無意識日記
宇多田光 word:i_
 



VIDEOの項目がまるごとARCHIVE内に収まっているのは、即ちこれがもう「過去のもの」であるのだと解釈したくなる。アーカイブスとは「現在使うモノを保管しておく場所」ではなく、「もう使われなくなったモノを置いておく場所」だからね。そこにあるのはレガシー(過去の遺産)なのだ。

とすると、YouTubeやDVD/Blu-rayがもう過去のものってこと? いや勿論、すぐさま宇多田ヒカルオフィシャルYouTubeが無くなるなんてことはないだろう。『First Love』PV再生回数間もなく1億回ですからね(このペースで行くと…来年のよさげな時期になりそうね…)。だからそこはそのまま残しておいて何か新しい一手を打とうということになるかな。

DVD/Blu-rayについてなら方法はすぐに思いつく。『Laughter in the Dark Tour 2018』や『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』同様、それ以外の過去の映像作品もNetflixで配信するというアイデアだ。このままの状況で過去のDVD/Blu-rayや配信販売が沢山売れ始めるとも思えない。ならば音源をサブスク化したように、映像作品・商品もサブスクに上げてしまえばいいのではないか、と考えるのは自然な流れでな。或いは『Laughter in the Dark Tour 2018』と『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』の視聴数が堅調なのかな。こちらとしても、音源同様、何もなければ手許の円盤(から吸いだしたデータ)にアクセスして視聴するところを、ほんのわずかでも配信収益に還元できるならNetflixで観る習慣をつけるのもやぶさかではないわ。

ならば、だ。その「過去のDVD/Blu-ray」にUHシリーズが含まれるのかが次の関心事になる。つまり、YouTube以外でのプロモーション・ビデオ/ミュージック・ビデオの配信がどこかで始まるのでは?というね。これに関してはNetflixである必要はない。日本にも世界にも映像配信サービスは沢山存在する。

確かに、オフィシャルYouTubeの方が収益性は高いのかもしれないが(知らんけどっ)、やはり高音質高画質に拘るならもっといいサービスが有るのではないかなとなる。ヒカルのPV/MVは美麗な映像も多いため、YouTubeの画質では収まりきらない作品も幾つかみられてきた。もっとも、高画質になったときいて真っ先に私が再生するのは『花束を君に』だと思うけど…。(そこは『One Last Kiss』じゃないの?)

『BADモード』初回限定盤のようにいつまでCDにDVD/Blu-rayをつけて貰えるかわかったもんじゃないし、時代と共に音質も画質も上がっていて、ハイレゾに4K8Kなんてことになってくれば従来の円盤では収まり切らなくなってゆく。更に360Rやドルビーアトモス、VRまで考え始めると…と、そんな時代に合わせて映像作品へのアクセス方法を刷新するなら楽しみだわね。当方映像配信に詳しくないので具体的な予想は何も出来ないのだけど、ヒカルの映像作品総てをストリーミング配信してくれるサービスが出てきたら登録・加入しちゃうわ。勿論、音質画質アクセシビリティ次第だけどね。さぁ果たして本当にそんなことになっているか否か。わかるのは来年になってから、ですかねぇ?

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で、12/9にベストアルバム発売&ツアー敢行発表を行うと同時にオフィシャル・サイトがリニューアルされた訳だけど、メッセが更に奥に追い遣られてその上URLが全取っ換えになったお陰で今まで書き貯めてきたリンクが全部おじゃんになるという憂き目に遭ってる私なら少々恨み節を唱えてもいいですよね? 相対パスはそのままなんだからスクリプト書いて纏めて書き換えればいいじゃんて言われそうだけど122ページしかないので多分手で書き換えていった方が効率は上で…(ごにょごにょ)…まぁそれはいいとして、だ。

今回のリニューアルで目を引くのは、アーティストとしての実積についての記述、カテゴリー分けが変わった事だ。ページ上部には、今までとは異なる位置に日本語英語切替が設置されつつ、

『SCIENCE FICTION/NEWS/MUSIC/LIVE/ARCHIVE』
https://www.utadahikaru.jp/

の5項目が掲載されている。SFに関しては2024年限定かな?と思わせるしNEWSは以前通りなのだがそのあとの3つが新しいカテゴリー分けとなっている。今まではフィジカルと配信で別れていた音源に関するページがMUSICのひとつに纏められ、今まで等閑になっていた過去のコンサートについての情報がLIVEのページにて新設された。ここが今回のリニューアルの目玉で、過去のライブ写真が高解像度に改められて大量に掲載されている。スタッフさんもこんだけ頑張ったんだからもっと誇って宣伝すればいいのにと思うんだけど、それはまだその時期じゃないって事なのかな?

そしてもっとも興味深いのは、過去配信動画や映像作品・商品が纏められているVIDEOの項目が、ARCHIVE下に置かれている点だ。普通に考えればNEWS/MUSIC/LIVE/VIDEOという風に、ニュースや音源やコンサートと同列、並列に扱われるべき項目だとおもうのだが、今までもアーカイブ(本来は現在基本未使用な資料や蔵書・記録のこと)として掲載されてきた過去のギャラリーやスタッフ・ダイアリーやメッセと共に、いわば“裏手側に”収められているのだ。昔のものだけではなく、最新の『Gold ~また逢う日まで~』関連の動画も含めて、である。何なら現役で再生されているこういった動画までアーカイブス扱いというのはちょっと不思議だ。なので次回はこの点について考察してみたい。

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