無意識日記
宇多田光 word:i_
 



あたしがサマソニの話をしてる間に今年のフジロック(新潟県湯沢市苗場スキー場でほぼ毎年開催中)の第一弾が発表になっていた。
https://x.com/fujirock_jp/status/1755788622010450246?s=46


『フジロック行きたかったな〜』
『これでもまだフラグなんじゃないかとか言ってるからはっきり言います、今年はフジロックに出演ありません😅いつか出られたら…と妄想しております』
https://twilog.togetter.com/utadahikaru/date-220727/asc

こちらは一昨年7月下旬のヒカルの呟き。なるほど、『いつか出られたら』の『いつか』が今年でも何の問題もない…のか?

今年2024年のヘッドライナーはクラフトワークともうひとアーティスト(いろいろあってもうバレてるみたいだけどフジロック公式はまだ発表してないので形式的に黙っとくか)。ひとまず、ヘッドライナーが二枠埋まってるってことで、あとひと枠に宇多田ヒカルが入るかどうか。Twitter検索すると少なくない人々が予想と期待を寄せているな。

そんな中、今回発表のフジロックラインナップにFLOATING POINTSの名があったことでますます宇多田待望論が湧き上がってるようで。そりゃそうか、アルバム『BADモード』で『BADモード』『気分じゃないの(Not In The Mood)』『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』という、アルバムのハイライトとなった3曲の共作した相手なのだから(全曲ハイライトですけどね)。そりゃ苗場での共演を期待するよね。

でも、もしそれで本当にヒカルパイセンがサム(・シェパード/FLOATING POINTSの中の人の名前)と苗場で共演するとして、どういう形態になるのか。

同じく一昨年、先のフジロック発言の直前にヒカルさん、シークレット・ギグやりましたよね。

tps://twilog.togetter.com/utadahikaru/date-220723/asc

こんとき、バック・ミュージシャンがサム1人なのよ。彼一人居れば、マルセイユのバックトラックには事足りる。デュオ・ユニットでギグをこなしたんだわ。

つまり、彼が居るならフルバンド要らないのよのね。勿論、『BADモード』は『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』で観た通りフルバンドで演奏する曲だし、それはまだ生演奏されてない『気分じゃないの(Not In The Mood)』もそうなんだけど、マルセイユに関しては彼一人居れば十分なのだ。

それを踏まえて可能性を予想すると、

・宇多田ヒカルがフジロックにフルサイズのライブで出演。その中でマルセイユを歌う時にサムがゲストでやってくる。

・サムのステージに宇多田ヒカルが飛び入り出演、マルセイユを歌う。

このどちらも考えられるのよね。後者の場合は、必ずしもヒカルがフジロックに出演している必要はない。自らのステージがないアーティストがゲスト出演するケースは、特に日本人アーティストの場合は珍しくないみたいだからね。ヒカルもツアー真っ最中なのだからこれは当然有り得る。


そこで気になるのは、ベスト・アルバム『SCIENCE FICTION』に『Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)』が収録されている事。アルバム『BADモード』の曲が既に4曲選ばれて最多選出になっているにも関わらず、そこから更に選曲バランスを偏らせてでもボーナス・トラックとしてこの曲を収録してきたのは、シンプル&クリーンに考えて(ダーティーに考えても同じだけども)、ライブで演るからに他ならないでしょう?

多分エディットにしてきたのは、CDの収録時間の都合もあるだろうし、ライブで総演奏時間を圧迫しないようにという配慮もあるのだろう。それに、ここで先に短いバージョンを発表しておかないと、ライブでいきなり短くしたら「12分あると思ってたのに端折られちゃって物足りない!」という声が多く上がってしまうと予想したんでないかな。いや勿論、発表しておいても「12分いやそれ以上にずっと聴いていたかった」という声は上がるでしょうけど、それを少しでも減らそうってことでね。

