり。『Gold~』がシンプルなピアノバラードだと思ってる人結構居そうで怖い(イマドキの子達がMVをワンコーラス以上チェックするとも思えないし)のだけど、こうやって今年『First Love』でSpotify年間33位という驚異的なリバイバルヒットを遂げる中、ヒカルとしては『40代はいろいろ♫』で『First Love』に“今の光”をあてつつも、さてじゃあ今の私がバラードを書くとしたらどんなものになるだろう?というテーマに、ちょっと予定外な楽曲となった『Gold~』に引き続いて取り組んできてくれるのではないかな、そしてそれが、25周年の「顔」として現れてくるのではないかな、とそんなことを考えているのでありましたとさ。今夏の『Gold~』の余韻が凄いのでまだ新曲というのは気が早い気がしなくもないのだけど、時計の針は否応なく進んでいくのでしょうね、きっと。

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さてさて、いよいよ今週末土曜日は宇多田ヒカルデビュー25周年記念日となる。…のだが、この「25」という数字を殊更強調するのは英語圏の風習であって日本語圏にとっては然程ではないかもしれない。どちらかというと「干支二回り」の24周年の方が区切りがよいかもね。英語で25年は「100年の4分の1」即ち「1/4世紀(a quarter century)」という“区切りのいい”年数と見做される為重視されている。世紀=センチュリー(100年分)という、ひとつ上の単位を使うようになったということでね。日本語だと「四半世紀」という全く論理的でないぎこちない訳語が与えられていて、如何にこれが日本語圏にとってどうでもいいかがよくわかる。本来日本語で4分の1といえば「小半」(こなから/こはん)を使うものだからね。いやまぁそれはどうでもいいのだが、ヒカルの場合日本に留まらない活動を展開しているので、英語圏での捉え方にも気を配るとなると25周年はやはり盛大に祝った方がいいよねとはなる。


で最初に何に触れようかなと思ったのだけど、思いついたのが結構細かいことでね。「携帯電話の機種変更について」だ。

5年前の『Laughter in the Dark Tour 2018』でのチケットは「顔認証電子チケット」でだった。スマートフォンで自画撮り写真を登録送信しておいて、コンサート会場ではスマホ画面上の電子チケットをピッとしながらテメーの顔面をカメラで捉えて貰って顔認証をして通過するという、未来の改札やらコンビニ決済やらマンションの入り口やらを想像させる画期的な方法だったのだ。「当日ちゃんと機能するの?」という、今にして思えば非常に的外れなこちらの懐疑的視線などものともせずスムーズ極まりない運用をみせた。余程の事がない限り、次のコンサートもこれかこれに準じた方法をとるのではないかなと思われる。

そうなってくると気になるのが、あなたの手許の、今これを読んでいるかもしれないスマートフォンの扱いについて、だ。顔認証は兎も角、スマホでのコンサート電子チケットに関してはかなり普及してきていて皆さんも利用された事があるかもしれないが、その注意書きの悉くに「携帯電話の機種変更に伴う電子チケットの取り扱いについて」が記載されている。ややこしいことを全部抜きにしていうと、

「コンサートの電子チケットに機種変更が絡むとトラブりやすい」

という話だ。まー例えば旧機種に一旦電子チケットをダウンロードしてしまい、それを下取りに出して新機種を購入したら、もう新たに新機種には電子チケットをダウンロードできませんよ、という風な、そんなトラブルが想定されている。日々電子チケットのシステムは改良を続けているのでそのうちそういうトラブルも解消されていくのだろうが、まだまだ過渡期である現況では、気をつけておくに越したことはない。よって、もし仮に今後、例えば今週末や年明け来月19日などにコンサート開催の発表などがあるとしたら、

「あらゆるコンサート手続きの前に機種変更を済ませてしまう」



「実際にコンサートが終わるまで一切機種変更をしない」

か、どちらかを早めに決断してしまった方がいい、のかも、しれないなと。そこらへんは個々の状況に応じて判断して貰いたい。

なお、後者の選択をした場合、OSのバージョン情報には注意が必要だ。仮に古めのスマホをずっと使い続けている場合、新しいアプリはその古めのスマホの古いOSのバージョンに対応していないかもしれないからだ。平たく言えば

「古いスマホで新しいアプリが動かない」

というおそれが、ある。そんな事も勘案しながら、今後の状況を楽しんでいって欲しいところなのでした。


紙チケットに戻る可能性もなくはないけど、今んとこはそんな感じで、ね。いやはや今週は、ドキドキものですなぁ。

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