無意識日記
宇多田光 word:i_
 



電話切るのは早いのかもしれんけど、曲終わりはいっつもしつこく引っ張っとったなぁ。最近はそうでもないけども。

っていう一文を前に入れ忘れてたのに気がついた。

ライブとなると、生演奏ならではのアレンジを期待出来るのが嬉しい。特に、フェイドアウトの曲があればそれは工夫が要るだろう。

『Forevermore』のエンディングのライブバージョンは再構成のしがいがあるなぁ、という話は前にしたから省略するとして、個人的に「これが聴きたい」と思うのは『DISTANCE』のエンディングだ。

多分、あそこのコード進行はバンドのジャム・セッションには不向きなのではないか、と勝手に想像している。ヴォーカルのアドリブを入れるにはいいかもしれないが。なので逆に今、チャレンジしてみて欲しい。2006年は『FINAL DISTANCE』だったから今度は『DISTANCE』のターンだろうし(謎根拠)。

10代の頃のヒカルは「大人っぽく歌う」能力があった。したがって大人びた歌詞のラブソングを歌っても堂々としたものだった。30代のヒカルは、では、「こどもっぽく歌う」事は可能だろうか?

偏見だが、『DISTANCE』という歌には若々しさが漲っていると思う。『FINAL DISTANCE』がロングヘアにロングドレスなら『DISTANCE』はショートヘアにパンツルックという感じ。寧ろ今歌うのは結構難しいんじゃないかな。

声優であれば、年齢や時には性別まで超えてキャラクターソングを歌える。ヒカルはシンガーソングライターで自分自身の事を歌っているのならどこかの誰かを演じる必要もない。しかし、"若い頃の自分"の歌は、これくらいになってくると新たに"演じる"必要も出てくるかもしれない。

そこの橋渡しをできそうなのがこの曲のエンディングだ。歌詞の決まっている部分は若々しい演技に勤しみ(今でも十分若いやないかと言われそうだがこれは相対的な話なのでな)、しかし、終局部ではバンドのジャム・セッションに囲まれてアドリブを叩き込む。そこでほんのちょっとキーやコードをずらして「今ならではの大人らしさ」をアピールするタイミングを作れば、それは新たな時代の『DISTANCE』になるだろう。

勿論、普通に歌ってくれても嬉しい。色々と考えてみているだけである。2010年には『DISTANCE』も『FINAL DISTANCE』も歌われなかった。口を開けば名曲が流れ出すHikkiLIVEにおいて、歌は歌われるだけでも名誉なのだ。まだ6枚しか出ていない(いや当時は5枚だったな)オリジナルアルバムのタイトルトラックですら例外ではなく、数多のシングル曲と幾多のアルバム曲の中から選ばれないといけない。狭き門。正直どんなセットリストになるか想像もつかないが、「聴けなかった名曲」が生じるのは避けられない。後悔せぬよう絶対聴きたい曲は今から伝えとこうぜ。

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ぐむぅ。前回はまたツアーへの期待を書いてしまった。他の話題を書こうとしていたのにいつのまにか。それだけ自覚より期待値が高いのだろうな。ライブに対する。

今の時代はフェスに対する25000円は気前よく払う一方で配信代の250円は出し渋るという奇妙な時代である。勿論、同じ人が、というのではなく二極化が更に進行しているといいますか。単独のコンサートチケットも高い。物価なんぞ多少の増減はあれど殆ど変わってないだろうに、特に邦楽コンサートのチケット代が上がったねぇ。外国から招聘するアーティストと変わらん。スタッフや機材含めた渡航費分の差額とか…考えるのはやめにしようか。

でも、確かに、宇多田ヒカルのコンサートのチケット代金が高いから諦めるとかそんな人はかなり少ない。実態は兎も角、そもそも手に入るかわからない。本気で行きたい人は多少高い位なら躊躇い無く払うだろう。その"多少"がどれくらいか、というのが問題ではあるのだが。

機械的な本来論に沿えば、その多少さ加減を調整してちょうど席数分だけチケットを売るのが最大収益だ。つまり、値段で篩にかける。幾ら位まで上げれば希望者全員にチケットが行き渡るか。5000円だと脱落者はあまりいそうにないが、10万円なら結構余りそうだ。1万円あたりから脱落者が目立つようになる気がする。20万人動員で25回公演とかの規模なら、今のヒカルだと1万5000円〜2万円くらいじゃないかと推測する。

例えば『First Love』の15周年スペシャルデラックスエディションは、おおざっぱに言って2万円で2万人が買った。くまチャームUSBシングルコレクションは、あれ幾らだっけ? 2万円で2000人とかかな。これが、私の勝手な予想ではライブコンサートチケットの場合2万円で20万人とかそんな規模な訳だ。コンサートチケットの人気ぶりがよくわかる。妄想だけど。

たった一晩、たった2時間の為に2万人払う人間が20万人も居るとしたら結構な驚きだが、別に素っ頓狂な見立てでもないだろう。勿論本当はこんな単純な議論で片付くものでもないんだが、モノやコトの価値とか、ヒカルのファン層の性質とか、そういったものを見極めるとっかかりにはなるかもしれない。

一応、「『Utada United 2006』よりは入る。『Bohemian Summer 2000』ほどではない。」というのが基幹予想だ。ボヘサマは最後のスタジアム3日間で10万人動員というのが凄く大きい。今回はどんな感じになるのやら。追加公演のアナウンスは、決まっているのに敢えて隠している場合と本当に追加した場合がある。前者、まず平日公演を発表してある程度チケットを売ってから土日公演を追加発表するとかはオーソドックスな手だ。今でも通用してるかは知らないけど。でもヒカルの場合そういうのしなさそうだしツアーで追加公演の発表があった暁には「嗚呼、予想よりも人気あったんだな」と素直に感心するとしよう。…いつの話だよ?

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