これらの事を踏まえると、苗場でヒカルがマルセイユを歌う可能性は決して低くないという事になりそう。だけど、しつこいようだけど、フジロック出るとかなりのハード・スケジュールになるので、出来れば回避して欲しいかなぁ…。

同じ年のフジロックとサマソニの両方に出るアーティストというのは非常にレアみたいだけど、流石にヘッドライナー候補が両方にフルサイズという例は無いと思うので、フジロックにはサムのステージに一曲だけサプライズ出演、そのあと8月下旬にサマソニバンコクへ、みたいな流れなら、両方への出演はあるかもしれないわね。勿論、フジロックにフルで出てサマソニ総スルーやあるいはその逆もある訳だけど、フェスのラインナップは生き物だから、もしかしたらまだ決まってないことや、これから決まっていくこともいろいろとあるかもね。いずれにせよ、レギュラーチケット抽選申込受付中はフェス出演のアナウンスはないだろうから、私含む心配性の皆さんは、今月の間はフェス出演についてあんまし気にせずに過ごしてていいかと思うよ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




漫画「セクシー田中さん」原作者の芦原妃名子氏逝去の報の余波が止まらない。あんまりにも悲しい話なのでほとぼりがさめるまでスルーしようと思ってたのだけど、我慢できなくなってきたのでここで触れるわ。


事件の詳報に関してはあと数年は検索すれば出てくるだろうから省くとして。Twitterで沢山漫画家さんをフォローしてる身からするとその様子は殆ど戦時中であるかのようだ。それくらい、皆の生活いやさ人生が脅かされる出来事なのだろう。


宇多田ヒカルはといえば、アニメとのタイアップに関しては、例えばテレビアニメシリーズへの楽曲提供が2021年の「不滅のあなたへ」まで無かった事を考えると、そこまで深くはない。そのあんまり多くない中に大友克洋と庵野秀明という巨匠クラスが居る所が凄まじいんだけどね。

だがこれが、「漫画原作」となると途端に増える。

『Flavor Of Life - Ballad Version -』を大ヒットさせた「花より男子2」は実写ドラマであったが、皆さんご存知のようにこちらの原作はギネス認定された事もある神尾葉子作の少女漫画だ。当然、その続編である「花のち晴れ」もまた同氏の漫画作品である。他にも、『Time』を提供した日テレ系実写ドラマ「美食探偵 明智五郎」も原作は東村アキコ作の漫画だったね。

テレビドラマのみならず実写映画もある。『Show Me Love Not A Dream』を提供した山下智久&伊勢谷友介主演の実写映画「あしたのジョー」は高森朝雄(梶原一騎)原作・ちばてつや作画の少年漫画だったし、『あなた』を提供した堺雅人主演の「DESTINY 鎌倉ものがたり」も西岸良平作の漫画作品が原作となっている。

ついでに、フラッシュアニメ「ブラックジャック」も原作は手塚治虫作品だわね。


斯様に、宇多田ヒカルと漫画作品というのはかなりの頻度で関わりがある。変わり種としては、『SAKURAドロップス』の一節、『どうして同じようなパンチ何度もくらっちゃうんだ』は、作詞時に読んでいたボクシング漫画「はじめの一歩」の影響で生まれたそうだし、他にも、ある時答えた「自身の邦楽TOP3」のうち2曲が漫画原作アニメの主題歌だったりもした(”Get Wild”と“薔薇は美しく散る”)。プライベートの本人も、「北斗の拳」やら「こいつら100%伝説」やら何やら好きな漫画は枚挙にいとまがない。そんな中で、こうやって世間的に漫画原作の実写ドラマ化が注目されているタイミングで、この後、『何色でもない花』に続くベストアルバム収録予定のタイトル未定新曲がどんなタイアップになっているのか、気にするなという方が無理だわよね。出来れば、隅から隅まで原作者にリスペクトのある作品(CMだろうが映画だろうがドラマだろうがアニメシリーズだろうが)に恵まれていますようにと祈らずにはいられないのでした。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )