無意識日記
宇多田光 word:i_
 



前回の日記で、“今作の曲順では単純な「時系列順」や「逆時系列順」は封じられてると判断していい”と断言したものの、すぐさま「ホントにそうか?」と自らに疑問を抱いたのでひとまず実際に時系列順に並べてみよう……


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Automatic (2024 Mix)
First Love (2022 Mix)
Addicted To You (Re-Recording)
Can You Keep A Secret? (2024 Mix)
traveling (Re-Recording)
光 (Re-Recording)
SAKURAドロップス (2024 Mix)
Letters (2024 Mix)
COLORS (2024 Mix)
Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)
Beautiful World (2024 Mix)
Prisoner Of Love (2024 Mix)
Goodbye Happiness (2024 Mix)

花束を君に

二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎
あなた
初恋
Time
One Last Kiss
君に夢中
BADモード
Gold ~また逢う日まで~
何色でもない花
新曲(タイトル未定)

[Bonus Track]
Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)


***** *****


……並べてみて思った。

「もうこれでいいのでは!?」

いやぁ、こうやって現実に眺めてみると壮観・圧巻だね! これだけ凄い曲が居並ぶと、順番なんてどう転んでもいい気がしてきた。それくらい曲が強い。

それに、機械的に並べただけのこの曲順、なかなかに侮れないぞ。確かにこの流れだと『Flavor Of Life』がバラード・バージョンだとバランスがいい。ここにオリジナル・バージョンが来るとイケイケ過ぎるわ。それはそれで聴いてみたいけど、ここで(テンポ的に)ワンクッション置いてからの美世界PoLグッハピの3連発は凄まじい。そこからの『花束を君に』でしょ。いやもう感動的過ぎて。こんなん、アルバムの曲順のみならずライブ・コンサートでもこの順番で歌ってしまえばいいのでは!?と言いたくなってくる。本編をマルセイユからノンストップのBADモードで締め括ってアンコールで新曲3連発…ここだけちょっと弄ってGoldをいちばん最後に持ってくれば…

…って、いかんいかん、違う方向に妄想が進んでしまった。ライブ会場ではなく、おうちで聴く時に最適な曲順を考えようという話だったわ。

ほなついでだから逆時系列順も置いておくか。↑のを下から読むだけだけど(笑)。


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新曲(タイトル未定)
何色でもない花
Gold ~また逢う日まで~
BADモード
君に夢中
One Last Kiss
Time
初恋
あなた
二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎

花束を君に

Goodbye Happiness (2024 Mix)
Prisoner Of Love (2024 Mix)
Beautiful World (2024 Mix)
Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)
COLORS (2024 Mix)
Letters (2024 Mix)
SAKURAドロップス (2024 Mix)
光 (Re-Recording)
traveling (Re-Recording)
Can You Keep A Secret? (2024 Mix)
Addicted To You (Re-Recording)
First Love (2022 Mix)
Automatic (2024 Mix)

[Bonus Track]
Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)


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あ〜こちらもいいですねぇ。馴染みの無い新曲3連発からというのはギャンブル極まりないけれど、Gold〜BADモードの流れとかもう約束された未来よね。ただ、愚直に逆時系列順にしちゃうとアルバム『BADモード』冒頭と同じ曲順になっちゃうんだね。それはそれでエヴァンゲリオンの「新劇版は最初旧劇版と同じ物語として始まるんだけど、途中から山手線と京浜東北線みたいに別々に分岐を始める」とかっていうタトエを思い出してなんかいいかも。『同じ返事/聴き慣れた返事』からの『道が別れる時は突然』的な。一旦『Time』で「ん?」(「PINK BLOOD飛ばしたかな?」)となった所から過去へのタイムトラベルが始まる感じで…絶妙なタイミングで『時を戻す呪文』が唱えられるな! タイムトラベルってのも如何にも「サイエンス・フィクション」だしねぇ。アルバム・タイトルの為にも、ここがキーになってくるのか。

そこからの初恋あなた二時バカ道の流れもいいわねぇ。バラードから始まってどんどんテンポが上がっていって『道』で最高潮を迎えて『花束を君に』で大団円。これにて1枚目が感動的に終了。そして2枚目はグッハピからスタートしてもう名曲の目白押し。最後が『First Love』からの『Automatic』って王道中の王道のエンディングでいやもう思えば遠くへ来たもんだ…

…うん、逆時系列順もいいねぇ(笑)。並べてみるもんだなぁ。


という感じで前回の日記から半日で前言撤回したいと思います。

時系列順も逆時系列順も、どちらもアリでした!

今回の結論はこれにて!


…いや流石に次回はなんかアイデア考えるかな…。実際のランニング・オーダーが発表されるまで、あれやこれやと楽しんでおかないとね。今のうち、今のうちですよ。

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前も触れたけど、ベスト・アルバム『SCIENCE FICTION』の曲順がどうなるか、基本的に音源は既出のものが大半を占めるからそこに何らかのコンセプトや主張が込められている事を期待したくなる。

参考までに、今までのコンピレーションはどうだったのかを今回はみてみたい。

『Utada Hikaru Single Collection Vol.1』は、非常にシンプルに、1stシングル『Automatic / time will tell』からその時点での最新シングル『COLORS』までの総てのシングル盤のA面曲を時系列順にそのまま並べただけだった。言ってしまえば芸が無かった訳だが、1曲目を『Automatic』ではなく『time will tell』にした点だけは、こだわりを感じさせた。当初はこちらをリーダートラックにするつもりでプロモーション・ビデオまで作られたのだが、三宅Pの有名な「『Automatic』は冬だ」の鶴の一声でリーダー・トラックがスイッチされた。なので、送り出す方としては『time will tell』から始まるのが思い入れとしても据わりがよかったのだろう。

他方、『Single Collection Vol.2』の方はVol.1とは真逆の「逆時系列順」となっていた。その時点での最新シングル『Prisoner Of Love』からスタートして『COLORS』以降で最も古いシングル曲である『誰かの願いが叶うころ』で締め括る。現在から順に過去を追う構成となっていた(最後にボーナストラック的に『Beautiful World (PLANiTb Acoustica Mix)」は入ってたけどね)。これは、単純にVol.1と同じでは「余りにも芸が無い」からだろうし、何より、時系列順に並べてしまうと冒頭が『誰かの願いが叶うころ』『Be My Last』と重いバラードが2曲続くことになってしまい「それはアルバム構成としてどうなんだろう?」と疑義を呈することになったのだろう。その点、逆時系列順にしてしまえば、当時290万ユニットという特大ヒットを記録していた『Prisoner Of Love』から始められるのでその点が都合が良かった…というの、話は、発売前にも幾らか予想されていた。
https://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary/e/80955ae51665ae0b2ca072525616e492

てな感じで、シングル・コレクション2枚において「時系列順」と「逆時系列順」の2つのパターンを既に使っている。「今回は初のベスト・アルバムであって、シングル・コレクションとは別ものなのです!」と主張することも可能だが、残念ながら今回は新曲2曲を除く24曲総てがシングルCD発売曲/先行or単独配信曲/ビデオ制作曲のいずれかであって、所謂「純粋なアルバム曲」は収録されていないので、vol.3と呼ぶかは兎も角実質的にシングル・コレクションと言われても仕方のない選曲になっているから、Vol.1やVol.2と比較されてもあんまり文句が言えない。なので今回は、単純な「時系列順」や「逆時系列順」は封じられてると判断していいんじゃないかなぁ…という話の続きからはまた次回のお楽しみ。

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